蛇の湯湯吉
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 6:00〜23:00
○日帰り入浴料金 700円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
○タオル 300円(ロゴあり)
〇公式HP https://hotspring.hebinoyuyukichi.com/
○混雑度 お風呂で会った人数 4人
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0229-87-2323
3.泉質
■源泉 1号地A3号・白須8号泉混合泉
■泉質 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
(含重曹硫黄泉)
■温度 83.5度 pH9.3
■成分総計 1133mg
4.中山平温泉について
鳴子、東鳴子、川渡、鬼首温泉などともに鳴子温泉郷を構成します。
国道47号沿いに多くの源泉が点在し、泉質も様々。あちらこちらで湯煙があがり、温泉情緒があふれるエリアです。開湯は江戸時代の1759年頃。蛇毒に効くとされ、蛇の湯とも言われました。1910年には山崩れにより、当時の元蛇の湯旅館が壊滅し、多くの被害を出した歴史もあります。温泉街らしい温泉街はなく、旅館が点在しています。鳴子温泉とともに日帰り入浴にはとても寛容で、ほとんどの旅館で可能です。
5.外観・館内・お風呂
蛇の湯湯吉は中山平温泉の奥まった場所にある温泉。
国道47号から大谷川沿いに下ったところにあります。
国道沿いにもデカデカと日帰り入浴の文字が。
しかも6時〜23時まで日帰り入浴可能という気前の良さ。
鳴子温泉郷で最も早く、最も遅くまで日帰り入浴できます。
中山平温泉にも蛇の湯湯吉なんて宿はなかったので、 気になって行ってみることに。
蛇の湯へ到着。
見覚えある景色。
こちらはかつては鳴子ラドン温泉という旅館でした。
長らく休業していたのですが、湯吉としてリニューアルオープンしたよう。鳴子ラドン温泉はとてもいいお湯だったので、再開していて嬉しい限り。
このあたりは、休業した旅館が多く、鳴子ラドン温泉の少し下に東蛇の湯という混浴露天風呂が有名な湯治宿もあったのですが、東日本大震災で被害を受け、そのまま廃業。建物は取り壊され更地となっていましたが、現在は湯吉のキャンプ場として使われています。
温泉付きのキャンプ場ちょっと興味があります。冬でもやっているようで、玄関には薪ストーブもあり。
その他にも元蛇の湯という旅館もありましたが、こちらも廃業しています。
やたらと蛇がつく旅館が多かったのですが、温泉がヌルヌルするから蛇の湯かと思いきや、蛇毒に効能があったことが由来のよう。
温泉の蒸気があちらこちらでモクモクとあがり、温泉らしい雰囲気。
所々に温泉パイプがあって、お湯が垂れ流しにされています。
このパイプも時折、ブシューという音と共に湯気とお湯が吹き出します。
一部は、宿前の坂道の融雪にも使われていて、坂道は全然凍っていませんでした。
駐車場前の坂道には足湯もあります。これはラドン温泉時代からあったようですが、キレイにされていました。
ですが、雪が降りしきる中、足湯に入っているは人はゼロ。
さっそく入館。
蛇の湯は素泊まりや二食付きも可能な立派な旅館で、日帰り入浴専門施設ではありません。ですが、受付時間が長いので、さながら日帰り入浴施設のような雰囲気があり、ちょっと混み合います。
入浴料は700円。袋入りのフロント前のタオルは売店で購入可能。
温泉は2階です。「2階へ上がって右右とお進み下さい」と言われましたが、結構分かりやすい案内でした。
途中畳の広間のような畳の休憩スペースもあるのですが、おじいちゃん方が弁当やお酒を持ち込んで、ガッツリ休憩中。
他にも畳の間で爆睡している方も。
地元に愛されてる温泉という感じ。
お風呂入口。
こちらが内湯。鳴子ラドン温泉時代と変わらぬ湯船。
露天風呂はなく、半円形の湯船が一つ。
こちらの温泉はお湯の色がすごい。
美しいエメラルドグリーンのお湯で、この色は鳴子温泉郷でも唯一。
新潟県の咲花温泉や月岡温泉もこのような色ですが、宮城県ではまずお目にかかれない色です。
泉質は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉。
旧泉質名では含重曹硫黄泉で、源泉かけ流しです。
中山平温泉らしく、お湯にはトロミがあり、かなりヌルヌルするお湯です。pHは9.3で強アルカリ性のお湯。硫黄泉ですが、刺激は強くなく、柔らかいお湯です。
蛇の湯湯吉は日帰り入浴専門施設のような入りやすさがあります。
受付時間もかなり長いため、いつ行っても入浴できます。
お湯はエメラルドグリーンのぬるぬる硫黄泉で、中山平でも有数の名湯です。
まだまだあります 鳴子温泉郷
【東鳴子温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ8選) - 大露天風呂の日記
【鳴子温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記
【中山平温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1133mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。
また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは38
mg含むため、含硫黄とつきます。
以上より、含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。旧泉質名で含重曹硫黄泉。