大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

草津温泉 旅館喜平 強酸性の万代鉱源泉に日帰り入浴

旅館喜平


 
 
 

 

 

入浴時間・料金・混雑度
 

 
 

○日帰り入浴時間 11:00〜14:00
○日帰り入浴料金 500円

○露天風呂    なし 

○お風呂の数   内湯(男1・女1)

○客室数     7室

〇公式HP              http://www.ne.jp/asahi/kusatsu/kihei/

○混雑度     ほとんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★★☆☆

〇住所   群馬県吾妻郡草津町草津462-4

〇電話番号   0279-88-3169

 

 

泉質
 
 

■源泉   万代鉱源泉

■泉質   酸性-塩化物・硫酸塩泉

                     (酸性緑礬泉)

■温度             96度    pH1.5

■成分総計  3720mg

 

 

草津温泉について

 

 


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 草津温泉は有馬、下呂と並び日本三名泉にラインナップされる言わずとしれた超有名温泉。開湯は古墳時代日本武尊や、奈良時代の行儀発見など諸説ありますが、室町時代頃から世に知られるようになり、江戸時代には温泉番付で東の横綱とされていました。

 

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まさに温泉の代名詞とも言える草津温泉、湯畑を大小様々な旅館が50件ほどひしめく大温泉地です。今でも多くの観光客で賑わう人気の温泉で、どの旅館も直前で予約をとるのは至難。草津温泉の小さな旅館はほとんが日帰り入浴不可なのですが、有名旅館は比比較的日帰り入浴OKの旅館が多いです。

 

 

 

郊外にある小さな旅館です

 


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旅館喜平は湯畑から少し離れたところにある小さな旅館。

湯畑から歩くちょっと遠いです。


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場所的には草津温泉で一番知名度のあるホテル櫻井の目の前にあります。ホテル櫻井はプロが選ぶ旅館ランキングで毎年上位にノミネートされる名旅館。

草津温泉の有名な旅館は大体日帰り入浴をやっているのですが、櫻井だけは昔から不可です。


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旅館喜平は日帰り入浴の情報がネットにはほとんどありません。

草津温泉の旅館全てに片っ端から電話して掘り当てたのがこの旅館。

小さな旅館はほとんど断られたのですが、ここはオッケイでした。

ちなみに草津には喜和旅館、喜久美旅館など、「喜」がつく旅館何件かあり、混乱します。

 

「お湯抜いたばかりだから、昼くらいなら大丈夫」とのことで、時間を調整して伺います。


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湯畑からヒイヒイと坂を登り、徒歩10分ほどで到着。

湯畑から離れているので、人通りも少なく落ち着いた雰囲気です。

駐車場も広いため、車で来ても大丈夫です。

広い駐車場があるって、草津温泉では珍しいこと。 

 

湯畑周辺の旅館は駐車場がほぼないか、あっても宿泊客用のため、観光駐車場などに車を止めて、歩かねばなりません。

 

館内はお掃除中のようで掃除機の音が鳴り響いていました。

「すみませーん」と声をかけると、掃除中のおばちゃんが受け付けしてくれました。日帰り入浴料は500円で良心的です。

 

大きな旅館ではないので、奥へ進むとすぐにお風呂です。

 

草津で一番刺激の強い万代鉱源泉を使用

 


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こちらが大浴場。露天風呂はありません。

石組みの湯船にはうっすら青緑色がかった透明なお湯が張られています。


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源泉は万代鉱源泉を使用。

草津温泉の主要な源泉は、湯畑、白旗、西の河原、地蔵、煮川、万代鉱源泉の6つ。

 

万代鉱源泉は最も新しい源泉で、1970年に硫黄鉱山から湧き出したもの。他の源泉とは一線を隠し、泉質も異なります。

湯畑から離れた旅館やホテルの多くは、この万代鉱源泉を引湯しています。

 

硫黄鉱山から湧き出したのに硫黄分は含まれないお湯。ですが、極めて強い酸性の温泉で、成分量も最多です。

 


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泉質名は酸性-含硫黄-塩化物・硫酸塩泉。

酸っぱさは湯畑源泉などとそんなに変わらないような気もしますが、pHは1.5で国内有数の強酸性です。 

 

ただし、この源泉は結構な量のヒ素を含んでいるため、あまり舐めたり飲んだりしないほうがいいです。

 

湯畑から離れたここまで足を伸ばす人も少なく、

誰にも会わずにゆっくり万代鉱源泉を堪能できました。

 

草津温泉の他の日帰り入浴はこちら。

 

www.dairotenburo.com

 

 

温泉分析書 かなりの強酸性です

 


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは3720mg。陰イオンは塩化物イオンと硫酸イオンが20%を超えますが、陽イオンは水素イオン以外に20%を超えるものがありません。この場合、陽イオンは脱落し、塩化物・硫酸塩泉となります。強酸性の温泉にまれに見られます。

 

特殊成分として、水素イオンでが1mg以上で酸性泉となりますが、こちらは31mgもあり、酸性の強い温泉です。

 

 

合体して、酸性-塩化物・硫酸塩泉です。