大阪屋旅館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 13:00〜15:00
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 31室
〇公式HP
○混雑度 お風呂で会った人数 2人
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0279-88-2411
3.泉質
■源泉 湯畑源泉
■泉質 酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
■温度 53.9度 pH2.0
■成分総計 1740mg
4.草津温泉について
草津温泉は有馬、下呂と並び日本三名泉にラインナップされる言わずとしれた超有名温泉。開湯は古墳時代の日本武尊や、奈良時代の行儀発見など諸説ありますが、室町時代頃から世に知られるようになり、江戸時代には温泉番付で東の横綱とされていました。
まさに温泉の代名詞とも言える草津温泉、湯畑を大小様々な旅館が50件ほどひしめく大温泉地です。今でも多くの観光客で賑わう人気の温泉で、どの旅館も直前で予約をとるのは至難。素泊まりも二人からの旅館が多く、とかく一人旅には親切ではありません。故に日帰り入浴にもあまり寛容ではなく、小さな旅館のほとんどは不可。ですが、なぜか草津温泉の大手とされる有名旅館は日帰り入浴可の旅館が多いです。
5.外観・館内・お風呂
大阪屋旅館は湯畑から程近い滝下通りに佇む高級旅館。
明治初期の創業で、宿泊すれば二万はくだらない価格帯。
奈良屋や山本館などと並ぶ草津温泉の有名旅館のひとつです。
梁や桁を外壁の外側に付き出す「ぜせがい出し梁造り」という草津温泉独特の建築様式で、見る人を圧倒する立派な建物です。
いかにも日帰り入浴不可なオーラが漂いますが、電話してみると、普通に日帰り入浴オッケイでした。
この滝下通りは、松村屋や古久長(こくちょう)旅館など、同じようにせがい出し梁造りの和風旅館が立ち並び、草津温泉で最も風情ある通りになっています。
では早速入館。ロビーも落ち着いた雰囲気です。
外国人のお姉さんが流暢な日本語で受付。
日帰り入浴料は1000円です。
ロビーにはこのような囲炉裏が設えられた一角もあります。
お風呂は一階で、ロビーの奥へ進めばすぐにお風呂です。
お風呂入口。男性用は君子の湯、女性用は姫の湯です。
HPを見ると、どちらかといえば、女性用の方がいいお風呂。
ですが、宿泊しても男女入れ替えはありません。
その他にも、宿泊者専用の貸切制で、洞窟風呂のような屋外岩風呂もあります。
こちらが大浴場。御影石を使用した湯船に、うっすら青みがかったお湯がたたえられています。
お湯は草津温泉でポピュラーな湯畑源泉。
大浴場はちょっと熱めです。
泉質は酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。
硫黄分を含みますが、お湯は白濁していません。
pHは2.0とかなり高く、レモン水のような酸味があります。
強酸性の温泉のため、殺菌力にも優れます。
お次は露天風呂へ。露天風呂は3人も入ればいっぱいくらいのサイズ。宿の規模からすれば、ちょっと小さめかも。
ヒノキの露天風呂で、内湯よりはいくぶん温度が低く、入りやすいです。
露天風呂からは岩の斜面ビューで、お世辞にも景色が良いとは言えませんが、この無機質な岩肌を眺める湯浴みもなかなか乙なもの。
ちらっと見えるとハシゴは撤去して欲しいですが。。
鷲の湯と書かれた板はゆもみ板です。
草津温泉らしく、これでゆもみをしてから入ってもいいかもしれません。
せがい出し梁造りの建物も一見の価値ありですので、滝下通り散策のついでに入ってみては?
6.温泉分析書の説明
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1740mg。陽イオンはアルミニウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。
特殊成分として、水素イオンでが1mg以上で酸性泉となりますが、こちらは10mgもあり、酸性の強い温泉です。
また総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉ですが、こちらは13mg含むため、含硫黄とつきます。
合体して、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉です。