仙庄館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:00〜18:00
○日帰り入浴料金 900円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
露天(男1・女1)
○タオル 150円(ロゴなし)
○客室数 44室
〇公式HP http://www.sensyokan.co.jp/
○混雑度 お風呂で会った人数 2人
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0229-87-1234
3.泉質
■源泉 新々仙庄の湯・新黒森の湯・新滝の湯混合泉
■泉質 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
(含重曹硫黄泉)
■温度 77.0度 pH9.0
■成分総計 1031mg
4.中山平温泉について
鳴子、東鳴子、川渡、鬼首温泉などともに鳴子温泉郷を構成します。
国道47号沿いに多くの源泉が点在し、泉質も様々。あちらこちらで湯煙があがり、温泉情緒があふれるエリアです。開湯は江戸時代の1759年頃。蛇毒に効くとされ、蛇の湯とも言われました。1910年には山崩れにより、当時の元蛇の湯旅館が壊滅し、多くの被害を出した歴史もあります。温泉街らしい温泉街はなく、旅館が点在しています。鳴子温泉とともに日帰り入浴にはとても寛容で、ほとんどの旅館で可能です。
5.外観・館内・お風呂
仙庄館は国道から大谷川沿いに降りたところにある旅館。
中山平温泉でも奥まった場所にありますが、客室数は41室で中山平温泉最大の旅館です。
旅館は大谷川沿いに建っています。駐車場は旅館前の他、ちょっと手前の高台にもスペースがあります。
鳴子温泉のHPも見ると、仙庄館は日帰り入浴要問合せとなっていましたが、日帰り入浴の問い合わせをすると、「365日いつでも入れます!よろしければぜひどうぞ」と言う感じで、とても入りやすい旅館です。
看板にも日帰り入浴大歓迎の文字。
日帰り入浴は、10時〜18時くらいまでで、きちんとした時間は決めていないそうなので、ある程度融通も効くかもしれません。
結構立派な玄関。
ロビー。11時前に訪れたのですが、休憩なのか、喫茶にはたくさんの人がいました。
入浴料は900円。タオルは150円ですがロゴなし。
お風呂は2階です。エレベーターもあり。
館内は広いのでちょっと迷いそうになります。お風呂は内湯の「仙庄の湯」と露天風呂の「大谷川」の2箇所。露天風呂は一階にあるため、場所は離れています。
まずは内湯の仙庄の湯からいただくことにします。
お風呂前には何故か熱帯魚の水槽も。
広い脱衣所。
こちらが大浴場。思わず「おおっ」と言いたくなるような鮮やかなグリーンのお湯です。緑白色のにごり湯は川渡温泉ではよく見られますが、中山平温泉ではここだけ。
ガラス窓の開放的な大浴場で、眼下には江合川の支流大谷川が望めます。
湯船はL字型で結構大きいです。
泉質は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉。
旧泉質名では含重曹硫黄泉です。
泉質名的には黒湯が多い東鳴子温泉と同じのですが、東鳴子と異なり、アブラ臭などはなく、柔らかめの硫黄の臭いがあります。
硫黄の含有量は、白濁湯の鳴子中心部の旅館と同等で、結構多めに含まれています。
中山平温泉は様々な泉質があるのですが、アルカリ性が強いという点ではほぼ共通した特徴があります。こちらもpH9.0で、硫黄泉でありながら、お湯にトロミを感じる柔らかいお湯です。
お湯はちょっとだけ熱め。
温度調節のため、循環はしていますが、消毒はしていない源泉かけ流しのお湯。
カランもしっかりしています。
続いて露天風呂へ。この非常階段のような所を一階へ下ります。
「サウナ風呂」って気になります。
露天風呂は別棟になっていて、屋根はついていますが、一度外へ出ます。手前を左に曲がると貸切露天風呂ですが、日帰り入浴でも1500円で利用可能です。
露天風呂入口。
こちらが露天風呂。かなり広い露天風呂で、サイズだけで言えば、鳴子温泉郷で最大かもしれません。
源泉は大浴場と同じのですが、なぜか明らかに色が違います。
内湯は緑白色の濁りでしたが、こちらはほぼ透明に近いお湯。
露天風呂は循環消毒ありなので、幾分お湯の鮮度が良くないのかもしれません。温度は露天風呂ですが、ぬるいとかはありません。
雪見露天風呂は最高なのですが、お湯だけで言えば断然内湯がオススメ。露天風呂には確かにサウナも併設されていました。
普通内湯に付けると思うのですが、露天風呂にサウナがあります。
水風呂はないですが、冬の外気で整いやすいかもしれません。
露天風呂にもシャワーがあったので、露天風呂だけでも完結します。
仙庄館は中山平温泉でもここだけの緑白色のお湯がウリ。
広い露天風呂もあり、臭いもキツくないので、万人受けする温泉だと思います。
まだまだあります 鳴子温泉郷
【東鳴子温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ8選) - 大露天風呂の日記
【鳴子温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記
【中山平温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1031mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。
また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは21mg含むため、含硫黄とつきます。
以上より、含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。旧泉質名で含重曹硫黄泉。