- 新潟県 村杉温泉の魅力とは?
- 村杉温泉の旅館一覧
- 出湯(でゆ)温泉の旅館一覧
- 今板(いまいた)温泉の旅館一覧
- 村杉温泉の泉質は?
- 村杉温泉の日帰り入浴施設オススメランキング
- 村杉温泉のラジウム含有量ランキング
- 日帰りで貸切風呂を楽しめる宿
- 源泉かけ流しを楽しめる宿
- 安く日帰り入浴できる宿
- 村杉温泉のオススメグルメ
- 村杉温泉近郊の観光スポット
- 日帰り入浴できないけれどオススメの宿
- 村杉温泉で日帰り入浴を楽しむコツ
新潟県阿賀野市に村杉温泉は、全国有数のラジウム含有量で知られる温泉地。
今回は温泉ソムリエとして村杉温泉の日帰り入浴で訪れるべきオススメの温泉を、ランキング形式でご紹介します。
新潟県 村杉温泉の魅力とは?
村杉温泉の歴史は古く開湯は南北朝時代の1335年。
周辺の出湯温泉、今板温泉と合わせて五頭温泉郷と呼ばれ、杉や竹林の中に旅館が点在する落ち着いた温泉地です。
いずれも東日本では珍しいラジウムを含有する温泉で、湯治客に人気があります。
歴史ある木造旅館も今なお残り、趣ある雰囲気が魅力です。
タケノコが名物で、春になれば各旅館でタケノコ料理が楽しめるほか、国道沿いの露店でも多くのタケノコが売られています。
村杉温泉の旅館一覧
村杉温泉は、環翠楼を中心として、それを取り囲むように全部で7件の旅館があります。日帰り入浴可能なのは4件です。
旅館一覧 | 日帰り入浴 | 宿泊価格帯 |
---|---|---|
長生館 | 〇 | ノーマル |
環翠楼 | × | 高級 |
角屋旅館 | × | 高級 |
川上屋旅館 | 〇 | 庶民派 |
割烹旅館室町 | 〇 | 庶民派 |
石原館 | × | 庶民派 |
あらせい旅館 | 〇 | 庶民派 |
出湯(でゆ)温泉の旅館一覧
出湯温泉には4件の旅館がありますが、日帰り入浴には寛容ではなく、大石屋旅館のみ可能。清廣館はかつては日帰り入浴可能でしたが、現在は不可になっています。
大石屋旅館も日帰り不可の日が多いため、出湯温泉は共同浴場の利用がオススメ。
旅館一覧 | 日帰り入浴 | 宿泊価格帯 |
---|---|---|
清廣館 | × | 高級 |
大石屋旅館 | 〇 | 庶民派 |
珍生館 | × | 庶民派 |
旅館弓月 | × | 庶民派 |
今板(いまいた)温泉の旅館一覧
村杉温泉と出湯温泉の間にある今板温泉は湯本舘1軒のみの温泉。
湯本舘日帰り入浴可能です。
旅館一覧 | 日帰り入浴 | 宿泊価格帯 |
---|---|---|
湯本舘 | 〇 | 高級 |
村杉温泉の泉質は?
泉質は単純放射能泉。
放射能泉は非常に珍しく、鳥取の三朝、山梨の増冨とともに日本三大ラジウム温泉と言われます。村杉温泉のラジウムの含有量はその中でも有数。
五頭温泉郷はすべてラジウムを含む温泉ですが、村杉温泉が最も強く、今板温泉、出湯温泉と続きます。
但し、五頭温泉郷は基本的に循環消毒ありで、源泉かけ流しの温泉はほぼありません。
源泉かけ流しなのは長生館の源泉浴槽と、出湯温泉の華報寺共同浴場のみ。
1位 村杉温泉 長生館:源泉かけ流し風呂と超巨大な露天風呂
✓村杉温泉で最大規模の旅館
✓1000坪を誇る巨大な露天風呂
✓加温加水なしの冷たい源泉浴槽あり
・泉質:単純弱放射能泉
・源泉:薬師の湯3号井(大浴場・露天風呂)
長生の湯(飲泉処)
・日帰り入浴時間: 午前の部 11:00〜14:00(入浴15:00まで)
午後の部 18:00~20:00(入浴21:00まで)
・日帰り入浴料金:1000円
・サウナ:あり(貸切テントサウナ 120分5500円)
・貸切風呂:あり(日帰り入浴料+40分2000円)
・露天風呂:あり
・混雑度:少し混んでいる
・駐車場:あり
・電話番号:0250-66-2111
・公式HP:https://www.chouseikan.co.jp/
・実際に訪れてみた感想
泉質 ★★★★★
設備 ★★★★★
景色 ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
2位 今板温泉 湯本舘:杉林の中の落ち着いた露天風呂
