松村屋旅館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 11:00〜15:00
○日帰り入浴料金 700円
○露天風呂 なし
○タオル 販売なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
○客室数 10室
〇公式HP http://www.kusatu.com/matumuraya/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0279-88-2323
3.泉質
■源泉 湯畑源泉
■泉質 酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
■温度 51.3度 pH2.1
■成分総計 1690mg
4.草津温泉について
草津温泉は有馬、下呂と並び日本三名泉にラインナップされる言わずとしれた超有名温泉。開湯は古墳時代の日本武尊や、奈良時代の行儀発見など諸説ありますが、室町時代頃から世に知られるようになり、江戸時代には温泉番付で東の横綱とされていました。
まさに温泉の代名詞とも言える草津温泉、湯畑を大小様々な旅館が50件ほどひしめく大温泉地です。今でも多くの観光客で賑わう人気の温泉で、どの旅館も直前で予約をとるのは至難。草津温泉の小さな旅館はほとんが日帰り入浴不可なのですが、有名旅館は比比較的日帰り入浴OKの旅館が多いです。
5.外観・館内・お風呂
松村屋旅館は草津温泉で最も風情ある滝下通り沿いにある旅館。
湯畑からも徒歩1分程度と好立地です。
滝下通りは、大阪屋、ての字屋、古久長旅館など趣ある木造旅館が立ち並び、さながら山形の銀山温泉のような雰囲気があります。
左手のひときわ目を引くのが大阪屋旅館。
ここも日帰り入浴可能です。
松村屋も大阪屋に負けず劣らずの木造3階建ての立派な旅館です。
早速館内へ。木造旅館らしい重厚な玄関。
日帰り入浴は700円。タオルの販売はしていないそうなので、松村屋に日帰り入浴する際は、タオル持参が必須。
お風呂は帳場左奥の廊下すぐです。几帳が飾られた純和風の雰囲気。
木造の脱衣所。
すると扉の隙間から、神々しいまでに光を放つ湯船がチラリ。
これはすごい。。
こちらが大浴場。露天風呂はありませんが、内湯だけでも十分すぎるくらいのオーラ。光が差し込むよう設計されているのか、湯畑源泉に日光が差し込み、エメラルドのような輝き。
日光がちょうど一直線に入り、立ち上る湯けむりに思わず見とれます。
お湯は草津温泉で一般的な湯畑源泉。
湯畑源泉な濁りはなく、このように青白い透明なお湯です。
湯畑源泉の特徴は熱いこと。ここもご多分に漏れず熱い。。
泉質は酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉で、なめるとクセの無い酸っぱさがあります。わずかに硫黄臭も感じるお湯。
強酸性のお湯は殺気作用に優れる名湯。
もちろん源泉かけ流し。
木造の湯小屋ですが、草津節のモザイク画もあり、雰囲気をもり立てます。
これだけ素晴らしい湯船ですが、草津温泉は無料の外湯がたくさんあるためか、終始誰にも会わずに独り占め。
草津温泉の旅館を日帰り入浴でハシゴしましたが、奈良屋や草津ホテルなどの超有名旅館を除き、人に会うことはありませんでした。
外の通りは人でごった返している草津温泉ですが、どこも旅館の中はとても静かなので落ち着きます。
松村屋旅館は風情ある木造旅館で、建物も一見の価値あり。
混み合わずに素晴らしい木造の湯船を堪能できます。
6.温泉分析書の説明
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1690mg。陽イオンはアルミニウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。
特殊成分として、水素イオンでが1mg以上で酸性泉となりますが、こちらは8mgもあり、酸性の強い温泉です。
また総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉ですが、こちらは7mg含むため、含硫黄とつきます。
合体して、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉です。