萬寿福旅館の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・歴史ある木造旅館で入浴したい
・レトロなお風呂に入りたい
・貸切でお風呂を楽しみたい
営業情報とアクセス
▶日帰り入浴時間
要確認
▶日帰り入浴料
1650円
▶タオル
350円
▶お風呂の数
内湯(男1・女1)
▶サウナ
なし
▶住所
▶電話番号
0460-85-5368
萬寿福旅館の外観と館内
萬寿福(ますふく)旅館は箱根でも一際存在を放つ木造3階建ての旅館。
ちなみに箱根湯本にはますとみ旅館という似たような名前の宿がありますが全く別物。
こちらは赤い唐破風屋根が特徴的。建物は昭和8年の築で宮大工によって手掛けられた名建築です。
箱根近郊でこの手の見た目の旅館は、総じて格式高い高級旅館なのですが、こちらは全然そんなことはなし。
意外にもリーズナブルな旅館なのです。
そんなわけで日帰り入浴も可能。
場所はまさに箱根湯本の中心。
早川にかかる湯本橋から正面に見える宿が萬寿福旅館。
左手ははつ花という有名なそば屋さん。
平日でも行列が絶えない人気店です。
右手には箱根湯本でも最も格式高い老舗旅館、萬翠楼福住があります。
さっそく館内へ。
こちらの旅館は個人的に箱根湯本で一番日帰り入浴してみたかった宿のひとつ。
なんですが、電話が全く繋がらない。
諦めきれず宿の前を通りかかったところ、「入浴休憩」の文字を発見。
これはということで突撃訪問してみました。
ダメ元でアタックしてみると、奥から女将さん。
「うちは貸切利用になりますがいいですか?」とのこと。
全然オッケーです。
日帰り入浴は1650円。フェイスタオル込で2000円です。
玄関に入るといきなり水槽や金魚鉢の数々。
しかも玄関スペースのほとんどを占有しています。
気になったので女将さんに聞いてみると、
「めだか 分かる?」
残念ながら私はメダカに詳しくはありませんが、最近ではなかなか見ないので貴重です。
女将さんはメダカが相当お好きなようで、まだ孵化したばかりの極小サイズのメダカもいました。
楊貴妃というちょっと赤い品種も。
館内は期待通りの素敵な佇まい。
これぞ日本旅館という感じ。
箱根湯本でも木造建築を今に留めるのは、萬翠楼福住とこの旅館くらいです。
トイレもなんかカッコいい。
扇風機も超レトロ。
貸切風呂は梅の湯、末広の湯、半月の湯の3つ。
この日は半月の湯を案内されました。
萬寿福旅館の温泉
脱衣所。何だこの体重計は??
歴史を感じる重厚すぎる一品。ちゃんと萬寿福旅館と刻印されていました。
「体重計の上で遊ばないでください」とのこと。
おお これは大変素晴しい。
箱根湯本の日帰り入浴では唯一のレトロ風呂です。
温泉マニアのファンも多いのだとか。
天井はこんな感じ。浴室全体がタイル造りです。
青と白の市松模様だけではなく、おしどりのタイル画も素敵です。
レトロなお風呂ほど細かいところに拘っていて、見ていて飽きません。
昔の人のこだわりを感じますね。
何となく熱そうな気がしましたが、案の定めっちゃ熱い。
女将さんから薄めるように言われていたので、適温になるまで遠慮なく加水。
ホースには「雑水」と書かれていましたが、この水は玉簾の滝から引いているそうです。
お水もただの水道水ではないのがいいですね。
しっかり加水していい感じの温度に。
もちろん源泉かけ流し。大型旅館が多い箱根湯本では貴重。
無色透明で柔らかい肌触りのお湯。特に味はなくクセはありません。
お風呂上がりに女将さんに挨拶。
「夏場は熱めの方がいいでしょ?」
確かに熱めのお風呂に入って、カアっと汗をかいたほうが、なんかスッキリします。
以上、萬寿福旅館の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
箱根湯本温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです
日帰り入浴してみた感想まとめ
萬寿福旅館は木造3階建ての見事な建築。
箱根らしい歴史を感じる木造旅館は一軒の価値あり。
レトロなお風呂も素晴らしいの一言で、
個人的には箱根湯本で最もオススメしたい宿です。
不定休なため、訪れる際には確認したほうが良いです。
萬寿福旅館の泉質と効能