大露天風呂の日記

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燕温泉 燕ハイランドロッジ ブナ林が映える絶景の冷泉露天に日帰り入浴

燕ハイランドロッジ

 

1.入浴時間・料金・混雑度

〇日帰り入浴時間 13:00〜15:00(夕方くらいまで)
〇日帰り入浴料金 600円 

〇露天風呂    あり
〇お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

〇タオル     200円(ロゴあり)

〇客室数                   14室

〇公式HP    http://www.2bame.jp/

〇混雑度     お風呂で会った人数 1人

〇個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号

〇住所  新潟県妙高市関山妙高山国有林

〇電話番号 0255-82-2322

 

 

3.泉質

■源泉      燕温泉集合升

■泉質   カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・

     硫酸塩・塩化物泉

■温度             44.5度  pH 6.6

■成分総計 1320mg

 

4.燕温泉について


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燕温泉は妙高山の登山口にあたる標高1160mという高所に湧く温泉。

弘法大師によりに発見されたとも言われ、上杉謙信隠し湯として隣の関温泉と合わせて関山の湯と呼ばれていました。赤褐色の関温泉とは対称的な白色の温泉です。

 

温泉街として開発されたのは意外にも新しく明治28年。現在では5件の旅館がある小さな温泉街。妙高山の登山シーズンには多くの登山客で賑わいます。日帰り入浴は樺太館以外の4件で可能です。

 

5.外観・館内・お風呂


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燕ハイランドロッジは旧燕ハイランドホテル。

赤倉温泉と燕温泉をつなぐ山深い県道沿いにあって、このホテルだけ燕温泉街から離れた位置にぽつんと立っています。

ホテルの住所は国有林内で周囲に建物は全くありません。

よくこんなところにホテルを建てたものだと思いましたが、ホテルの創業者は宮澤英雄という方で、日本におけるスキーの開祖。

大自然を感じることのできるブナ林の中のホテルを目指し、役所に何度も懇願。多大な努力によって今のホテルがあるのだそう。

 

ちなみに県道はこのホテルまでしか通行できず、その先赤倉温泉方面は災害通行止めななっていました。

外観はいかにもハイランドなホテル感があります。


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玄関にはなぜか小便小僧。

ブナの森の一軒宿と銘打っているだけあり、周りは本当にブナ林しかありません。


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館内はロッジそのものといった雰囲気。入浴料は600円です。

入浴時間はHPでは13時〜15時となっていますが、電話してみると夕方くらいまでならオッケイという感じでアバウトでした。


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このホテル色々なものが置いてあります。ロビー前には和室があったり、ランプやアウトドアグッズが並びます。ちょっと雑多な印象も受けますが、発見があっておもしろい。


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こちらは年代もののスキー道具でしょうか。

さすがスキーの開祖が開業したホテルです。

私はスキーはやらないので、この展示品の価値はあんまりわかりません。きっと資料的価値のあるすごいものなんだと思います。


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ロビー奥の一角。ワイングラスのようなオシャレな照明が机の上に置いてありました。


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お風呂は地下一階。ご主人が案内してくれました。

先客がいなかったようで、照明は最初真っ暗でした。


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浴室入口。


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脱衣所。


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こちらが内湯。湯気がもやもやしていて、サウナみたいな感じでした。


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燕温泉は微量の硫黄により白濁していますが、内湯は循環ろ過のため、硫黄分が除去されるのか色は無色透明。その代わりなにやら膜のような感じでお湯にテカリと泡がありました。あまり鮮度は良くないと思います。


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このホテルのウリはこちらの露天風呂。

燕温泉らしい青白い濁りがあります。ですがただの露天風呂ではなくなんと冷たいのです。夏場は最高に気持ち良いです。

冬場がどうなるのかは分かりません。。


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露天風呂は24度と記載がありましたが、体感はそこまで冷たくはなくギリギリ肩までつかれるかなというくらい。

この宿のオススメは温冷交互浴。冷たい露天風呂に1分ほどつかり、温かいお風呂で温まる。これを繰り返します。


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入っているとじんわり温かいですが、不用意に動くと冷たいです。

熱めの内湯と交互に入ることで体の芯まであたたまるそうです。

いかにも硫黄泉という色ですが、含有量が少ないため正確には硫黄泉ではなく、硫黄の臭いもほとんどありません。

 

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お湯のは温度は好みが分かれるところですが、すばらしいのはこの景色!


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外の景色はブナ林だけですが、青白いお湯に鏡のように反射し、絵画のような美しさです。

燕ハイランドロッジという名前から下界を望む絶景露天風呂を期待していましたが、残念ながら景色は見えません。

ですが、このブナ林に映える露天風呂だけで十分満足です。

難点はやたらと外から飛び込んでくる小虫が、顔に衝突してくるくらい。この時期はしょうがないのかもしれませんが。


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ちなみに燕温泉の源泉は44度で本来冷泉ではありません。おそらく燕温泉の源泉から離れているために、引湯している間にこの温度になるのだと思います。露天風呂は冷たいですが源泉かけ流しです。

 

まだまだあります 燕温泉

 

【燕温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記

 

 

6.温泉分析書の説明


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンと硫酸イオン、塩化物イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉という長い名前になります。

 

主成分は炭酸水素カルシウムで、旧泉質名では重炭酸土類泉と言いました。シュワシュワ感のある炭酸泉とは別物ですが、珍しい泉質です。

 

 

また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは0.9mgで届かないため、泉質名に含硫黄とは付きません。