一の湯本館の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
営業情報とアクセス
▶日帰り入浴時間
13:00〜20:00
▶日帰り入浴料
1400円
▶タオル
フェイスタオル・バスタオル込み
▶お風呂の数
内湯(男1・女1)
▶サウナ
なし
▶住所
▶電話番号
0460-85-5331
一の湯本館の外観と館内
塔ノ沢温泉は神奈川県箱根町にある温泉。
箱根湯本温泉からほど近く、堂ヶ島、宮ノ下温泉などともに箱根七湯と呼ばれます。
江戸時代初期の1605年に弾誓上人が発見したと伝えられており、箱根七湯の中では比較的新しい温泉。
温泉街はありませんが、環翠楼や福住楼、一の湯本館など登録有形文化財の木造旅館が立ち並び、趣ある景観を作り出しています。
一の湯本館は江戸時代の1630年に創業した老舗旅館。
早川渓谷沿いに堂々たる佇まいを見せ、国の登録有形文化財にも指定されている宿です。
歌川広重の浮世絵にも登場するほどの歴史を有します。
いかにも高そうな感じの旅館ですが、箱根ではかなりリーズナブルに泊まれる旅館。
見た目の割に敷居は高くなく、日帰り入浴も歓迎です。
一の湯の向かいにあるのが環翠楼。
こちらも1614年創業の老舗旅館で、皇女和宮や天璋院篤姫、伊藤博文など早々たる面々が宿泊した本物の高級旅館です。
木造4階建ての高層建築で、こちらも国の登録有形文化財。
塔ノ沢温泉でも一際目立ちます。
環翠楼はもちろん日帰り入浴不可です。
駐車場は少し離れていて、宿から国道1号を少し山側に進んだところにあります。
正面から見るとこんな感じ。
老舗を感じる立派な玄関。
見たことない形の取っ手ですが、かっこよくないですか?
こちらが館内。
有名な旅館なので日帰り入浴も混んでいるかな?と思いましたが、
平日だったためか意外にも他のお客さんはゼロ。
箱根湯本温泉は平日でもかなり混んでいますが、ほんの少し離れるだけで、かなり静かな雰囲気です。
日帰り入浴は1400円。箱根ではかなり安い方です。
しかもバスタオルとフェイスタオルまでついてくるので、コスパがいいです。
一の湯グループの旅館は6件あり、一件で日帰り入浴をすると、当日に限り他の旅館も無料で入浴可能です。
なんて太っ腹なサービス。
領収書が必要なので、必ずもらいましょう。
私も湯めぐりサービスにあとから気づいて、慌てて再発行してもらいました。
お休み処。このへんはちょっと新しくされています。
売店。一の湯オリジナルの柚子胡椒がたくさん売っていました。
一の湯本館の歴史。
かつては茅葺きだったようです。
一の湯本館の温泉
お風呂は金泉の湯と恵みの湯の2つ。
メインは金泉の湯ですが、日帰り入浴時間帯は恵みの湯が男性。
ちなみに一番有名なのは貸切家族風呂。
大正時代にイタリアから取り寄せた大理石で作られたという歴史のあるお風呂ですが、日帰り入浴では利用できません。
脱衣所。
歴史を感じる銅板の流し台。
こちらが恵みの湯。
レトロなお風呂を期待していましたが、意外と新しい感じでちと残念。
ちなみに金泉の湯は切石で作られた昔ながらのお風呂です。
湯船は3人も入ればいっぱいくらい。
湯本第37、50号、110号混合泉を使用。
温泉はしっかりと源泉かけ流しで、さすがは老舗旅館。
お湯も熱すぎず適温。アルカリ性のお湯は柔らかい湯ざわり。
浴室の外は早川の渓谷がすぐ目の前に。
渓流の音が浴室に響き渡り、いい感じの雰囲気です。
露天風呂はないものの、川の匂いが浴室内まで入ってきます。
シャワーはなく、代わりにあるのが流れる上がり湯。
これは江戸時代のものを再現したもので、「古き良き不便さをどうぞお楽しみくださいませ」と書いてありました。
老舗旅館でしかできない粋な計らい。
しかも、流れるお湯は100%源泉かけ流しという贅沢なもの。
湯上がりのフレーバーウォーター。
レモンとライムのオシャレなやつでした。
以上、一の湯本館の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
塔の沢温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです
日帰り入浴してみた感想まとめ
一の湯本館は創業400年を超える老舗旅館。
箱根の老舗系木造旅館で日帰り入浴可能なのはここだけで、箱根らしい日帰り入浴体験ができます。
歴史を感じる建物と源泉かけ流し温泉を楽しめるパーフェクトな旅館です。
超有名旅館の割に日帰り入浴が混みあっていないのも良いです。
誰にも会わずにゆっくり入れました。
一の湯本館の泉質と効能
✓源泉 湯本第37、50号、110号混合泉
✓温度 47.9度(高温泉)
✓pH値 9.1(アルカリ性泉)
✓成分総計 500mg
✓効能 神経痛、関節痛、筋肉痛、五十肩、慢性消火器病、痔疾、冷え性