大露天風呂の日記

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伊香保温泉 大江戸温泉物語伊香保 かまぶろ付き!2つの源泉を楽しめる旅館で日帰り入浴

 

基本情報

 

【日帰り入浴時間】

7:00~10:00

15:00〜17:00(平日19:00まで)

【日帰り入浴料】

1100円

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【客室数】

40室

【公式HP】

https://ikaho.ooedoonsen.jp/

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

住所・電話番号

 

 【住所】

群馬県渋川市伊香保町伊香保592-1

【電話番号】

050-3538-5628

 

泉質

 

【金泉】

■源泉

総合湯(混合泉)

■泉質   

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉

(含食塩重炭酸土類石膏泉)

■温度           

 41.6度 

■pH値

6.3

■成分総計  

1390g


【銀泉】
■源泉

西沢の湯1号・3号・4号

■泉質   

2条鉱泉(メタケイ酸の項目により温泉に該当)

■温度           

 15.5度 

■pH値

6.0

■成分総計  

370mg

 

 

 

群馬県 伊香保温泉ってこんなとこ

 


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伊香保温泉は草津温泉と並び、群馬県を代表する温泉。

開湯時期は定かではありませんが、万葉集にその名が登場することから、少なくとも1300年の歴史を有する古い温泉です。 

 


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現在の伊香保温泉の原型が出来たのは戦国時代。長篠の戦い敗れた武田勝頼が負傷した兵の治療のため、伊香保温泉の整備を行い、この時に石段街も築かれました。

伊香保温泉は金泉と呼ばれる黄金色の特徴的な色のお湯ですが、金泉は老舗旅館しか引湯できる権利がありません。その他の旅館は白銀の湯という無色透明の別の源泉からお湯を引いているため、伊香保温泉は全く異なる二種類の泉質からなります。

 

東急系のホテルをリニューアル


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大江戸温泉物語伊香保は温泉街の奥にある鉄筋6階建てのホテル。

純和風の旅館が多い伊香保。洋風な建物が目立ちます。

 

大江戸温泉物語伊香保という何とも特徴のないお名前。

大江戸物語グループは、昔の旅館名をそのまま活かしてくれるのですが、なぜただの伊香保

 

実はこちらはもとは伊香保東急ビラという名前のホテル。

2007年から大江戸温泉グループになっていますが、さすがに東急グループの名前は使えなかったのか、こんな違和感のある名前になっています。


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このあたりは伊香保の裏通り的な所で、両側を谷に囲まれたエリア。

石段街の賑やかさとは対照的で静かです。

奥に見えるのは福一という高級旅館。こちらも日帰り入浴可能です。

 

日帰り入浴大歓迎です


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名前も場所も目立たないため、伊香保温泉ではちょっとマイナー感がありますが、意外にも群馬県では唯一の大江戸温泉グループの旅館。

 

駐車場には「日帰り入浴大歓迎!!」と書いてあります。

ちょっと前は平日のみだった気がしますが、現在は平日土日問わず日帰り入浴可能。

「かまぶろ無料」の文字も気になります。


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時間も7:00〜10:00と15:00〜19:00の2部制で利用しやすくなっていました。


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伊香保温泉では、午前中に日帰り入浴できる旅館はほとんどないのでかなり貴重ですね。


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こちらが玄関。

大江戸温泉グループのホテルは休前日は混み合います。

日帰り入浴も芋洗いになることがあるので、今回は平日の18時頃に訪問。

なぜかというと、この時間、皆さん夕食バイキングに行くので、お風呂がガラ空きになるのです。


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旅館という感じはあまりしないロビー。

日帰り入浴は1100円。

タオルは200円ちょっとで買えますが、大江戸グループの旅館はどこも同じ柄なので買いません。


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卓球とゲームコーナー。

その他、ワーキングスペース的なものもあり、いろいろと利用できそう。


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売店はちょっとオシャレな感じ。

帰りに馬油のシャンプーをおひとつ購入しました。


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お風呂はエレベーターで三階。

三階という中途半端な階にお風呂があるのは珍しい。


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3階に到着。ギャラリー夢小路と題して、竹久夢二美人画を始めとする絵画がずらりと飾られています。

絵画のことは良く分かりませんが、たぶん本物?

 

実は伊香保には竹久夢二美術館もあるほど。

足繁く伊香保温泉に通っていたようで、隣りにあった橋本ホテルにも泊まっていたようです。(橋本ホテルは残念ながら閉業してしまいました)


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お風呂入口。


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湯上がりの休憩所はお祭り感でいっぱい。

盆踊り会場みたい。

 

日帰り入浴でかまぶろも入れます

 


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脱衣所。館内なのに大きな屋根がかけられ、天井も高い。

妙に変な感じがしましたが、奥に見えるかまぼこ型のドームが名物のかまぶろだったよう。

 

正直全く気づきませんでした。。。

かまぶろは宿泊者専用だと思ってましたが、日帰り入浴でもオッケイだったようです。くうー残念すぎる。

先客でいた中国人のお客さん2名も気づいていない様子でした。


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こちらが大浴場。大浴場は至って普通です。

伊香保温泉は金泉と銀泉の2種類の源泉があり、透明なお湯は銀泉。


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湯口?からはお湯が出ていないようでした。

銀泉はメタケイ酸を含むお湯ですが、ギリギリ温泉の基準を超えるくらいの温泉でかなり薄いです。

循環消毒もありなので、温泉らしさはあまり感じません。


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ということですぐに露天風呂へ。

こちらは伊香保温泉らしい金泉。

残念ながらこちらも循環消毒ありですが、鉄分を豊富に含む、茶褐色に濁る温泉です。


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金泉は本来少しぬるめなのですが、ちょっと熱めに加温されていました。

金泉と銀泉にどちらも入れる宿は伊香保温泉でも数件で、案外貴重な存在。

ちなみに金泉は伊香保の三大老舗旅館がほぼ独占しているなため、他の旅館は細々と源泉を使用しています。

 

 

大江戸温泉物語伊香保は金泉と銀泉の双方を楽しめる旅館。

日帰り入浴大歓迎というのもありがたい。

かまぶろを見落としたのは無念すぎるので、必ずまた再訪します。

 

温泉分析書 金泉と銀泉の2種類の源泉

 

【銀泉】

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鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が7度で冷たい鉱泉。溶存物質も370mgしかないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。

ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。

メタケイ酸を50mg以上含むと温泉となりますが、こちらは66mg含むため、温泉としての基準はギリギリクリア。

この場合、「メタケイ酸の項目により、温泉法2条の温泉に該当」などと書かれます。