大露天風呂の日記

旅館大好き温泉ソムリエのブログ 日帰り入浴情報と泉質を解説します

大船渡温泉 濃厚な磯臭のする黄緑色の温泉に日帰り入浴

大船渡温泉

日帰り入浴時間 11:00〜14:30
日帰り入浴料金 480円

露天風呂    あり
お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

客室数                     58室

 
源泉      大船渡温泉

泉質   ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

温度             19.1度  pH 8.9

成分総計 5417mg


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大船渡温泉は東日本大震災で甚大な被害を受けた大船渡市の海岸にある温泉。もとは大船渡で民宿を営んでいた方が2014年にオープンさせた新しいホテルです。客室数58室で三陸でも有数の規模を誇ります。


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ご主人は震災前に大船渡グランドホテルの跡地を購入し、温泉がでることを確認していたそうです。なのでこの立派なホテルは震災で被害を受けて再建したわけではありせん。震災後、民宿のご主人がボランティアや工事関係の方が泊まれる宿を造りたいとの思いでオープンされました。


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もとは日帰り入浴施設も検討していたそうで、日帰り入浴にはかなり積極的。多くの人が入れるよう入浴料は500円以下に抑えられています。ずらりと並んだ靴箱はホテルというより日帰り入浴施設そのもの。


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新しいホテルだけあって館内はかなりキレイ。民宿のご主人がこれだけのホテルをオープンさせるのはさぞかしご苦労も多かったのではないかと思います。


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売店にはほやなど三陸ならではの海産物が並びます。


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お風呂はロビーから真っ直ぐ進んだ正面。海が見えるよう大きく窓がとられています。


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脱衣所。


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浴室。内湯は海に向かって右側と左側に一つずつあります。

こちらは左側の広めの浴槽。さすが三陸。内湯からも海が一望です。

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。

成分総計は5000mg超えのかなり濃い温泉ですが、成分のほとんどは食塩です。


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右側の浴槽。こちらはぬるめに設定されていてかなりゆっくり浸かれます。大船渡温泉は源泉が19度と低く千葉県などに多い冷鉱泉です。

湯船は当然加温しています。加水と循環もあり。

そもそも三陸は温泉の不毛地帯で温泉自体がかなりレア。

大船渡温泉の他は気仙沼温泉や南三陸にしか温泉がありません。


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お湯はキレイな黄緑色。海沿いの温泉らしくなめるとしょっぱいですが、ただしょっぱいだけではなく、独特の濃厚な磯の香りが鼻を突き抜けます。この磯の香りはまさに三陸名産のほやのよう。


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温泉だけでも三陸はありがたいのですが、なんと贅沢にも海を見渡す露天風呂付き。露天風呂は小さめですが、ウミネコの鳴き声を聞きながら、大船渡湾の絶景を拝めます。


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【温泉分析書のみかた】

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉になります。

 

その他温泉名にはなりませんが、珍しいストロンチウム臭素もそれだけで温泉の基準値を超える含有量があります。あの変な磯の臭いはこのへんも関係しているのかも。