大露天風呂の日記

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西山温泉 滝の湯 明治創業ひなび宿の混浴露天に日帰り入浴

滝の湯

 

 

 

基本情報


 【日帰り入浴時間】

10:30〜14:00

【日帰り入浴】

700円

【タオル】

300円(ロゴ入り)

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

露天(混浴1)

【客室数】

10室

【公式HP】   

https://takinoyu.info/

【個人的オススメ度】

★★★★☆

 

 

住所・電話番号
 

 【住所】

福島県河沼郡柳津町砂子原長坂829番地

【電話番号】

0241-43-2311

 

泉質


 
■源泉

荒湯

■泉質   

含硫黄-ナトリウム-塩化物泉

(食塩硫化水素泉)

■温度           

71.0度 

■pH値

6.45

■成分総計  

2973mg

 

西山温泉ってこんなところ

 


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西山温泉は福島県柳津町にある温泉。奥会津と呼ばれる山深い地にある温泉です。発見は奈良時代の717年とされていますが、現在の温泉が形作られたのは明治時代頃。


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滝谷川沿いに小さな旅館が4件点在している静かな温泉地。

源泉は8本あり、順番に入浴すると万病に効くと言われたことから、神の湯とも呼ばれ、湯治場として利用されてきました。

日帰り入浴は中の湯を除く3件で可能です。

 

日本秘湯を守る会の会員宿

 


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滝の湯は西山温泉でおそらく一番有名な旅館。


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日本秘湯を守る会にも加盟しており、日帰り入浴客もそこそこ訪れます。創業は明治32年(1899年)という歴史ある旅館です。


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宿の対岸には見事に色付いた岸壁。

このときは枯れていましたが、対岸には小さな滝があり、宿名の由来になっています。


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この立地といい、ひなびた旅館の佇まいといい、温泉好きの心をくすぐるものがあります。秘湯を守る会の提灯がお出迎え。


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帳場。日帰り入浴は700円。

入浴は1時間以内です。


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タオルは300円で、ロゴも袋もついてきます。


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フロントには手作り石鹸が売られています。滝の湯の源泉をブレンドして作ったものだそうで、お一つ660円。

 

異なる2つの源泉を保有


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ロビーから階段を少し降りた先がお風呂。


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お風呂ゾーンには扉が3つ並んでいます。

一番右が混浴の露天風呂、中央が男湯の内湯、左が女湯の内湯です。


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まずは内湯から。脱衣所。


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こちらが内湯。シンプルな正方形の湯船。

滝の湯は西山温泉に8つある源泉のうち、荒湯源泉と滝の湯源泉の2つを持っています。男湯と混浴露天は荒湯源泉、女湯が滝の湯源泉です。

 

なので、日帰り入浴で男性は滝の湯源泉には入れません。

 

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素晴らしいのは窓からの景観。

先ほど見えた見事な岸壁と紅葉を見ながらの入浴。

 


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お湯に浸かればこんな目線です。


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川のようになっている面白い形の湯口。

泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉。旧泉質名では食塩硫化水素泉となります。

加水加温なしの源泉かけ流し。


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無色透明ですが、お湯の中には卵スープのような硫黄の湯の花が舞っています。しっかりと優しい硫黄の香りがする温泉。

なめるとほんの少ししょっぱく、苦みがあります。

 

お湯は少し熱め。前回来たときは熱すぎて悶絶した記憶がありますが、今回はちょい熱くらいで気持ち良い温度。


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洗い場はこんな感じ。

 

露天風呂は混浴です


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続いて露天風呂へ。何も考えず露天風呂の暖簾をくぐると、御夫婦と思われる方が入浴中。御婦人が入浴していたので、びっくりして引き返します。

そうここの露天風呂は混浴なのです。

 

さすがにこの状況で入るのはためらわれるので、しばらく待つことに。ですが、待てど暮らせどあがってくれない。。

 

すると、そうこうしてるうちにおじさんがドタドタとやってきて、何のためらいもなく、混浴露天風呂に入っていきました。

おおすげえ。。


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私は御夫婦があがったのを見計らって露天風呂へ。

だってここの露天風呂、脱衣所が男女別ではないのです。

私も恥ずかしいですし、御婦人も着替えてるところ見られたら嫌だろうな。

 

露天風呂は五角形で対岸の見晴らしも良く、秘湯を守る会の名に恥じないすばらしいお風呂。内湯はあまり人気ではなく、混浴露天風呂が人気です。


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お湯に浸かっていると、さきほどのおじさんから、「お兄さんずっと待ってたの?」と聞かれます。なんか入りにくくて。。

「そんなこと気にしなくていいのに」とおじさん。

「よくここ知ってるね」と話かけていただき、温泉談義に花が咲きます。

 

いろいろと話しましたが、このおじさんもかなりの温泉好き。

前日は中ノ沢温泉にひとり泊し、わざわざ西山温泉まで来たそう。

次はどこへ行こうかと悩んでいたので、ありったけの近くの日帰り温泉情報を教えてあげました。

 


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帰りにロビーで牛乳を発見。会津べこ乳のご当地牛乳や、磐梯山サイダーなど気になるものも。私は牛乳が苦手なので飲みませんでしたが、お風呂上がりにはぴったりかも。

 

 

滝の湯は西山温泉で安定的に日帰り入浴できる旅館。

 

雰囲気といい泉質といい何をとっても素晴らしいです。

関東からのアクセスはイマイチですが、ぜひ訪れて欲しい温泉。

 

温泉分析書 硫黄と食塩のお湯

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは2972mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉です。

 

その他、特殊成分として総硫黄(遊離硫化水素硫化水素イオン、チオ硫酸イオンの合計)が2mg以上で含硫黄とつきます。こちらは2.0mgでギリギリ基準を満たします。

 

以上より、含硫黄-ナトリウム-塩化物泉となります。