大露天風呂の日記

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燕温泉 ホテル岩戸屋 石うすだらけの名物風呂に日帰り入浴

ホテル岩戸屋

 

1.入浴時間・料金・混雑度

〇日帰り入浴時間 12:00〜19:00
〇日帰り入浴料金 700円 

〇露天風呂    あり
〇お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

〇タオル     200円(ロゴあり)

〇客室数                  18室

〇公式HP     https://hotel-iwatoya.com/

〇混雑度     ほぼ誰にも会わない

〇個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号

〇住所 新潟県妙高市関山6087

〇電話番号 0255-82-3133

 

3.泉質

■源泉      燕温泉集合升

■泉質   カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・

     硫酸塩・塩化物泉

■温度             44.5度  pH 6.6

■成分総計 1320mg

 

4.燕温泉について


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燕温泉は妙高山の登山口にあたる標高1160mに湧く温泉。新潟県でも有数の高所にある温泉です。かつては上杉謙信隠し湯として隣の関温泉と合わせて関山の湯と呼ばれていたようです。

赤褐色の関温泉とは対称的に白濁したお湯で、2つ合わせて紅白の温泉として縁起の良い温泉とされてきました。


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温泉街として開発されたのは意外にも新しく明治28年。現在では5件の旅館がある小ぢんまりした温泉街です。日帰り入浴は樺太館以外の4件で可能です。


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燕温泉は百名山として名高い妙高山の登山口にあるため、夏場は登山のベースとして、たくさんの登山客で賑わいます。日帰り入浴も比較的遅くまでやっているので、登山後に一風呂なんてこともできます。

 

5.外観・館内・お風呂


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ホテル岩戸屋は燕温泉の真ん中付近にある旅館。名前は和風ですが建物は完全なロッジ風。隣の針村屋も似たような外観です。


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館内に入るとロビーは少し暗め。入浴料は700円。

外観とは異なり、中は絶妙に和風です。

夜は燕温泉で最も遅い19時まで受け付けてくれるので、登山後の一風呂にも重宝します。


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タオルはロゴありです。


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お風呂はロビーからすぐ奥に入ったところにあります。

受付の優しそうな女将にご案内していただきました。


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浴室入口。この宿は露天石うすの湯と観音風呂が名物です。

さてさてどんなお風呂でしょうか。

 

ちなみに男湯の入り口は暖簾だけで扉はありませんでした。

ちょっと気になりましたが、外からはしっかり見えないようになっています。


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畳敷きの脱衣所。ドライヤーもあり。


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こちらが内湯。燕温泉は隣の関温泉のようなわすがな油臭があります。これが硫黄の臭いと混ざり、焦げたような独特の香りがあるのが特徴です。源泉かけ流しです。


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内湯が観音風呂です。湯口の上には観音様。

温泉の泉質と観音様の霊験により、効能も強まるのだと思います。

泉質はカルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉で観音様もびっくりの長い名前。

 

味はわずかに苦いです。


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奥に見えるのがカランで、4つほどありました。

 

露天風呂に行くには内湯を横断しないといけません。

写真ではわかりにくいですが、内湯の真ん中は段差があるので、露天風呂への横断の際は要注意。


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こちらが岩戸屋の名物石うすの湯。

浴槽の周りにはこれでもかと言うくらいの石臼がズラリと並べられています。

なんで石臼なのかはわかりません笑 

石うす風呂は私が知る限りではここでしか見たことがありません。


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竹筒から温泉が投入されています。

いかにも硫黄泉というようなお湯の見た目と臭いですが、意外にも硫黄分は少なく、硫黄泉としての基準は満たしていません。


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消しゴムのカスのような硫黄の湯の花が舞っています。時折黒い湯の花が混ざるのがまたリアル。


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露天風呂の外には遮るものがなく、大田切川の雄大な絶景を望めます。渓谷はかなり深いので川までは見えません。

木の柵は昔はなかった気がします。ないほうが解放感があって良いのですが。

 

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この石臼達ちょっと腰をかけて涼むのにもちょうどいい。

ただの飾りかと思っていましたが、意外と役立ちます。

 

 

まだまだあります 燕温泉

 

【燕温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ7選) - 大露天風呂の日記

 

 

6.温泉分析書の説明


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンと硫酸イオン、塩化物イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉という長い名前になります。

 

主成分は炭酸水素カルシウムで、旧泉質名では重炭酸土類泉といいました。この泉質は温泉の中では珍しいもの。

 

また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは0.9mgで届かないため、泉質名に含硫黄とは付きません。