大露天風呂の日記

現在647湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

鳴子温泉 ますや 神秘的なクリスタルブルーの硫黄泉に日帰り入浴

ますや


 
 
 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 

 
 
○日帰り入浴時間 14:00〜17:30
○日帰り入浴料金 1060円

○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

○客室数     70室

〇公式HP               https://masuya.ooedoonsen.jp/

○混雑度     お風呂で会った人数 1人

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号

 

 
〇住所  宮城県大崎市鳴子温泉湯元82

〇電話番号   0570-020-268

 

 

 

3.泉質


 
 
■源泉   陽泉1号

■泉質   含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩塩泉

      (含食塩芒硝硫黄泉)

■温度             98.3度 pH8.4

■成分総計  2764mg

 


 4.鳴子温泉について


 


f:id:zenigame1:20221230111651j:image

 

鳴子温泉は宮城北部の大崎市にある温泉。

その歴史は古く、837年に潟山(鳴子火山)が噴火大爆発し、温泉が轟音とともに湧き出したと伝えられています。噴火口のカルデラは現在も潟沼として残っています。源義経松尾芭蕉も訪れた歴史ある温泉で、現在でも大小様々な旅館がひしめく大温泉地となっています。

 

鳴子温泉郷鳴子温泉の他、東鳴子温泉川渡温泉中山平温泉の5つの温泉の総称で、実に370本以上の源泉があります。鳴子温泉郷の特徴はその泉質の豊かさ。現在11種類あると言われる泉質のうち、実に9種類もの泉質がそろうと言われています。

日帰り入浴にも超寛容な温泉街で、これだけ多くの旅館がある中で、日帰り入浴不可の旅館はほとんどありません。

湯巡りのしやすさや泉質の面白さなど、どれをとっても完璧な温泉街。

 

 

 

5.外観・館内・お風呂

 


f:id:zenigame1:20221230112222j:image

ますやは鳴子温泉中心部にある大型旅館。

鳴子温泉では、鳴子ホテル、幸雲閣、鳴子観光ホテルに次ぐ4番目の規模を誇ります。


f:id:zenigame1:20221230112953j:image

遠くから見るとこんな感じ。鉄筋8階建てで遠くからでも目立ちます。かつては「ねまりこの宿 ますや」という名前だったと思いますが、いつの間にか大江戸温泉グループの傘下になっていました。

ますやの高級別館だった吟の庄も、現在は風雅という旅館に変わり、

この辺りもすっかり変わりました。

ちなみに鳴子温泉では、もう一件、幸雲閣も大江戸温泉の傘下になっています。


f:id:zenigame1:20221230113408j:image

ますや最大の弱点は駐車場がないこと。ますやの一階はこんな感じですが、バスなどが停まるスペースで、ここに日帰り入浴客が駐車することはできません。入るやいなや、スタッフさんが寄ってきて、他のところへ駐車するように言われます。

 

宿泊者は同じ大江戸温泉グループの幸雲閣に停めて送迎してもらえるようでした。


f:id:zenigame1:20221230113759j:image

ですが、ますやの駐車場が周辺にあるわけではなく、要は自分で適当な駐車場を探せという意味。スタッフさんからは、休日なので、「銀行の駐車場が空いてます」と言われ、鳴子温泉駅前の銀行の駐車場をお借りしました。


f:id:zenigame1:20221230114027j:image

ここからますやまでは徒歩5〜6分くらい。

ですが、ちょっと高台にあるため、坂を登らなければなりません。


f:id:zenigame1:20221230113901j:image

ちょっと息を切らしながらようやく到着。

先程のスタッフさんから、「ご足労おかけしました」とお声がけいただきました。入浴料は1060円。

スタッフは皆さん感じが良い方々でした。


f:id:zenigame1:20221230114222j:image

お風呂はエレベーターで最上階の8階です。

日帰り入浴は14時から。大江戸温泉グループの旅館は、日帰り入浴が15時から受付の所が多く、宿泊客のチェックイン渋滞とかち合うのですが、ここは14時からで混み合わず、ちょうどいい時間設定です。


