高蔵内源泉
日帰り入浴時間 10:00〜16:00
日帰り入浴料金 500円
露天風呂 あり
お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
タオル サービス(ロゴなし)
客室数 10室
源泉 高蔵内源泉
温度 25.8度 pH 9.9
成分総計 109mg
母畑温泉は福島空港に近い石川町に湧く温泉。母畑で「ぼばた」と読む難読温泉です。歴史は古く、源義家が前九年の役で傷ついた兵士を清水で洗ったところ傷が全快したという伝説が残っており、900年以上の歴史があります。このときに温泉に母衣(ほろ)と旗をまつったことから、ぼばた温泉になったと言われています。
母畑温泉といえば全国的に有名なのはこの八幡屋。
失礼ながら、こんな田園地帯に異質なくらいの超豪華旅館で、あの加賀屋を押さえて、プロが選ぶ旅館ランキングで日本一になったこともあるとんでも旅館です。八幡屋が圧倒的に人気のため、客を吸い取ってしまうのか、他の旅館は虫の息で、他にちゃんと営業している旅館はこの高蔵内源泉くらいです。八幡屋は当然日帰り入浴NGなので、母畑温泉を日帰りでも楽しめる唯一の旅館です。
高蔵内(たかぞううち)源泉は昔は高蔵内ホテルといいました。
2000年オープンの比較的新しい旅館です。
ホテルは川に面して建てられています。ちなみに2階に見える部分が
お風呂です。
館内は近年リニューアルされたようでめちゃめちゃきれいです。
ホテルや旅館というよりはおしゃれなゲストハウスといった趣。
入浴料は500円。タオルはサービスしてくれました。
ご主人はとても気さくな方。日帰り入浴も快く歓迎いただきました。
玄関横の休憩所には暖炉も設けてありここもおしゃれな雰囲気。
お風呂は二階です。
浴室入り口。
こちらが浴室。奥は露天風呂になっています。
青いタイルがなんとも美しい湯船です。館内はきれいにリニューアルされていますが、お風呂は昔のままのようでした。綺麗に維持されているので汚さは全くありません。
強いていえばシャワーが弱いくらい。
泉質はアルカリ性単純温泉。母畑温泉は東北では珍しい放射能泉ですが、こちらの源泉は放射能であるラドンの濃度が低く、放射能泉を名乗れるほどではありません。ですが、pHは9.9もあるだけあり、とろみを感じることができるお湯。
放射能と聞くとなんとも物騒ですが、温泉となると話は別。
細胞を刺激して自然治癒力や免疫力を高めるとされ、その希少さもあいまって各地で名湯として崇められます。
高温の場合、ラドンが失われやすいため、放射能泉は普通源泉温度が低めです。こちらも源泉は25度と低いため加温されていますが、温度が絶妙で、いつまでも入れる最高に気持ちのよい温度でした。循環ろ過ですが、塩素臭もありません。
続いて露天風呂。一人サイズくらいの樽風呂です。
目の前に川を望めるウッドデッキ風。
ですが、こちらはかなりぬるめ(たぶん30度くらい?)だったので、
入浴断念。
【温泉分析書のみかた】
溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉。
pHが8.5以上の場合はアルカリ性とつきます。こちらは109mgでかなり薄いため単純温泉です。pHは9.9なのでアルカリ性単純温泉。
ちなみにラドンが30百億分の一キュリー以上あれば放射能泉となりますが、こちらは13.4百億分の一キュリーでとどかず。ですがラドンを含む温泉自体珍しく、放射能泉としての効能もある程度期待できるものと思われます。