✓杉林の中にある今板温泉の一軒宿
✓竹林を望む森の中の樽露天風呂
✓日帰り入浴は昼と夜の二部制
3位 村杉温泉 旅館あらせい:レトロな雰囲気の白鳥風呂
✓薬師の湯3号源泉に最も近い宿
✓タイル画が見事な白鳥風呂
✓木造のひなびた館内
4位 川上屋旅館
・泉質:単純弱放射能泉
・源泉:薬師の湯3号井
・日帰り入浴時間: 10:00〜15:00
・日帰り入浴料金:600円
・サウナ:なし
・貸切風呂:なし
・露天風呂:なし
・混雑度:空いている
・駐車場:あり
・電話番号:0250-66-2141
・公式HP:http://kawakamiya.jp/
・実際に訪れてみた感想
泉質 ★★★☆☆
設備 ★★★☆☆
景色 ★☆☆☆☆
コスパ ★★★☆☆
日帰り入浴のしやすさ ★★★☆☆
ラジウム含有量はなかなかですが、塩素臭は少し強め。
5位 村杉温泉 割烹旅館室町:お惣菜も買えちゃう割烹旅館
・泉質:単純弱放射能泉
・源泉:薬師の湯3号井
・日帰り入浴時間: 10:30〜15:00
・日帰り入浴料金:500円
・サウナ:なし
・貸切風呂:あり(45分2500円)
・露天風呂:あり(貸切風呂のみ)
・混雑度:空いている
・駐車場:あり
・電話番号:0250-66-2134
・公式HP:http://yado-muromachi.com/
・実際に訪れてみた感想
泉質 ★★★☆☆
設備 ★★★★☆
景色 ★★☆☆☆
コスパ ★★★★☆
日帰り入浴のしやすさ ★★★★★
お惣菜が買えるという旅館はかなり珍しいです。割烹旅館なので味は折り紙付き。
6位 出湯温泉 大石屋旅館:敷地内から湧く自家源泉を使用
✓日帰り入浴可能日は少ない
✓うずたかく石が積まれた石庭風呂
✓敷地内から湧く自家源泉を使用
・泉質:単純温泉
・源泉:大石の湯
・日帰り入浴時間: 要確認
・日帰り入浴料金:600円
・サウナ:なし
・貸切風呂:なし
・露天風呂:なし
・混雑度:空いている
・駐車場:あり
・電話番号:0250-62-3155
・公式HP:https://ooishiya.com/
・実際に訪れてみた感想
泉質 ★★★☆☆
設備 ★★★☆☆
景色 ★★☆☆☆
コスパ ★★★★☆
日帰り入浴のしやすさ ★☆☆☆☆
日帰り入浴不可の日が多いです。入れたラッキーくらい。
村杉温泉の日帰り入浴施設オススメランキング
五頭温泉郷は村杉温泉に1件、出湯温泉に2件の共同浴場があります。
いわゆる大型の日帰り温泉施設はなく、いずれも小さな共同浴場です。
1位 華報寺(けほうじ)共同浴場:ぬる湯の源泉をかけ流しで楽しめる
温泉も源泉かけ流し!レトロなタイル風呂もよくかなりオススメです。
2位 出湯温泉共同浴場:40度の温泉を源泉かけ流し
華報寺共同浴場よりは混んでおらず、穴場的な感じ。
3位 薬師の湯:村杉温泉ナンバーワンのラジウム含有量を誇る
施設は新しく趣はありません。かなり混むのと循環消毒有りなのでお湯の鮮度はいまいち。
村杉温泉のラジウム含有量ランキング
ラジウムで有名な村杉温泉にはいくつかの源泉あり、共同浴場は薬師の湯1号井、各旅館は薬師の湯3号井を使用しています。
村杉温泉の各旅館は基本的に同じ源泉ですが、源泉からの距離により微妙にラジウムの含有量が異なります。
ちなみにラドンを30×10⁻¹⁰Ci以上含むと放射能泉となります。
今板温泉や出湯温泉は村杉温泉ほどではありませんがラジウムを含有しています。
1位 薬師の湯3号井(川上屋旅館) 136.6×10⁻¹⁰Ci
2位 薬師の湯1号井(村杉温泉共同浴場) 124.6×10⁻¹⁰Ci
村杉温泉共同浴場でのみ使用されている貴重な源泉。
源泉は25度以下と冷たいですが、適温に加温されています。
こちらも循環ろ過、塩素消毒ありで、かなり混むため温泉の鮮度としては弱いです。
3位 長生の湯(長生館飲泉処) 92.9×10⁻¹⁰Ci
長生館の飲泉処でのみ使用されている源泉。
成分総計はかなり低く、ラジウム以外の成分はほぼ含有していません。
ペットボトルを購入すれば、源泉を汲んで持ち帰ることも可能です。
4位 薬師の湯3号井(長生館、旅館あらせい、割烹旅館室町) 89.9×10⁻¹⁰Ci
