大露天風呂の日記

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燕温泉 源泉の湯 花文 昭和銭湯風の激シブ内湯に日帰り入浴 

源泉の湯 花文

 

1.入浴時間・料金・混雑度

〇日帰り入浴時間 11:00〜17:00
〇日帰り入浴料金 男性500円  女性600円

〇露天風呂    あり
〇お風呂の数   内湯(男1)内湯露天(女1)

〇客室数                  16室

〇公式HP     http://hanabun.com/

〇混雑度     お風呂で会った人数 2人 

〇個人的オススメ度 ★★☆☆☆

 

2.場所・電話番号

〇住所   新潟県妙高市関山6087

〇電話番号 0255-82-3136

 

3.泉質

■源泉      燕温泉集合升

■泉質   カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・

     硫酸塩・塩化物泉

■温度             44.5度  pH 6.6

■成分総計 1320mg

 

4.燕温泉について


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燕温泉は妙高山の登山口にあたる標高1160mに湧く温泉。新潟県でも有数の高所にある温泉です。かつては上杉謙信隠し湯として、隣の関温泉と合わせて関山の湯と呼ばれていたようです。

赤褐色の関温泉とは対称的に白濁したお湯で、2つ合わせて紅白の温泉として、縁起の良い温泉とされてきました。


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温泉街として開発されたのは意外にも新しく明治28年。旅館は5件のみの小さな温泉街です。日帰り入浴は樺太館以外の4件で可能です。

燕温泉に日帰り入浴する場合は、温泉街手前の駐車場に車を止めて、なだらかな登り坂の車道を5分ほど歩く必要があります。この駐車場は妙高山の登山客も使用するので夏場は比較的混み合います。

 

5.外観・館内・お風呂

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源泉の宿 花文(はなぶん)は昔は中村屋旅館という名前でした。

燕温泉街に入って最初に目にする旅館です。

花文の正面は樺太館という日本秘湯を守る会加盟の旅館ですが、こちらは日帰り入浴不可です。

花分の建物外観はお世辞にもキレイとは言えず、渋い鉄筋コンクリート造りの建物。右に見える浴室部分は特に年季が入っています。


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日帰り入浴にはかなり積極的。燕温泉の他の旅館は日帰り入浴の看板を出していないので、花文に日帰り入浴のお客さんが集まります。

なのでお風呂は意外とお客さんの往来が多いです。


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館内に入ります。ロビー周りは古さは感じずロッジ風です。

入浴料は500円。女性の場合は600円です。

女性のほうが100円高いのは、後述しますが、すばらしい露天風呂付きだから。男性は昭和感のあるシブい内湯のみ。ちなみに花文にはおもしろいプランがあり、日帰り入浴プラス大広間で19時までごろごろできるプランがあります。このプランだと男性は1000円で女性は1200円。


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その他に送迎付きで3000円の日帰り入浴プランなんかもあります。

日帰り入浴はとても手広くやっているだけあって、受付で日帰り入浴をお願いすると快く迎えてくれます。


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ロビーの一角。ちなみに館内はここだけ宿のWi-Fiが使えます。

もちろん携帯電話の電波は入ります。


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花文オリジナルのアイスまでありました。牛乳、山ぶどうとここまでは美味しそうですが、ふきのとうのアイスって。。

どんな味するんでしょう?食べ忘れてしまいましたが、今度行く際は挑戦したいです。


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男性浴室はロビーからそのまま一階の奥にあります。


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あれ?なんかない。。まあドアノブなくても空けられるからいいですが。


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浴室入口。ドアノブからイメージしたとおり、このあたりは昔のままといった感じでかなり渋い。さながら昭和の銭湯といった感じでしょうか。


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脱衣所。浴室への入り口は左右2つあるように見えるのですが、左側の入り口は開かないようになっています。


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こちらが内湯。男性は露天風呂がありません。浴室内は湯気がこもってかなりモヤモヤしています。お湯はかなり熱い。。

源泉かけ流しです。

一発ではつかれないほどの熱さで、他に入浴していたおじさんも熱い熱いとつぶやいては、浴槽の縁で寝ていました。

燕温泉は隣の関温泉と同じく少し油臭があります。硫黄の臭い混ざり合い独特の焦げ臭いような香りがします。


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硫黄泉のようですが、含有量は少なく実は硫黄泉ではありません。

味はほんの少し苦いです。

熱いお湯が好きな方にはおすすめですが、私は何度も慣らさないと入れませんでした。また浴槽は少し深めです。


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ちなみに駐車場から見た男湯。廃虚みたいと言っては失礼ですが、これだけ見ても男湯が相当渋いことがわかります。


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続いて日帰り入浴時間帯は女湯になっているお風呂。

この日は宿泊したので紹介します。

ですが、このお風呂、宿泊者でも朝の7時〜9時の2時間しか入れ替えになりません。。。もう少し長めに入れ替えしてもいいと思うのですが。


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もう1つのお風呂。内湯のサイズは男湯よりも若干小さめですが、脱衣所やカランなどは圧倒的にこちらのほうがキレイです。お湯が熱めなのは同じですが、男湯よりは幾分入りやすい温度でした。


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男湯との最大の違いはこの露天風呂!

白濁のお湯と妙高山から続く尾根の緑のコントラストが美しく映えます。


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遮るもののない絶景露天風呂。柵もなく解放感抜群です。

この景色は間違いなく燕温泉随一。


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圧倒的な格差を感じるのは私だけでしょうか。。間違いなく100円の差以上はありま

す。

 

まだまだあります 燕温泉

 

【燕温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンと硫酸イオン、塩化物イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉という長い名前になります。

 

主成分は炭酸水素カルシウムで、旧泉質名では重炭酸水素土類泉と言いました。まれに燕温泉が炭酸泉と書いている記事がありますが、炭酸泉は二酸化炭素泉のことで、全くの別物。シュワシュワ感はありません。

 

また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは0.9mgで届かないため、泉質名に含硫黄とは付きません。