大露天風呂の日記

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中山平温泉 琢ひで ヌルヌルとろとろのうなぎ湯に日帰り入浴

琢ひで

 

 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度


 
 
○日帰り入浴時間 10:30〜14:00
○日帰り入浴料金 1000円

○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯(男2・女2)

         露天(男1・女1・混浴1)

○タオル     入浴料に含まれる(ロゴあり)

〇公式HP               https://takuhide.co.jp/

○混雑度     お風呂で会った人数 3人

○個人的オススメ度 ★★★★★

 

 

2.場所・電話番号


 
 
〇住所  宮城県大崎市鳴子温泉星沼20-9

〇電話番号   0229-87-2216

 

 

3.泉質


 

【長寿の湯・芍薬の湯・石橋の湯】
 
■源泉   新1号泉・新2号泉混合泉

■泉質   含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉

      (含重曹芒硝硫黄泉)

■温度             90.8度 pH9.1

■成分総計  1228mg

 

【鶴の湯・亀の湯】
 
■源泉   白須5号泉

■泉質   含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉

      (含重曹芒硝硫黄泉)

■温度             98.6度 pH9.3

■成分総計  1180mg

 

 


 4.中山平温泉について

 


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中山平温泉山形県との県境に位置する温泉。

鳴子、東鳴子、川渡、鬼首温泉などともに鳴子温泉郷を構成します。

国道47号沿いに多くの源泉が点在し、泉質も様々。あちらこちらで湯煙があがり、温泉情緒があふれるエリアです。開湯は江戸時代の1759年頃。蛇毒に効くとされ、蛇の湯とも言われました。1910年には山崩れにより、当時の元蛇の湯旅館が壊滅し、多くの被害を出した歴史もあります。温泉街らしい温泉街はなく、旅館が点在しています。鳴子温泉とともに日帰り入浴にはとても寛容で、ほとんどの旅館で可能です。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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琢ひでは中山平温泉でも一番有名で人気な旅館。

高級感あふれる小綺麗な建物で、日本秘湯を守る会にも加盟しています。離れが点在しているかのような、ゆったりとした和風建築の宿です。


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かつては中山平山荘琢秀という名前でしたが、名物女将の死去や兄弟同士の警察沙汰などもあり、2015年に民事再生を申請。

現在は生まれ変わり、リニューアルオープンしています。


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玄関には赤絨毯に人力車が置かれ、めっちゃ高級感があります。


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館内へ。秘湯を守る会の提灯がお出迎え。

ちなみに鳴子温泉郷で秘湯を守る会に加盟しているのは、こちらと東鳴子温泉の旅館大沼の2件のみ。


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日帰り入浴料は1000円。フェイスタオルは含まれます。


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フェイスタオルはフロントに置かれたかごの中にあります。

かわいらしいデザイン。


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こちらのお宿はとにかくお風呂の数が豊富。

メインは長生の湯で男女別の内湯から繋がる混浴露天風呂です。

他に露天風呂鶴の湯と亀の湯という男女別の露天風呂と、

石橋(しゃっきょう)の湯と芍薬(しゃくやく)の湯の男女別の内湯。合計で5箇所もお風呂があります。

源泉も異なる源泉が2本あります。

全部回ろうとすると結構大変です。


まずは長生の湯から。ロビーから一番近い場所にあります。


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広くて清潔感のある脱衣所。


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長生の湯は内湯は小さめで、割と普通です。

湯気でお湯の感じもよくわかりません。

ここのメインは混浴露天風呂。


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内湯から外へ出ればご覧のような開放感バツグンの混浴露天風呂が待っています。


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青白く輝く美しいお湯。少し透明度もあり、宝石のような輝きを放ちます。背景の緑の木々とのコントラストも美しいです。

泉質は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉。

うなぎ湯という名前を付けているだけあって、強アルカリ性のお湯はヌルヌル感も抜群。もちろん源泉かけ流しです。

旧泉質名では含重曹芒硝硫黄泉で、鳴子温泉郷では川渡温泉に多い泉質です。川渡温泉は緑色ですが、こちらはブルーに近いお湯。

温度も適温で、琢ひで一番好きなお風呂です。


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続いて露天風呂へ。日帰り入浴時間帯は亀の湯が男性用、鶴の湯が女性用になります。どちらかというメインは鶴の湯で、温泉雑誌などでよく取り上げられるお風呂です。

露天風呂は完全な屋外にあるため、ここで外履きに履き替えます。


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ここから階段を下っていきます。


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途中に琢ひでの源泉やぐらも見えます。


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ですが、この階段、融雪用なのか水が滝のように流れていて、池のようになっている箇所も。注意して歩かないとビチョビチョになります。


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左手の建物が露天風呂です。


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露天風呂入口。


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こちらが亀の湯です。五角形の露天風呂。

先程の長生の湯と異なり、うっすら緑色のお湯。

源泉は長生の湯と異なりますが、泉質的には同じ含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉です。

鳴子温泉郷で最も硫黄分を含む温泉なのですが、濁りはあまりありません。


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続いてもう一つの内湯へ向かいます。途中に七福神という日帰り入浴専用の休憩スペースまであります。お風呂巡りに疲れたらここで一息つくのもいいかもしれません。

もろお食事処という雰囲気ですが。


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石橋の湯と芍薬の湯は、ロビーから廊下を一番奥まで進んだ2階にあります。日帰り入浴時間帯は石橋の湯が男湯、芍薬の湯が女湯。

ですが、この日は11時からと清掃に入るということで、急いで入浴。


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脱衣所。


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こちらが石橋の湯。一枚岩をくりぬいた手間のかかった湯船。

長生の湯と同じ源泉なのですが、長生の湯とも露天風呂ともまた違う色。乳白色の硫黄泉です。

ちなみに芍薬の湯も一枚岩のくりぬき風呂ですが、つぼ湯の露天風呂が付きます。

 


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琢ひでは館内で3箇所もの湯巡りができます。お湯もうなぎ湯の名にふさわしい温泉で、中山平温泉でも一級品のお湯。建物もキレイで、万人にオススメできる温泉です。有名旅館なのでちょっと混みますが、日帰り入浴施設のしんとろの湯よりは全然空いています。

 

 

まだまだあります 鳴子温泉郷

 

【東鳴子温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ8選) - 大露天風呂の日記

 

【鳴子温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記

 

【中山平温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記

 

 

6.温泉分析書の説明

 

 

【長生の湯・芍薬の湯・石橋の湯】


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1228mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。

 

また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは39mg含むため、含硫黄とつきます。

 

以上より、含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。旧泉質名で含重曹硫黄泉。

 

【亀の湯・鶴の湯】

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1180mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。

 

また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは45mg含むため、含硫黄とつきます。

 

以上より、含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。旧泉質名で含重曹硫黄泉。