村杉温泉の各旅館で使用されている源泉。
長生館の露天風呂にある休み湯のみ、源泉かけ流しの温泉を楽しめます。
5位 今板温泉(湯本舘) 31.6×10⁻¹⁰Ci
湯本舘で使用されている源泉。
放射能泉の基準値をギリギリ満たすラジウムの含有量ですが、成分総計は五頭温泉郷では最も濃く、芒硝と食塩を主成分とする温泉です。
6位 大石の湯(大石屋旅館) 26.7×10⁻¹⁰Ci
湯本舘で使用されている源泉。
放射能泉の基準値をギリギリ満たすラジウムの含有量ですが、成分総計は五頭温泉郷では最も濃く、芒硝と食塩を主成分とする温泉です。
7位 漲泉窟(ちょうせんくつ)(華報寺共同浴場) 11.9×10⁻¹⁰Ci
五頭温泉郷で最も歴史のある源泉。
江戸時代は天領でしたが、江戸時代末期に払い下げられ、華報寺が管理してきました。
天然の岩の穴からしみ出す源泉で、源泉温度は38度。
ぬるめで入りやすい源泉をかけ流しで楽しめます。
日帰りで貸切風呂を楽しめる宿
長生館:趣ある杉林の中の貸切露天風呂
森の癒し湯、木里の湯、茜瓦の湯の3棟の貸切風呂があり、要予約で日帰りでも利用可能です。通常の日帰り入浴料1000円にプラス2000円で楽しめます。
貸切は40分間。予約は当日でも大丈夫です。
源泉かけ流しを楽しめる宿
長生館:源泉温度25度の温泉をそのまま楽しめる
村杉温泉で唯一源泉かけ流し温泉に入れるのが長生館。
露天風呂に併設の休み湯で楽しめます。
源泉温度は25度かなり冷たいですが、慣れれば不思議とあたたく感じます。
安く日帰り入浴できる宿
割烹旅館室町:500円で入浴可能 スタンプカードもあり
村杉温泉で最も安く日帰り入浴できるのが割烹旅館室町。
日帰り入浴は500円。スタンプカードもあり日帰りでも利用しやすいです。
長生館は少し混み合いますが、ここは空いているのでゆっくりと入れます。
村杉温泉のオススメグルメ
五頭の山茂登:米どころ新潟の絶品釜めし
飲食店の少ない五頭温泉郷で圧倒的な人気を誇る店。
岩船産の最高級コシヒカリを使用した釜めしは絶品。
五目釜めしや鮭いくら釜めしなど種類も豊富です。
昼間ともなれば行列ができることも。
川上とうふ:地元に密着した豆腐店
村杉温泉と言えばというくらい有名な豆腐店。
豆腐スイーツ的なものはなく、豆腐一本で勝負しています。
五頭の伏流水を使用した豆腐は濃厚な豆の味わい。
国道沿いにあるうららの森で厚揚げを購入可能です。
村杉温泉近郊の観光スポット
市島邸:豪農の栄華を感じる大邸宅
江戸時代から続いた豪農市島家の邸宅。
越後有数の地主で明治初期には納税額が全国2位だった大富豪です。
そんな市島家が明治時代に建てた豪邸を見学することができます。
魚止めの滝:マイナスイオンたっぷりの3段の滝
五頭連邦に端を発する大荒川にある滝。
落差3mと小さめの滝ですが、マイナスイオンたっぷりの森林浴ができます。
日帰り入浴できないけれどオススメの宿
環翠楼(かんすいろう):広大な敷地に佇む離れの宿
村杉温泉で最もハイグレードな宿。
村杉温泉のど真ん中に6千坪という広大な敷地を有し、明治から大正にかけて建てられた趣ある木造の離れが佇んでいます。
角屋旅館:たけのこのフルコースが名物
村杉温泉の中心部にあるオシャレな宿。
5月になればたけのこのフルコースがいただけます。
大浴場には源泉を効率よく吸入できるミストもあり。
竹林の中の貸切露天風呂は別世界のような趣があります。
清廣館(せいこうかん):国の登録有形文化財に指定された宿
300年余りの歴史を有する老舗旅館。
昭和3年に建てられた木造3階建ての宿は国の登録有形文化財にも指定されています。
宮大工の技が光る豪壮な建物は一見の価値あり。
村杉温泉で日帰り入浴を楽しむコツ
村杉温泉は全国有数と言われるラジウム含有量を誇る温泉。
効能が非常に高い温泉ですが、循環ろ過の宿が多いのが残念。
日帰り入浴なら、源泉かけ流し浴槽がある長生館一択な感じがあり、長生館に人が集まる傾向があります。
その他は、湯本舘と割烹旅館室町も日帰り入浴に積極的ですが、そこまで混んでいる感感じはなく、落ち着いて入浴できます。
いかかでしたでしょうか?村杉温泉を訪れる際の参考になれば幸いです。