奈良屋旅館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 12:30〜14:00
○日帰り入浴料金 1200円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 35室
○タオル 入浴料に含まれる
〇公式HP https://www.kusatsu-naraya.co.jp/
○混雑度 お風呂で会った人数 3人
○個人的オススメ度 ★★★★★
2.場所・電話番号
〇電話番号 0279-88-2311
3.泉質
■源泉 白旗源泉
■泉質 酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
(含硫化水素酸性明礬緑礬泉)
■温度 50.8度 pH2.0
■成分総計 1760mg
4.草津温泉について
草津温泉は有馬、下呂と並び日本三名泉にラインナップされる言わずとしれた超有名温泉。開湯は古墳時代の日本武尊や、奈良時代の行儀発見など諸説ありますが、室町時代頃から世に知られるようになり、江戸時代には温泉番付で東の横綱とされていました。
まさに温泉の代名詞とも言える草津温泉、湯畑を大小様々な旅館が50件ほどひしめく大温泉地です。今でも多くの観光客で賑わう人気の温泉で、どの旅館も直前で予約をとるのは至難。草津温泉の小さな旅館はほとんが日帰り入浴不可なのですが、有名旅館は比比較的日帰り入浴OKの旅館が多いです。
5.外観・館内・お風呂
奈良屋旅館は草津温泉の中心部にある老舗旅館。
手前は風情ある木造の建物、奥は鉄筋の建物の旅館です。
遠から見るとこんな感じ。右奥の背の高い建物が奈良屋です。
隣には国の登録有形文化財である山本館や、これまた風情ある建物の益成屋(えきなりや)などが立ち並び、温泉情緒あふれるエリアです。
奈良屋は宿泊すれば3万円はくだらない超高級旅館。
私のような庶民では到底手が届かない旅館です。
知名度も抜群で、名実ともに草津温泉ナンバーワン旅館と言っても過言ではありません。
玄関からしてなんだか威厳があり、立ち止まって写真を撮るは人もちらほら。
普通こんな旅館は日帰り入浴不可ですが、奈良屋はなんとオッケイなのです。玄関前にも日帰り入浴の受付時間が書かれた看板があります。日帰り入浴は12時半からですが、13時からの場合もあります。
それでは館内へ。中へ入るとお香の匂いが立ち込めていて、やはりこの旅館は別格だな思わせます。
全館畳敷きで、帳場も老舗らしく番台のようになっていました。
ちょっとフランイグして入ったので、開始時間までロビーで待つことに。
倉木麻衣の渡月橋お琴verがBGMで流れていて、なんとも風流。
入浴料は1200円。
タオルは入浴料に含まれます。
立派なロゴ入りの巾着袋付きです。
残念ながらタオルは無地でコレクション入りならず。
お風呂は玄関正面の階段をあがります。
トイレから何から何までキレイです。
畳敷きの廊下はなんとも感触が良い感じ。
こちらがお風呂入口。
お風呂は将軍お汲み上げの湯と花の湯の2つ。
日帰り入浴時間はお汲み上げの湯が男湯です。
将軍お汲み上げとは、徳川吉宗が草津の名湯の評判を聞き、お湯を江戸まで運ばせたことにちなみます。
お風呂上がりスペースも畳敷き。
のれんの先がお風呂です。
脱衣所。
お風呂は脱衣所から階段で少し降りたところにあります。
奈良屋の家紋が書かれた立派な扉。
こちらが大浴場。木造の湯小屋に楕円形のお風呂。
浴槽は石造りです。ちょっと薄暗く雰囲気のある浴室。
源泉は白旗源泉を使用。源頼朝が発見したと伝えられる草津最古の源泉で、草津でも10件ほどしか引湯していない貴重な源泉です。
お湯は適温に保たれていて、草津によくある熱すぎるといったことはありません。
泉質は酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。
わずかに硫黄の香りのする酸味のある温泉です。
奈良屋は草津では珍しく、露天風呂を持っています。
露天風呂とは言いつつも、屋根があるのと景色もないので半露天というような感じです。
間接照明に照らされたお風呂もまた風情あります。
草津温泉は無料の外湯がたくさんあるので、わざわざ旅館の日帰り入浴を利用する人は稀。旅館の日帰り入浴で誰かに会うことはほぼありません。
ですが、奈良屋のお風呂なら入りたいと思うのか、続々とお客さんがやってきていました。
1泊3万円の旅館に日帰り入浴できるチャンスは早々ありません。お風呂も風情あり、貴重な白旗源泉にもつかれるので、かなりオススメ。
6.温泉分析書の説明
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1760mg。陽イオンはアルミニウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。
特殊成分として、水素イオンでが1mg以上で酸性泉となりますが、こちらは8mgもあり、酸性の強い温泉です。
また総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉ですが、こちらは7mg含むため、含硫黄とつきます。
合体して、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉です。