大露天風呂の日記

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東鳴子温泉【久田旅館】日帰り入浴記「油臭がする琥珀色の重曹泉」

久田(きゅうでん)旅館の日帰り入浴ってどんな感じなの?

年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。

 

こんな人におすすめ 

 

・アブラ臭のする温泉に入りたい

琥珀色の温泉に入りたい

・あたたまりの良い温泉に入りたい

 

営業情報とアクセス

▶日帰り入浴時間

11:00〜17:00

▶日帰り入浴料

500円

▶タオル

200円(ロゴあり)

▶お風呂の数

内湯露天(男1・女1)

▶サウナ

なし

▶住所

宮城県大崎市鳴子温泉久田67

▶電話番号

0229-84-7639

 

久田旅館の外観と館内

 


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久田旅館は江合川の左岸にある小さな旅館。

薄黄色の壁が印象的。

鳴子温泉郷江合川の右岸に宿が密集していますが、左岸にある旅館は3件ほどしかありません。そのためあまり目立たず、ちょっと静かな雰囲気の場所にあります。


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久田旅館は「ひさだりょかん」ではなく、「きゅうでんりょかん」と読み難読旅館です。看板にもご丁寧にひらがな振ってますが、普通きゅうでんとは読まないでしょう。

久田とはこの地の地名です。源義経が奥州へ逃れる際にこの地を訪れたことを記念して、「宮殿」と名付けたのが、いつかしか「久田」になったそう。詳しくは旅館のHPに書いてあります。

 


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館内。入浴料は500円です。

優しそうなおじさんが受付。


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タオルは200円。立派な名入。


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お風呂は一階の廊下をくねくねと曲がった先にあります。

館内はリニューアルされているようで、綺麗です。

 

久田旅館の温泉


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お風呂入口。


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清潔感のある脱衣所。必要なものは揃っている感じ。


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こちらがお風呂。鳴子温泉に多い植物系の臭いが混ざったアブラ臭が立ち込めています。


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お湯はオレンジ色に近い琥珀色。

浴槽の底が白タイルのせいかもしれませんが、黒湯が多い東鳴子温泉で、このようなオレンジ色のお湯はあまりありません。


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泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉。

旧泉質名では純重曹泉です。

 

源泉は久田2号という宿の独自源泉。もちろんこの旅館でしか入浴できないお湯です。

泉質的には東鳴子温泉に多い純重曹泉です。

重曹は肌の古い角質を溶かし、クレンジング作用があります。

お湯はちょっと熱めです。

源泉が高温のため、加水していますが、源泉かけ流しです。


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続いて露天風呂へ。無理やり付け足し感のある小さな露天風呂ですが、内湯と露天風呂は源泉が異なります。


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露天風呂は真っ黒なお湯。

泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。

旧泉質名では含食塩重曹硫黄泉で、内湯のお湯に硫黄と食塩を足した成分になっています。

こちらも、源泉が高温のため、加水はしていますが、源泉かけ流しのお湯です。


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実はこの源泉、成分総計が3000mg近いかなり濃い温泉。

これは数多の個性的なお湯を持つ鳴子温泉郷でも、ナンバーワンの数値です。

内湯の3倍近い成分の含有量があります。


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アブラ臭にプラスして、クレゾールのような消毒液臭もする個性的なお湯。化石海水が泉源の新潟県瀬波温泉や松之山温泉なんかで嗅ぐ臭いと同じような香りでした。

もちろんクレゾール臭のする温泉は鳴子温泉郷でもここだけ。

 

以上、久田旅館の日帰り入浴情報をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

東鳴子温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです

 

日帰り入浴してみた感想まとめ

 

久田旅館はちょっと地味な印象ですが、意外にも鳴子温泉郷でも最も成分総計の濃いお湯。消毒液臭のする温泉は鳴子温泉でもここだけで、温泉好きにもオススメです。

 

 

 

久田旅館の泉質と効能

 

▶露天風呂

 

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含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(含食塩重曹硫黄泉)

 

✓源泉 久田1号

✓温度    67.1度(高温泉)

✓pH値 7.3(弱アルカリ性泉)

✓成分総計 2934mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症

 

 

▶内湯

 

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ナトリウム-炭酸水素塩泉(純重曹泉)

✓源泉 久田2号

✓温度    56.5度(高温泉)

✓pH値 7.4(弱アルカリ性泉)

✓成分総計 1285mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症