大露天風呂の日記

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咲花温泉 望川閣 驚きのカラフル三色硫黄温泉に日帰り入浴


 
 

 

基本情報


【日帰り入浴時間】

11:00〜17:00

【日帰り入浴料】

800円

【タオル】

100円(ロゴなし)

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【客室数】

18室

【公式HP】

https://www.bousenkaku.co.jp/

【個人的オススメ度】

★★★★★

 

 

住所・電話番号


 【住所】

新潟県五泉市佐取2869

【電話番号】

0250-47-1000

 

泉質


■源泉

咲花温泉6号井

■泉質   

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉

(含石膏食塩硫黄泉)

■温度           

 48.3度 

■pH値

pH8.7

■成分総計  

1028mg

 

 

新潟県 咲花温泉ってこんなところ


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咲花温泉は新潟市内から車で30分ほどの阿賀野川沿いにある温泉。

温泉の歴史は意外と浅く1954年。月岡温泉のような石油ボーリング中の発見ではなく、阿賀野川の河畔に湯の花が舞っているのが偶然発見されたことから。当時は現在のような阿賀野川を渡る立派な橋はなく、船で訪れて入浴していたそうです。

 

湯巡り手形などを出しており、一応全ての旅館で日帰り入浴できるはずですが、なんやかんや断られることも多いので、事前に電話で確認したほうが無難です。

 

咲花温泉で有名な旅館

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望川閣は佐取館と並ぶ咲花温泉を代表する旅館。

鉄筋6階建てで比較的大きな旅館。

遠くから咲花温泉を見ると、望川閣と佐取館の建物がよく目立ちます。

咲花温泉街に入って最初に現れる旅館でもあります。


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望川閣は日帰り入浴可能だったり、不可だったりと安定的にオッケイというわけではありませんでした。

むしろ不可な場合の方が多く、日帰り入浴歓迎の佐取館とは対照的。

なので、なかなか日帰り入浴できずにいました。

 

ですが、ここ最近、宿の公式HPに日帰り入浴に関する案内を見つけたのです。

もしかすると日帰り入浴を解禁したのかと、電話してみたところ、快くOK。

これはということで、飛んでやってきました。


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こちらが玄関。一階は庇のようになっています。


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駐車場は更に奥へ下った半地下部分。半地下駐車場は予想以上に真っ暗でした。


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玄関に入るといきなり階段。

左側はスロープになっていてバリアフリー対応でした。

 

館内は豪華です


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ここがロビー。二層吹き抜けの広い空間。

花びらのような照明もゴージャスな感じ。


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朱鷺も舞ってました。

さすがは望川閣。咲花温泉では一番立派なロビーでした。

佐取館にも吹き抜けはありません。 


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ラウンジも立派です。ジャズのようなおしゃれなBGM も。


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こちらは売店です。


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日帰り入浴は800円。

受付はとてもスムーズ。

望川閣は他にはない個性的なお風呂をもっています。

有名な旅館なので、日帰り入浴も混み合うかと思いましたが、GWでも日帰り入浴客は私だけでした。

日帰り入浴解禁がまだあまり知られていないのかも?


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タオルは100円。残念ながらロゴなし。

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お風呂は男湯、女湯ともに最上階の6階。

エレベーターの扉には花火。

 

温度で色を変える不思議な温泉


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最上階へ到着。右側が男湯、左側が女湯です。


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大浴場の前には本日の温泉情報。

これこそが望川閣自慢の三色風呂。

お湯の温度などをわざと微妙に変えることで、なんと三色の温泉を実現。

 

ちなみに日帰り入浴時間帯は女湯側は二色風呂。

宿泊すれば、翌朝男女入れ替えになりますので、女性の方も三色風呂に入浴可能です。


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広い脱衣所。


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最上階なのでとにかく見晴らしが良い。


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阿賀野川のゆったりとした流れと、その奥には磐越道を行き交う車の流れ。咲花温泉らしい景色です。

運良く阿賀野川ラインくだりの船に遭遇。


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こちらが大浴場。窓が大きく景色と解放感も抜群です。 

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カラン。

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そしてこちらが三色風呂です。

これはすごい!なんて鮮やかな色。

天然のものとは思えないくらい。

 

異なる源泉を使用した二色のお風呂はたまに見かけますが、こちらは同じ源泉なのに色が違う。。

しかも三色というから驚きです。


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泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉

旧泉質名では含石膏食塩硫黄泉。

咲花温泉は本来は濃いエメラルドグリーンのお湯。

pH8.7を超える強アルカリ泉のお湯で、お湯には少しとろみを感じます。

 

 

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有名な月岡温泉と似た泉質ですが、月岡温泉ほどの硫黄分は含まれていないため、匂いはそこまでキツくありません。

 

月岡温泉はアブラ臭も混じるため、なかなか強烈なお湯ですが、それに比べればマイルド。 

ですが、月岡温泉は温度によって色が変わったりはしません。

 

咲花温泉は温度がぬるくなったり、空気に長時間触れると次第に白濁する性質があります。


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三色風呂はこの性質を利用して、わざと色を変えています。

コロコロと色を変える温泉自体もすごいのですが、色を変えるためには、細かな温度調整をしているはず。宿の努力にも脱帽です。


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しかも、お湯の色は源泉の温度や外気などでもは微妙に変わるため、日によって色が変化します。

これは咲花温泉に含まれる金属カチオンという成分によるものらしい。

咲花温泉はストロンチウムなどの成分が多く含まれているので、これも関係しているのかも?

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真ん中が最も熱く42度前後で濃いエメラルド。

右側が40度前後で、若竹色。

この日は透明でしたが、濁ることもあるよう。


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左側が一番ぬるく35度~40度で完全な白濁。

体感的にはそこまで温度の違いがあるようには感じませんでしたが、その微妙な違いで、ここまで変わるのだからすごいです。

 

景色抜群の露天風呂もあります


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続いて露天風呂へ。

露天風呂は脱衣所を挟んで反対側。

大浴場とは直接つながってはいません。

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こちらが露天風呂。

カラフルな大浴場と異なりここはシンプルな色。


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露天風呂なので景色が良いです。

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露天風呂からはこんな景色。

風も爽やかで気持ちいい。

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わかりにくいですが、露天風呂は少し緑がかった色。 

もちろん大浴場と同じ源泉です。


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露天風呂は加水や加温がない完全な源泉かけ流し。

内湯は全体的に熱めでしたが、露天風呂は少しぬるめでした。


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つばめが巣を作っているようで、ちょくちょく親鳥の姿も。


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ちなみに以前宿泊した時はこんな感じ。

こちらは日帰り入浴では女湯になっているお風呂です。

エメラルドがより濃く、白濁も真っ白に近い。

本当に日によって色が変わっています。

 

 

望川閣は咲花温泉でもここだけの三色風呂が自慢。

日帰り入浴客で混み合うこともなく、終始貸し切り状態で楽しめました。

咲花温泉の不思議なお湯が楽しめるので、かなりオススメ。また訪れたい温泉です。

 

温泉分析書 硫黄を含む食塩泉


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成分総計1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。こちらは1028mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは、塩素イオン、硫酸イオンなので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉となります。

 

この温泉は特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)を31mg含みます。総硫黄を2mg以上含むと硫黄泉となり、先頭に含硫黄とつきます。