長生館
日帰り入浴時間 11:00〜 14:00
日帰り入浴料金 1000円
露天風呂 あり
お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
タオル 300円(ロゴあり)
客室数 27室
源泉 薬師乃湯3号井
泉質 単純弱放射能泉(24.7マッヘ)
温度 25.3度 pH 不明
成分総計 301mg
村杉温泉の歴史は古く開湯は南北朝時代の1335年。ちょうど後醍醐天皇が行っていた建武の親政に足利尊氏が反旗を翻した頃。足利家の家臣がこの地へ逃れた際、薬師如来のお告げにより発見したと伝えられています。その当時に植えられた杉や松からいつしか村杉温泉と言われるようになったとか。長らく湯治場として愛されていましたが、大正時代になるとラジウムの含有量の多さで一躍有名になりました。
旅館は六件あり、一番高級な環翠楼を取り囲むように温泉街があります。日帰り入浴にはわりとケチな温泉で3件でのみ可能です。
長生館(ちょうせいかん)は村杉温泉で最大規模の旅館。
実際は27室でそこまで大きくはないのですが、他の旅館が小さいためかなり大きく見えます。
金ピカのロゴが立派です。
日帰り入浴は11時から14時と短め。
入浴料は1000円でかなり強気の設定。
ですが、温泉が良いのか意外にもお客さんがちらほら来ていました。
タオルも300円で強気ですが、ふかふかで刺繍のロゴ入り。フェイスタオルとしては最上位クラスのもの。
一階廊下を突き進み、渡り廊下をわたった先にお風呂があります。
浴室入り口。
浴室は内湯の他に村杉温泉では珍しく露天風呂も備えます。
まずは内湯。泉質は単純放射能泉。
いわゆるラジウム泉で放射能といっても人体に害はなく、むしろ微量の放射能は自然治癒力や免疫力を高めると言われています。
循環ろ過ですが塩素臭はあまりしませんでした。
大きな旅館だけあってカランも多めです。
子供心をくすぐる露天風呂の入り口。
渡り廊下のような橋の先には巨石が並んでいます。
この巨石の山脈のところはトンネルになっていて、露天風呂にたどり着くまでのテンションをあげてくれます。
こちらが露天風呂。巨石に囲まれた露天風呂はなんと1000坪あるそうで、新潟県下最大級のサイズをウリにしています。女湯の露天風呂もこのサイズなのだからまた驚きです。
大きさもさることながら、湯船は2つに分かれていて、手前は25度の村杉温泉の源泉が、加温なしでそのまま楽しめる浴槽になっています。加温なしの源泉に入れるのは村杉温泉でもここだけです。
放射能は気体としてのラドンとして存在しますが、ラドンは加温をすると失われやすく、源泉そのままで入れるのはかなり貴重。
と言っても25度なので温泉というより水です。肩までつかれませんでしたが、ペットボトルのお茶持参で、何度も長湯を繰り返すツワモノのおじさんもいました。この温度でも入っているとじわじわと温かく感じるのはさすがの名湯。
館内には飲泉所もあります。ラドンは浴用よりも吸入や飲用により多く摂取できると言われています。ラジウムやラドンは無味無臭なので飲んでも分かるものではありませんが、ほのかな甘さが感じられるまろやかなお味でした。
売店にも薬師石なる興味深いものが売られています。村杉温泉で採取された花崗岩でこれをお風呂やペットボトルに入れると、ラジウムが溶け出し、温泉と同じような効果があるんだとか。村杉温泉のどの旅館でも売っていますが、ここは一番品揃えが良かったです。
一個2500円から5000円と結構なお値段します。
放射能泉は鉱水が地下の浅いところで放射性元素を含んだ花崗岩などの岩盤に触れることで出来ると言われていますが、詳細なメカニズムはいまだ謎のようです。
【温泉分析書のみかた】
溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉となります。
こちらは301mgと少なく単純温泉です。
また特殊成分としてラドンを30百億分の一キュリー以上含むと放射能泉となりますが、こちらは89.9百億分の一キュリーで基準量の約3倍も含みます。
以上から単純放射能泉となります。
放射能を除けばかなり薄い温泉です。
ちなみにラドンが50マッヘ以下の場合は弱放射能泉となります。こちはマッヘで言うと24.7マッヘなので単純弱放射能泉。
村杉温泉の日帰り入浴情報リスト
旅館名 | 時間 | 料金 | 紹介記事 |
---|---|---|---|
長生館 | 11:00~14:00 | 1000円 | |
環翠楼 | 不可 | 不可 | |
角屋旅館 | 不可 | 不可 | |
川上屋旅館 | 10:00~15:00 | 600円 | |
割烹旅館室町 | 10:30~15:00 | 500円 | |
石原館 | 不可 | 不可 |