割烹旅館室町
1.入浴時間・料金・混雑度
〇日帰り入浴時間 10:30〜 15:00
〇日帰り入浴料金 500円
〇露天風呂 なし
〇お風呂の数 内湯(男1・女1)
〇タオル 150円(ロゴあり)
〇客室数 6室
〇公式HP http://yado-muromachi.com/
〇混雑度 ほとんど誰にも会わない
〇個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0250-66-2134
3.泉質
■源泉 薬師乃湯3号井
■泉質 単純弱放射能泉(24.7マッヘ)
■温度 25.3度 pH 不明
■成分総計 301mg
4.村杉温泉について
村杉温泉の歴史は古く開湯は南北朝時代の1335年。ちょうど後醍醐天皇が行っていた建武の親政に足利尊氏が反旗を翻した頃。足利家の家臣がこの地へ逃れた際、薬師如来のお告げにより発見したと伝えられています。そのお礼に建てられた薬師堂は今でも温泉街の中心に残っています。
旅館は六件あり、一番高級な環翠楼を取り囲むように温泉街があります。日帰り入浴にはわりとケチな温泉で3件でのみ可能です。
環翠楼、角屋、石原館は日帰り不可。
ちなみに環翠楼は敷地がとてつもなく広大で、入り口から建物をうかがい知ることはできません。この入り口からだけでもただならぬ高級感を感じます。
5.外観・館内・お風呂
割烹旅館室町は村杉温泉の一番北側に位置する小さな旅館。
旅館は小さめですが駐車場の大きさはかなりのもの。
割烹という名前とこのちょっと高級そうな暖簾や内装から、日帰り入浴には厳しい態度かと思いきや、意外にも積極的。
入浴スタンプカードなんてものもありました。
入浴料は500円で村杉温泉の旅館では最安。
タオルはロゴあり。150円。
割烹旅館というだけあって、ロビーには室デリと称してお惣菜やお弁当が売っています。
この板前さんのグラタンっていうのが名物みたいでした。お風呂上がりの小腹を満たすには十分すぎる内容。帰りに買いましたが、玉ねぎやベーコン、鶏肉など具沢山でおいしいとグラタンでした。
他にも土日限定というシフォンケーキや、
美味しそうなお惣菜が売っています。茶碗蒸しもありましたが売り切れ。
お風呂は一階廊下の先。手前の貸切露天風呂は日帰りでも別途料金で入浴可能ですが、45分2500円でまあまあします。
脱衣所。
浴室は内湯のみ。泉質は単純放射能泉。
源泉は25度でかなり低いため当然ながら加温しています。
ちょっと熱めに加温されていますが、何故か不思議とずっと入っていられる気持ちよさ。汗もじわじわてでてきます。
お風呂からは緑がまぶしい中庭を望めます。
放射能というと原発などなにかとネガティブなイメージですが、温泉界では奇跡と言われるほどもてはやされ、癌などの湯治にも使われます。放射能は空気中にラドンとして存在しており、微量の放射能は自然治癒力を高めると言われています。
放射能泉は全国的に見ても珍しく特に東日本ではかなり貴重な存在。
ラドンは気体のため、吸入により効果があります。一方、皮膚からの吸収はほとんどないと言われています。なので純粋に放射能泉を楽しみたいなら、こうした内湯のみの浴室のほうがよいのです。
湧出量が少ないため、残念ながら村杉温泉はどこもだいたい循環ろ過ですが、ここは塩素臭はあまり感じませんでした。
ラドンは89.9百億分の一キュリー。源泉からちょっと離れているためか、ラドンの量は村杉温泉の中では低め。
カランは2つ。
浴室入り口に鎮座するこの石。妙にしっくりくる感触で気に入りました。
ロビーには薬師石なる村杉温泉の源泉近くでとれた石が売っています。村杉温泉のどの旅館にもラインナップされているものですが、貴重なもののようで一個2500円から5000円とかなり高め。ご家庭のお風呂に入れるとラジウム溶け出し温泉のようになるそうです。
まだまだあります 村杉温泉
【村杉温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのおすすめ4選)ラジウム含有量ランキング - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉となります。
こちらは301mgと少なく単純温泉です。
また特殊成分としてラドンを30百億分の一キュリー以上含むと放射能泉となりますが、こちらは89.9百億分の一キュリーで基準量の約3倍も含みます。
以上から単純放射能泉となります。
放射能を除けばかなり薄い温泉です。
ちなみにラドンが50マッヘ以下の場合は弱放射能泉となります。こちはマッヘで言うと24.7マッヘなので単純弱放射能泉。