大露天風呂の日記

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村杉温泉 長生館 超冷たいラジウム源泉風呂に日帰り入浴

長生館

 

1.入浴時間・料金・混雑度

〇日帰り入浴時間 11:00〜 14:00
〇日帰り入浴料金 1000円 

〇露天風呂    あり
〇お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

〇タオル     300円(ロゴあり)

〇客室数                   27室

〇公式HP      https://www.chouseikan.co.jp/

〇混雑度     お風呂で会った人数 5人

〇個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号

〇住所  新潟県阿賀野市村杉4632-8

〇電話番号  0250-66-2111

 

 

3.泉質

■源泉      薬師乃湯3号井

■泉質   単純弱放射能泉(24.7マッヘ)

■温度             25.3度  pH 不明

■成分総計  301mg

 

4.村杉温泉について


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村杉温泉の歴史は古く開湯は南北朝時代の1335年。ちょうど後醍醐天皇vs足利尊氏の時代。足利家の家臣がこの地へ逃れた際、薬師如来のお告げにより発見したと伝えられています。その当時に植えられた杉や松から名を取り、いつしか村杉温泉と言われるようになったとか。長らく湯治場として愛されていましたが、大正時代になるとラジウムの含有量の多さで一躍有名になりました。

 

旅館は六件あり、一番高級な環翠楼を取り囲むように温泉街があります。日帰り入浴にはわりとケチな温泉で3件でのみ可能です。

 

5.外観・館内・お風呂


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長生館(ちょうせいかん)は村杉温泉で最大規模の旅館。

実際は27室でそこまで大きくはないのですが、他の旅館が小さいためかなり大きく見えます。


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金ピカのロゴが立派です。


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日帰り入浴は11時から14時と短めです。

日帰り入浴時間は日によって異なり、18時〜21時の夜の時間も入浴可能な日があります。詳細な日程は宿のHPに記載されています。


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入浴料は1000円でかなり強気の設定。

ですが、温泉が良いのか意外にもお客さんがちらほら来ていました。


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タオルも300円で強気ですが、ふかふかで刺繍のロゴ入り。フェイスタオルとしては最上位クラスのもの。



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一階廊下を突き進み、渡り廊下の先にお風呂があります。


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浴室入り口。


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こちらが内湯。

村杉温泉では珍しく露天風呂も備えます。泉質は単純放射能泉。

放射能ラジウムのことで、村杉温泉は国内でも有数のラジウム含有量を誇ります。

放射能といっても人体に害はなく、むしろ微量の放射能自然治癒力や免疫力を高めると言われています。

科学的な根拠があるわけではありませんが、これが放射能泉がガンに効くのではないかと言われる由縁です。

 

村杉温泉付近一帯は放射能の濃度が比較的高めと言われますが、このせいか、村杉温泉は地元では長者の村として知られていたそうです。

 

放射能泉はまだまだわからないことだらけで、ロマンがあります。

 

温泉は循環ろ過ですが塩素臭はあまりしませんでした。


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大きな旅館だけあってカランも多めです。


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子供心をくすぐる露天風呂の入り口。

渡り廊下のような橋の先には巨石が並んでいます。


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この巨石は山脈のように連なっていますが、通路の部分はトンネルになっていて、露天風呂にたどり着くまでのテンションをあげてくれます。


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こちらが露天風呂。巨石に囲まれた露天風呂はなんと1000坪あるそうで、新潟県下最大級のサイズをウリにしています。女湯の露天風呂もこのサイズなのだからまた驚きです。

 

大きさもさることながら、湯船は2つに分かれていて、手前は25度の村杉温泉の源泉が、加温なしでそのまま楽しめる浴槽になっています。加温なしの源泉に入れるのは村杉温泉でもここだけです。

 

放射能は気体としてのラドンとして存在しますが、ラドンは加温をすると失われやすく、源泉そのままで入れるのはかなり貴重。

 

と言っても25度なので温泉というより水です。かなり冷たく、肩まではつかれませんでしたが、ペットボトルのお茶持参で、何度も長湯を繰り返すツワモノのおじさんもいました。この温度でも入っているとじわじわと温かく感じるのはさすがの名湯。


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館内には飲泉所もあります。ラドンは浴用よりも吸入や飲用により多く摂取できると言われています。ラジウムラドンは無味無臭なので飲んでも分かるものではありませんが、ほのかな甘さが感じられるまろやかなお味でした。


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売店にも薬師石なる興味深いものが売られています。村杉温泉で採取された花崗岩でこれをお風呂やペットボトルに入れると、ラジウムが溶け出し、温泉と同じような効果があるんだとか。村杉温泉のどの旅館でも売っていますが、ここは一番品揃えが良かったです。

一個2500円から5000円と結構なお値段します。

 

ちなみに放射能泉は鉱水が地下の浅いところで放射性元素を含んだ花崗岩などの岩盤に触れることで出来ると言われています。

 

まだまだあります 村杉温泉

 

【村杉温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのおすすめ4選)ラジウム含有量ランキング - 大露天風呂の日記

 

 

 

6.温泉分析書の説明


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉となります。

こちらは301mgと少なく単純温泉です。

また特殊成分としてラドンを30百億分の一キュリー以上含むと放射能泉となりますが、こちらは89.9百億分の一キュリーで基準量の約3倍も含みます。

以上から単純放射能泉となります。

放射能を除けば他の成分はかなり薄い温泉です。

ちなみにラドンが50マッヘ以下の場合は弱放射能泉となります。こちはマッヘで言うと24.7マッヘなので単純弱放射能泉。