大露天風呂の日記

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出湯温泉 大石屋旅館 敷地内自家源泉から湧くラジウム温泉に日帰り入浴

 
 

 

基本情報


【日帰り入浴時間】

要確認

【日帰り入浴料】

600円

【タオル】

サービス

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

【客室数】

7室

【公式HP】

https://ooishiya.com/

【個人的オススメ度】

★★★★☆

 

 

住所・電話番号

 【住所】

新潟県阿賀野市出湯760

【電話番号】

0250-62-3155

 

泉質


■源泉

大石の湯

■泉質   

単純温泉

■温度           

 34.2度 

■pH値

pH8.2

■成分総計  

312mg

 

新潟県 出湯温泉ってこんなところ


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出湯温泉は新潟県阿賀野市にある温泉。「いでゆ」温泉と読みたくなりますが、「でゆ」温泉が正解。


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村杉、今板温泉とともに五頭温泉郷の一角をなします。


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歴史は村杉温泉よりも古く、平安時代初期の809年。 空海が錫杖によりついたところ、温泉がわき出たというよくあるお話。新潟県最古と言われる温泉は、今も華報寺(けほうじ)の境内から湧き出しています。


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出湯温泉は小さな旅館が四件のみの静かな温泉地。

写真は最も有名な清廣館(せいこうかん)。登録有形文化財の旅館で出湯温泉のシンボルとなっています。

清廣館も含めて日帰り入浴には極めてケチ。

大石屋旅館のみ日帰り入浴可能です。

 

日帰り入浴可能日は少ないので要確認


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大石屋旅館は客室数7室の小さな旅館。

江戸時代後期創業で何気に老舗旅館です。

郷愁の宿とうたっているだけあり、民家のような落ち着きがあります。

出湯温泉は清廣館を除き、これくらいのサイズの旅館。


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華報寺から続く出湯温泉のメインストリート沿いにあります。 

出湯温泉はとにかく日帰り入浴に厳しい。


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昔は清廣館も普通に日帰り入浴できたのですが、現在は不可。

大石屋旅館もいつも可能なわけではなく、日帰り可能な日は少ないです。  

 

今まで5回くらいアタックしていますが、「本日は宿泊のお客様がいるので。。」とことごとく断られてきました。平日にアタックしてもダメだったので、もうこれは日帰り入浴なんて無理では?と思っていました。

ダメ元でGWも中日に電話。GWなんて絶対ダメだろうと思いましたが、「今でしたら大丈夫です どうぞいらして下さい」とのこと。えっこれは大チャンス。聞いてみるもんですね。


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ということで念願の大石屋旅館。

12時半頃に伺いました。

呼び鈴を鳴らすと、奥から掃除中のおかみさん。

なかなか気さくな感じで、日帰り入浴でも丁寧に対応していただきました。

今まで断られてたのが嘘のよう。

日帰り入浴料は600円。


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タオルをお願いすると、「よかったらどうぞ」とサービスしてくれました。


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女将さんがお風呂まで案内してくれます。

外観からは全くわかりませんでしたが、中庭が立派。

中庭をぐるりと囲むように廊下があり、その奥に大浴場があります。


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中庭には鯉もいました。

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館内はアーチの部分やステンドグラスなど、所々にモダンな装飾があります。

 

うずたかく石が積まれた石庭風呂


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男湯入口。「お昼は誰もいないので のれんは気にせずにどうぞ」と広い方の女湯を案内していただきました。

ちなみに男湯は後にHPで確認したところ、タイル作りのレトロな内湯。個人的にはこっちでも良かったかも。

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お風呂入口。石庭の湯と書いてあります。


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脱衣所。当たり前ですが誰もいません。

電話をしてわざわざ日帰り入浴するは人は少数派でしょう。


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出湯温泉なら皆さん、華報寺共同浴場に行くと思います。

こちらは出湯温泉唯一の共同浴場で、250円で源泉かけ流し湯を楽しめますが、めっちゃ混みます。 


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こちらが大石屋旅館のお風呂。

露天風呂はありませんが、想像よりも大きなお風呂。


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石庭風呂とあったように、浴室の奥にはうずたかく石が積まれています。特に銘石というわけではなさそうですが、アクセントとしてはいい仕事してます。

 

敷地内からラジウム源泉が湧いています


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出湯温泉はなんといっても泉質が良い。

五頭温泉郷はいずれもラジウムを含む非常に珍しい泉質。

いわゆるラジウム泉は、東日本では新潟県福島県の一部などにしかありません。 


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ちなみに出湯温泉は泉質名的には単純温泉

ですが、ラドンを26.7百億分の1キュリー含んでいます。

これが30あれば放射能泉となるので、ほぼ放射能泉といって良い値。

源泉は35度とぬるめなので、加温されています。

循環と塩素消毒はあり。

五頭温泉郷は残念ながら、源泉かけ流し湯はほぼありません。

 

ちなみに五頭温泉郷で最もラジウムが強いのは村杉温泉で、共同浴場の薬師の湯は驚異の124.6百億分の1キュリーです。 

 

ラドンは気体や皮膚から吸収され、自然治癒力や免疫を高めると言われています。なので、窓は開けない方がよく、浴室内に充満しているラドンを深呼吸して入ると良いです。


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浴槽の隅に蛇口を発見。ひねると絶妙なぬるさ加減のお湯がでてきます。おそらくこれが源泉。

 

大石屋旅館は敷地内に自家源泉をもっているため、循環消毒ですが、鮮度の良いお湯を楽しむことができます。

この大石の湯という自家源泉はなかなかすごい。

華報寺共同浴場の漲泉窟という源泉は、ラドンを11.9百億分の1キュリー含みますが、大石屋旅館の源泉は26.7なので、実に2.5倍近い値です。

 

大石屋旅館は出湯温泉で日帰り入浴できる貴重な旅館。

豊富なラドンを含む自家源泉も貴重です。

といっても日帰り営業日はかなり少ないので、電話確認必須です。

 

 

 

 

 

温泉分析書 ラジウムを含む単純温泉

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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉となります。

 

こちらは312mgとかなり少なく単純温泉です。

成分的には食塩と石膏が半々ですが、成分が希薄なため特徴を感じるほどではありません。

 

また特殊成分としてラドンを30百億分の一キュリー以上含むと放射能泉となりますが、こちらは26.7百億分の一キュリーで惜しい数値。

 

以上から単純温泉となりますが、単純放射能泉にかなり近い泉質です。