f:id:zenigame1:20221230123004j:image

8階へ到着。お風呂は天翔の湯と天馬の湯の2つ。

露天風呂の景色が素晴らしいのは、天馬の湯ですが、

日帰り入浴時間帯は男湯が天翔の湯になります。


f:id:zenigame1:20221230123445j:image

のれんくぐり、畳の廊下を歩きます。


f:id:zenigame1:20221230123600j:image

脱衣所もめっちゃ広いです。


f:id:zenigame1:20221230123646j:image

洗面台も充実。


f:id:zenigame1:20221230123725j:image

こちらが大浴場。手前に見える巨大な釜風呂が目に入ります。


f:id:zenigame1:20221230124046j:image

これは温泉ではなく、天然生薬を11種類配合した薬湯。


f:id:zenigame1:20221230124252j:image

温泉目当ての私的にはスルーですが、ちょっと入ってみることに。

ギラついたピリピリする生薬風呂をイメージしていましたが、刺激もなく、ぬるめで案外優しいお湯でした。


f:id:zenigame1:20221230124320j:image

大浴場。屋上にあるため、屋根が斜めのガラス張り。

天翔の湯は山側にあるため、景色はそこまでという感じ。

逆に天馬の湯は温泉街一望です。


f:id:zenigame1:20221230130526j:image

湯口は天井から吊るされた配管から、滝のように落ちるおもしろいシステム。


f:id:zenigame1:20221230130705j:image

お湯はちょっと緑がかっています。

泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩塩泉。

旧泉質名では含食塩芒硝硫黄泉です。

硫黄泉ですが、硫黄の含有量はかなり少ないため、鳴子ホテルや鳴子観光ホテルなどとは異なり、白濁はしていません。


f:id:zenigame1:20221230130922j:image

単純温泉にも見えるあっさりとしたお湯。

内湯は循環消毒ありのため、温泉らしさが弱めなのかも。

鳴子温泉に来て初めて、塩素臭を感じました。

成分総計的には2700mg超えで、鳴子温泉では、鳴子観光ホテルに次ぐ濃い源泉です。


f:id:zenigame1:20221230131241j:image

続いて露天風呂へ。内湯とは異なり、硫黄の臭いをしっかり感じます。露天風呂は源泉かけ流しです。


f:id:zenigame1:20221230131414j:image

すごいのはお湯の色。半透明で青みがかった神秘的な色。

鳴子温泉郷では運が良ければ、旅館すがわらやなかやま山荘など、青色に近い温泉に出くわしますが、これはメタケイ酸という美肌成分によるもの。


f:id:zenigame1:20221230132044j:image

確認すると、こちらの温泉もメタケイ酸が463mgで鳴子温泉でも3本の指に入る含有量の多さでした。クリスタルブルー色の秘密はおそらくメタケイ酸です。


f:id:zenigame1:20221230131539j:image

さながら宝石のようなキレイさで、見入ってしまうくらいのお湯。

お湯は結構熱めでした。


f:id:zenigame1:20221230131700j:image

景色は山ビューでめちゃめちゃ絶景というわけではありません。

雪景色の山を見ながら、ピリっと熱めの硫黄泉に入浴。

 


f:id:zenigame1:20221230132315j:image

ちなみに以前宿泊した際の天馬の湯の写真はこんな感じ。

夜ですが、鳴子温泉街を見下ろせる絶景露天風呂でした。

 

ますやは駐車場がないのが難点ですが、クリスタルブルーの硫黄泉は鳴子でもここだけの貴重なもの。内湯はあまり温泉感はなく、マニア的にはつまらないですが、露天風呂はかなりオススメです。

 

まだまだあります 鳴子温泉郷

 

【東鳴子温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ8選) - 大露天風呂の日記

 

【鳴子温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記

 

【中山平温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記

 

 

6.温泉分析書の説明

 


f:id:zenigame1:20221230132552j:image

 

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは2764mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉となります。

 

また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは5mg含むため、含硫黄とつきます。

 

以上より、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉となります。旧泉質名で含食塩芒硝硫黄泉。