基本情報
【日帰り入浴時間】
10:00〜17:00
【日帰り入浴料】
1000円
【タオル】
100円
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
露天(混浴1)
【公式HP】
なし
【個人的オススメ度】
★★★★☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0278-72-5851
群馬県 水上温泉ってこんなとこ
水上温泉は谷川岳の麓に位置する温泉。群馬県でも指折りの知名度で、利根川沿いに大型旅館が立ち並びます。室町時代に発見されたと言われ、かつては湯原温泉と呼ばれていました。
昭和の面影を色濃く残す温泉街は廃墟も目立ちます。一部の高級旅館を除き、日帰り入浴には比較的寛容です。
現在は日帰り入浴のみの営業です
天狗の湯きむら苑は水上温泉で一番南側にある旅館。
県道沿いの土蔵が見えますが、この奥が宿の玄関。
名前からして、その辺によくある日帰り入浴施設かなと思っていましたが、れっきとした旅館です。
ですが、現在宿泊は行っておらず、日帰り入浴のみの営業です。
泉質も良く混浴露天風呂が有名らしい。
温泉好きも知られた場所のようで、これは行くしかないと訪れてみました。
きむら苑は昭和55年の開業。先代の霊夢に弘法大師が現れたことを受け、何度か掘削したところ、温泉が湧き出したそう。
なので、こちらは水上温泉の各旅館が使用する共同源泉とは異なり、自家源泉です。
昭和の時代にも弘法大師が出てくるなんてびっくりです。
日帰り入浴確認の電話をしところ、おばあちゃんらしき方が出て、「やってますよ わざわざお電話ありがとうございます」とのこと。
電話してお礼を言われるなんて初めて。
駐車場は県道を挟んで反対側。
平日だというのにたくさんの車が停まっていました。
これはかなり人気のよう。
こちらが玄関。ところが何度呼んでも反応なし。
よく見ると玄関のドアにインターホンで呼び出すように貼り紙。
何度かピンポンを押してみても反応なし。あら?
すると後ろの方から「お客さ〜ん、お客さ〜ん」との声。
振り返ってみると、母屋の縁側的な所でご主人がまったり受付していました。
縁側で日帰り入浴料1000円を支払います。
初めて?と聞かれ、「そうです」と答えるといろいろと教えてくれます。
「うちは混浴露天風呂でね。奥が男性用の脱衣所。お湯はぬるめです」とのこと。
日帰り入浴は露天風呂のみ。
おそらく内湯もあったのだと思いますが、現在宿泊を行っていないので、どんな内湯だったかは分かりません。
露天風呂は鉄骨の階段を川沿いに降りていきます。
こういうのがあるとワクワクしますね。
小さな渓流を橋で渡ります。
ザーザーもという渓流音に深い緑。
こんなところにある露天風呂はいいに決まっていますわ。
こちらが脱衣所。
まさに緑の中の露天風呂。
扉をけるといきなり露天風呂。
男性側も女性側も脱衣所と露天風呂の間に仕切りはありません。
手前側に湯口があり、奥へ行くほどぬるくなります。
露天風呂は100㎡はあろうかという巨大サイズ。
水上で混浴露天風呂といえば宝川温泉が超有名ですが、宝川温泉にも匹敵するビッグな露天風呂です。
群馬では宝川温泉、草津温泉の西の河原露天風呂に次いでデカイ風呂だと思います。
実は群馬県って意外と混浴風呂が多い。
宝川温泉、法師温泉などの超有名どころの他、川古温泉、尻焼温泉、老神温泉伍楼閣などあちこちにあります。
混浴と言ってもだいたいは男性ばかりなのですが、群馬は混浴の文化が根付いているのか、ここに限らず男女問わずたくさんのお客さんがいます。
この日は平日でしたが、最初はお客さんがたくさん。
男女のカップルが4組ほどに、男性客4名といったこところ。
男女のカップル集団は1箇所に集まり、ワイワイガヤガヤと楽しそうに話しています。
ですが、驚いたことに皆さん初対面の様子。
お風呂で仲良くなったようです。
ペットボトル飲料を持ち込み、2時間以上楽しんでいるようでした。
男性客のうち2名も、ここで知り合って仲良くなったよう。
温泉談義に花を咲かせていました。
なんでも混浴風呂も巡っているそう。
温泉目当てではなく、お風呂での出会いや会話を楽しみに巡っているらしい。
そんな方もいるだと、びっくり。
群馬の混浴文化の奥深さを知りました。
ちなみに私のように誰とも話さず、純粋にお風呂目当てで来ている人は少数派な感じ。誰にも話しかけてもらえなかったので、ちょっと寂しい気も。。
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。
旧泉質名では含芒硝食塩泉です。
水上温泉の共同源泉は硫黄の香りはしないのですが、こちらはほのかに硫黄が香り、温泉らしい感じ。
お湯の感じは、有名な宝川温泉にかなり似ています。
これだけ巨大な露天風呂ですが、源泉かけ流しです。
源泉は39.5度。天然そのままの温度なので、少しぬるめなのですがこれがまたいい。
湯口付近で浸かっていたところ、しばらくすると体中に気泡がびっしり。お湯の鮮度はかなりいいです。
じっくりとお湯に浸かれば、じわじわと汗が出てきます。
日帰り入浴は16時までですが、皆さんギリギリまで露天風呂を楽しんでいました。
天狗の湯きむら苑は源泉かけ流しの巨大な混浴露天風呂が人気。
宝川温泉は有名になりすぎて観光地のようになっていますが、ここは群馬の地元民が集うディープな混浴露天風呂という感じ。
ぬるめの温泉も最高でした。
温泉分析書