なかやま山荘
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:00〜19:00
○日帰り入浴料金 500円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1・切替1)
○客室数 37室
○タオル 300円(ロゴあり)
〇公式HP http://nakayamasansou.jp/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★★★
2.場所・電話番号
〇電話番号 0229-87-2101
3.泉質
■源泉 養老の湯3号
■泉質 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
(含重曹食塩硫黄泉)
■温度 100.0度 pH9.4
■成分総計 1656mg
4.中山平温泉について
鳴子、東鳴子、川渡、鬼首温泉などともに鳴子温泉郷を構成します。
国道47号沿いに多くの源泉が点在し、泉質も様々。あちらこちらで湯煙があがり、温泉情緒があふれるエリアです。開湯は江戸時代の1759年頃。蛇毒に効くとされ、蛇の湯とも言われました。1910年には山崩れにより、当時の元蛇の湯旅館が壊滅し、多くの被害を出した歴史もあります。温泉街らしい温泉街はなく、旅館が点在しています。鳴子温泉とともに日帰り入浴にはとても寛容で、ほとんどの旅館で可能です。
5.外観・館内・お風呂
なかやま山荘は国道47号沿いにある旅館。
近くには大人気の日帰り入浴施設しんとろの湯もあり、中山平温泉でも賑やかなエリアです。
企業の保養所のような建物で、老人休養ホームと書かれていました。
東鳴子温泉のホテルニューあらおと姉妹館の旅館です。
ロビー。ちょうど私がついたとき、チェックアウトのお客様が帰るところでしたが、宿の従業員の方は車が見えなくなるまで手を振っていました。おもてなしもちゃんとしてそうな旅館です。
入浴料は500円。日帰り入浴には積極的で、フロント前には券売機があります。
なかやま山荘はお風呂は2箇所。
男女別の大浴場の他、桐の湯という内湯があります。
桐の湯は一箇所しかないため、時間で入替え制。
14時で男女が切り替わり、14時までは女性、14時以降は男性です。
桐の湯は超オススメですので、ぜひ時間を狙って来てください。
まずは男女別の大浴場から。男性用は天狗の湯、女性用は姫の湯という名前です。
脱衣所。
こちらが大浴場。露天風呂はありません。
サイズ的には10人くらい入れそうな大きな湯船。
お湯は少し茶色っぽい色をしています。
泉質は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。
旧泉質名では含重曹食塩硫黄泉です。
大浴場は循環消毒あり。
お湯は中山平温泉らしく、強アルカリ性でヌルヌルするとろみのあるお湯。硫黄の匂いもわずかにします。
露天風呂はありませんが、大きく取られた窓からは雪景色が望めます。お湯は適温でした。
続いて桐の湯へ。個人的には大浴場よりも桐の湯の方が断然オススメ。ですが、冬季桐の湯はお休みしているようで、入れないとのこと。。
というわけで、過去に訪れた写真で紹介します。
脱衣所にはレトロな扇風機が置かれています。
こちらが桐の湯。ここも内湯のみですが、すごいのは色!!
天然の温泉とは思えないほど、衝撃的なブルーをしています。
大浴場と源泉は同じはずなのに、なぜここだけこのような色になるのか不思議。鳴子温泉では旅館すがわらも青い温泉として有名ですが、桐の湯の方がすごい気がします。
大浴場と異なり、消毒なしの源泉かけ流しです。
色の秘密はおそらくメタケイ酸。天然の保湿成分として美肌の湯とされる成分ですが、この濃度が高いほど、お湯がブルーに近くなることがあります。
こちらは、メタケイ酸の含有量が驚異的で、500mgを超えています。通常、メタケイ酸は50mgで温泉と認められますが、その10倍の含有量があることになります。もちろんこれは鳴子温泉郷でも最多です。
日によって色合いは異なると思いますが、過去2回行って、いずれもブルーでしたので、出会える確率は高いと思います。
旅館すがわらは青い温泉で有名になりすぎましたが、なかやま山荘はマイナーで、知ってる人は少ない穴場。
なかやま山荘に来たらぜひ桐の湯をオススメします。
個人的にも鳴子温泉郷で一番好きなお風呂です。
まだまだあります 鳴子温泉郷
【東鳴子温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ8選) - 大露天風呂の日記
【鳴子温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記
【中山平温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1463mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉となります。
また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは23mg含むため、含硫黄とつきます。
以上より、含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉となります。旧泉質名で含重曹食塩硫黄泉。