大露天風呂の日記

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村杉温泉 旅館あらせい 源泉に最も近い旅館で貴重なラジウム泉に日帰り入浴


 
 

 

基本情報


【日帰り入浴時間】

8:00~21:00

【日帰り入浴料】

600円

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

【公式HP】

なし

【個人的オススメ度】

★★★★☆

 

住所・電話番号


 【住所】

新潟県阿賀野市村杉4627

【電話番号】

0250-66-2031

 

泉質


■源泉

薬師の湯3号井

■泉質   

単純放射能

■温度           

 25.3度 

■pH値

pH8.5

■成分総計  

301mg

 

新潟県 村杉温泉ってこんなところ


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村杉温泉の歴史は古く開湯は南北朝時代の1335年。ちょうど後醍醐天皇vs足利尊氏の時代。足利家の家臣がこの地へ逃れた際、薬師如来のお告げにより発見したと伝えられています。

その当時に植えられた杉や松から名を取り、いつしか村杉温泉と言われるようになったとか。長らく湯治場として愛されていましたが、大正時代になるとラジウムの含有量の多さで一躍有名になりました。

 

旅館は7件あり、一番高級な環翠楼を取り囲むように温泉街があります。日帰り入浴は環翠楼と角屋旅館を除く5件で可能です。

 

共同浴場の目の前にあります

 


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旅館あらせいは村杉温泉のど真ん中にある旅館。 

営業しているかビミョーな雰囲気もあったので、今まで入れずにいました。

ダメ元で電話してみたところ、おじいちゃんらしき声の方が出て、あっさり「大丈夫ですよ」とのこと。あら?

普通に営業していて安心。


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旅館あらせいは日帰り入浴客で混雑する共同浴場薬師の湯の目の前にあります。こちらは村杉温泉唯一の共同浴場

なのでめちゃくちゃ混みます。


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駐車場は少し離れたところにあります。広いのでゆったり駐車可能。


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ちょっと薄暗い館内。さっき電話したばかりですが、人がいる気配がない。


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日帰り入浴は600円。

薬師の湯共同浴場は300円なので倍の値段なわけでありますが、混雑を考えると絶対こっちのほうがオススメ。

 

平日などは営業していないは日もありますが、営業していれば朝8時から夜の21時まで日帰り可能。

 

村杉温泉では一番日帰り入浴歓迎の宿かもしれません。

その割りには日帰り入浴案内の看板も出していないため、共同浴場ばかりに人が行きます。


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電話で呼んでもご主人は現れず。

ですが、いかにもお金をいれて下さい的な缶が置いてあったので、たぶん無人で受付可能なよう。

というわけで、600円を番台に置いてお風呂へ向かいます。

 

村杉温泉唯一のレトロ旅館


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お風呂はこの先。障子戸が並ぶ日本旅館らしい雰囲気。この渋い感じは村杉温泉でもここだけ。


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お風呂入口。薄暗い雰囲気で古さを感じますが、ピカピカ過ぎる温泉よりもテンションあがります。 

村杉温泉に現役のこんなレトロな旅館があったなんて。


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白鳥風呂という気になる名前。


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脱衣所は狭いです。誰もいないので問題なし。

スチールラックに脱衣カゴっていうのもなかなかいい。


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いかにもプールありそうなコインロッカーがあったりと、特徴が豊富な脱衣所です。

 

こだわり抜かれた白鳥風呂


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こちらが大浴場。期待どおりのレトロな内湯。

素晴らしいです。

激混みの共同浴場とは異なり、全く誰もいません。

 

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巨大な白鳥のタイル画が見事です。浴槽もタイル造り。

村杉温泉のお風呂は新しい感じのところが多いので、このレトロさはかなり貴重。


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白鳥風呂はタイル画だけではありません。

湯口も凝っていて、リアルな2羽の白鳥が鎮座。

大きさもあり、本物みたいなクオリティーでした。

 

ちなみに阿賀野市には白鳥の飛来地として有名な瓢湖があり、それにちなんで白鳥なんだと思います。

 

瓢湖は白鳥も多いのですが、なんせカモの数がすごい。

気持ち悪いくらいに、おびただしい数のカモ達が毎年飛来します。

 

白鳥にエサをあげれば、あっという間にカモ達に横取りされ、カモにキレる白鳥を見ることができます。

瓢湖にここまでカモ達を引き付ける何かがあるのでしょうか。不思議。

 

日本有数の放射能泉です


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泉質は単純放射能泉。

ラジウム泉とも呼ばれる泉質で東日本では非常に珍しいもの。

村杉温泉は鳥取三朝温泉、山梨の増富温泉とともに日本三大ラジウム泉に数えられる有名な温泉。 

 

増富温泉は、温泉自体は放射能泉の基準をわずかに下回っているため、村杉温泉が東日本では最も強い放射能泉です。

 

こちらの旅館は薬師の湯3号井という源泉を使用。

ラドンを30百億分の1キュリー含むと放射能泉となりますが、こちらは89.9百億分の1キュリー(24.7マッヘ)とぶっ飛んだ数値。

温泉として認められる基準の3倍近いラドンの含有量です。 


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薬師の湯3号井は村杉温泉の各旅館で使用されていますが、あらせい旅館の駐車場敷地内から各旅館へ配湯。

 

ということは、あらせい旅館が3号井に最も近い旅館ということになります。

ちなみに源泉付近では209.7マッヘという数字を叩き出したこともあるよう。 

まさに日本有数のラジウム温泉です。

 

ちなみに薬師の湯共同浴場だけ薬師の湯1号井という源泉を使用していますが、こちらはなんと124.6百億分の1キュリーというケタ違いの数値。そりゃあ混むわけだ。


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放射能泉は自然治癒力や免疫力を高めると言われており、不思議な効能があります。

私もかつて足の裏がひどい水ぶくれになったとき、村杉温泉に入ったところ、翌日には水が抜け、ぴったりと皮がくっつき、痛みもゼロに。これには驚きました。

糖尿病なガンなど様々な体験記が張られていましたが、あながち嘘ではないと思います。


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ラジウム温泉の入浴法が書いてあります。

3分入り3分休むを3回繰り返すといいそう。

ラジウムは気体のラドンから吸収されます。

なので放射能泉は窓などは開けずに深呼吸するのが良いです。

湯上がりのシャワーはもったいないのでやめましょう。


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湯船にはジャグジーもありました。

唯一残念なのは循環消毒ありな点。

というか、村杉温泉は基本的に全ての旅館で循環消毒あり。

ラジウム以外は成分が希薄なため、どうしても消毒せざるを得ないのでしょう。

共同浴場だって循環消毒ありです。 

 

源泉かけ流しがあるのは、長生館の露天風呂にある源泉浴槽だけ。

ただし、ここはかなり冷たいので、全身つかるのには覚悟がいります。  

 

旅館あらせいは村杉温泉でも最も源泉に近い宿。

ということは、空間のラジウムの濃度も他の旅館よりも高いはずで、村杉温泉のすごさを体験できます。

レトロな館内や白鳥のタイル風呂も素敵です。

 

 

温泉分析書 村杉有数のラドン含有量


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉となります。

こちらは301mgと少なく単純温泉です。

また特殊成分としてラドンを30百億分の一キュリー以上含むと放射能泉となりますが、こちらは89.9百億分の一キュリー(24.7マッヘ)で基準量の3倍以上も含みます。

以上から単純放射能泉となります。

放射能を除けばかなり薄い温泉です。

ちなみにラドンが50マッヘ以上あれば弱がつかない放射能泉となります。