奥日光やまみず樹
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 12:00〜17:00
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○タオル 100円
○公式HP http://www.yamamizuki-hotel.com/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇住所 栃木県日光市湯元2536
〇電話番号 0288-62-2563
3.泉質
■源泉 奥日光開発3,4,7号森林管理署源泉混合泉
■泉質 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
■温度 75.1度 pH6.5
■成分総計 1504mg
4.日光湯元温泉について
日光湯元温泉は男体山や日光白根山などに近い奥日光にある温泉。
避暑地のような雰囲気で、ロッジ風の近代的なホテルが立ち並ぶ温泉ですが、意外にも歴史ある温泉。今から1300年前の奈良時代に、日光輪王寺を開山した勝道上人によって発見されたと伝えられています。
戦前の写真にも、日二大老舗旅館である釜屋と板屋の姿が見えます。その他にも、現在の上皇陛下が疎開し、父昭和天皇の玉音放送を聞いた南間ホテルという有名な旅館がありましたが廃業し、建物は現在の亀の井ホテル(旧ホテルおおるり)となっています。
日光湯元温泉は昭和3年の大火でほとんどの旅館が消失したこともあり、残念ながら古い木造旅館は一件も残っていません。
山深い場所にあるため、かつては夏場限定の湯治場として利用されていたようです。現在と夏場は奥日光のハイキングや登山、釣り客、ツーリング客で賑わう人気の温泉地です。
5.外観・館内・お風呂
奥日光やまみず樹は正式には「ゆのホテル奥日光やまみず樹」という名前。一応、ホテルなのですが見た目は瀟洒なペンションといった感じ。少し前までは湯元ヒルサイドインという名前でしたが、経営者が変わり現在に至ります。
事前に電話したところ、「今ならいいですよ」とのこと。
お風呂が小さいため、日帰り入浴時間内でも混み合う場合はお断りされるかもしれません。
カフェのようなスタイルで日帰り入浴情報が玄関には掲示してありました。
玄関は2階というおもしろい構造。
入浴料は1000円。高いようですが日光湯元温泉では普通です。
タオルは100円ですロゴ入り。
お風呂は玄関横の食堂を横切ったところにあります。
わかりにくいですが、女将さんがちゃんと案内してくれます。
食堂を横切ると唐突に男湯が出現します。
この階段を降りたところがそのまま脱衣所になっています。
脱衣所は小さめ。
こちらが内湯。浴槽は小さめですが、エメラルドグリーンのお湯がたたえられています。泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉で、浴室内はしっかり硫黄の香りがします。
内湯の上にあるこの部分はさきほどの階段。
ちょうど階段の下にお風呂があります。
驚いたのはお湯の鮮度の良さ。浴槽の底には粉のような硫黄の湯の華が沈殿していて、このようにキレイに足型がつくくらいです。
続いて露天風呂。内湯から直結であづま屋風の屋根がかかっています。周りは塀で囲まれているため、景色はありませんが、緑に囲まれているため、気持ちのよい入浴ができます。
露天風呂は白濁していて、少し緑がかった乳白色です。
奥は寝湯になっています。
日光湯元温泉は全国4位の硫黄の含有量を誇るほか、硫黄泉であるにも関わらず、中性に近い弱酸性のお湯。
そのため、普通の硫黄泉に比べて肌触りは柔らかい気がします。
露天風呂は表面に澱のようなものが浮かんでいます。これも硫黄の細かい湯の華だと思いますが、お湯の鮮度が良い証拠。
このような湯の華があるのは、日光湯元温泉でもここだけです。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。こちらは溶存物質が1310mg。
陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉となります。
また、特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)を54mg含みます。総硫黄を2mg以上含むと硫黄泉となり、先頭に含硫黄とつきます。
以上より含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉となります。