草津館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 12:00〜14:00
○日帰り入浴料金 800円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
○タオル 入浴料に含まれる
○客室数 9室
〇公式HP http://www21.cx/932-kan/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★★★
2.場所・電話番号
〇電話番号 0279-88-2027
3.泉質
■源泉 若の湯源泉
■泉質 酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
(含硫化水素酸性明礬緑礬泉)
■温度 50.5度 pH2.0
■成分総計 1920mg
■源泉 白旗源泉
■泉質 酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
(含硫化水素酸性明礬緑礬泉)
■温度 50.8度 pH2.0
■成分総計 1760mg
4.草津温泉について
草津温泉は有馬、下呂と並び日本三名泉にラインナップされる言わずとしれた超有名温泉。開湯は古墳時代の日本武尊や、奈良時代の行儀発見など諸説ありますが、室町時代頃から世に知られるようになり、江戸時代には温泉番付で東の横綱とされていました。
まさに温泉の代名詞とも言える草津温泉、湯畑を大小様々な旅館が50件ほどひしめく大温泉地です。今でも多くの観光客で賑わう人気の温泉で、どの旅館も直前で予約をとるのは至難。草津温泉の小さな旅館はほとんが日帰り入浴不可なのですが、有名旅館は比比較的日帰り入浴OKの旅館が多いです。
5.外観・館内・お風呂
草津館は湯畑の目の前にある小さな旅館。
バックには草津でも有数の規模を誇るホテル一井がそびえ、名前もあまり特徴のない草津館。
なので、今ひとつ存在感はないのですが、この旅館は温泉マニアもうなる極上のお風呂と独自源泉を持っていることで有名。
草津温泉では数少ない?ハイコスパで食事が美味しい旅館でもあり、知る人ぞ知る旅館という感じです。
そもそも草津や万座はお湯がメインで、全体的に食事の評判はイマイチ。食事の質を求めるなら、四万温泉や水上温泉がオススメです。
草津館は共同浴場の御座之湯や、白旗源泉のすぐ隣りにあります。
早速入館します。建物はそんなに新しくはないと思いますが、館内は清潔館あります。
廊下の奥が帳場になっていて、感じの良い男性の方が受付。入浴料は800円です。
料金を払い終えると、温泉の説明をしてくれます。
途中の廊下に、神聖なる囲いがしてあるエリアがあり、
これが若の湯という、草津でもこの宿でしか入れない希少な源泉です。
お風呂は玄関の目の前にありました。
こちらが脱衣所。年季の入った木造のシブい脱衣所は、いいお風呂に高確率で当たります。どことなく、山形の蔵王温泉などにありそうな雰囲気。酸性や硫黄の強い温泉はこのような木造の湯小屋が多いのですが、草津温泉では意外にも見かけません。
ドアにはびっしりと付着した硫黄の成分。
これもいい温泉の証拠です。
これがお風呂。露天風呂はないのですが、素晴らしいの一言。
温泉マニアも納得の秘湯感あふれる石造りの浴室です。
手前が白旗源泉で、奥の大きい方がさきほどの若の湯源泉。
まずは若の湯源泉から。青緑色が強いお湯で、熱すぎず適温。
肌にまとわりつくような良質なお湯でした。
この緑色の正体は温泉成分ではなく、イデユコゴメという藻類。
草津温泉のような強酸性下でも生息できる脅威的な生命力。
イデユコゴメは草津温泉のあちこちのお風呂で見かけます。
泉質は酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。
湯畑源泉や白旗源泉と同じ泉質で、強酸性でクセの無い酸味が特徴。
湯畑源泉などに比べてやや濃い目の源泉ですが、硫黄分はちょっと少なめ。
わずかに硫黄の香りもします。
続いて白旗源泉の浴槽へ。
白旗源泉は草津を代表する、湯畑、白旗、煮川、地蔵、万代鉱、西ノ河原の6源泉の中でも最古とされる源泉で、奈良屋や山本館など力のある老舗旅館を含めても、10件ほどでしか使用できない貴重なもの。
少しぬるめの源泉で、何と言っても白濁であることが特徴。
白濁なのは、6源泉の中でもこの白旗源泉のみです。
一度に希少源泉を2つも入れるとはまさに贅沢。
しかも全然混み合わず、誰にも会わないのです。
宿の外は、草津の中でも最も観光客でごった返すエリアですが、
館内は静か。日帰り入浴の看板は出ていないので、知らなければなかなか入れないかもしれません。
無料の外湯めぐりもいいですが、この源泉とお風呂なら800円を払う価値あります。温泉好きなら草津では外せないお風呂です。
6.温泉分析書の説明
【若の湯】
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1920mg。陽イオンはアルミニウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。
特殊成分として、水素イオンでが1mg以上で酸性泉となりますが、こちらは10mgもあり、酸性の強い温泉です。
また総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が6mg以上で硫黄泉ですが、こちらは7mg含むため、含硫黄とつきます。
合体して、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉です。
【白旗源泉】
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1760mg。陽イオンはアルミニウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。
特殊成分として、水素イオンでが1mg以上で酸性泉となりますが、こちらは8mgもあり、酸性の強い温泉です。
また総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉ですが、こちらは7mg含むため、含硫黄とつきます。
合体して、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉です。