汪泉閣
1.基本情報
【日帰り入浴時間】
10:00〜16:30
【日帰り入浴料】
1500円
【タオル】
200円
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
露天(混浴3・女1)
【客室数】
42室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★★★
2.住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0278-75-26
3.泉質
■源泉
宝川温泉3号井
■泉質
■温度
58.8度
■pH値
7.8
■成分総計
600mg
4.宝川温泉について
水上温泉郷は南から、水上、谷川、うのせ、湯檜曽、向山、宝川、上の原、湯の小屋温泉と続き、水上温泉から宝川温泉までは車で30分ほど。谷川岳と武尊山に囲まれた山深い地にある温泉です。
開湯ははっきりしませんが、日本武尊がこの地で白い鷹が飛び立つのを見て、温泉を発見したとの伝説が残ります。
宿は汪泉閣(おうせんかく)の一件のみです。
5.外観・館内・お風呂
宝川温泉はいわずと知れた超有名温泉。
日本一とも言われる巨大な混浴露天風呂があり、テルマエ・ロマエのロケ地にもなった温泉です。
大正12年創業で、まるで東北の湯治場に来たかのような雰囲気をそのまま残す関東でも貴重な温泉です。
宝川とは宿の目の前を流れる利根川の支流で、かつては銅がとれたそうです。
宝川温泉の入口。大手門と名付けられた立派な門がお出迎え。
門の手前にも駐車場がありますが、門の中にメイン駐車場があります。
こちらが玄関。宝川温泉は汪泉閣という名前の旅館ですが、
日帰り温泉側の受付を宝川山荘と呼んでいます。
日帰り入浴もあまりに人気のため、専用の受付棟があるのです。
違う旅館のような名前ですが、お風呂は同じです。
玄関に入るとこんな感じ。プールにでも来たかのようにコインロッカーがズラリ。宝川温泉はかなり混むので財布や貴重品は必ずロッカーに入れましょう。コイン式100円です。
貴重品をロッカーに入れたら、券売機で入浴券を購入。
入浴料は1500円です。
券売機があるあたりはさすがです。
券売機を受付に渡すと、専用の湯浴み着を貸してもらえます。
昔は湯浴み着などはなく、ガチな混浴でしたが、
2019年より男女ともに湯浴み着着用がマストになっています。
男性用の湯浴み着はこんな感じ。
パンツではなく、腰巻きのような感じ。
パンツだとお湯に濡れたときにひっついて気持ち悪いのですが、
腰巻きなら着用しやすいです。
宝川温泉には全部で4つの露天風呂の他、男女別の内湯も備えます。
露天風呂は摩訶の湯、摩耶の湯、子宝の湯、般若の湯の4つ。
このうち摩耶の湯のみ女性専用で、他3つは混浴です。
まずは露天風呂へと向かいます。
真新しい木造の廊下を進み、川沿いへと降りていきます。
今でこそすっきりした感じですが、
10年前はこんな感じ。
かつては、民具などが雑多に並べられ、ちょっとごちゃごちゃしていました。
そして昔はツキノワグマの檻もあったのですが、
現在はいないようで、檻もなくなっていました。
こんな感じで川沿いへと降りていきます。
向こう側に見える建物は旅館の客室棟。
しばらく進むと吊り橋があります。
対岸に見える趣ある建物は昭和30年築の汪泉閣本館。
汪泉閣は本館、第一別館、東館と3つの建物からなり、奥にちらっと見える鉄筋の建物が一番新しい東館です。
吊り橋から下流側に進むと露天風呂ゾーン。
ここから先は写真撮影NGなので、宿のHPから画像を拝借。
まずは一番最初に登場する摩訶(まか)の湯から。
おそらく宝川温泉で一番有名なお風呂です。
宝川温泉は、お風呂のサイズを畳数で表しますが、摩耶の湯は120畳分の圧倒的な広さ。
脱衣所は男女別で、そこで湯浴み着に着替えて入浴します。
宝川温泉は普通に老若男女問わず日帰り入浴客でかなり混み合います。カップルだけではなく、ご夫婦や若い男友達同士、子供連れ、ソロおじさんなど様々。
ですが、これだけのサイズなので、湯船に入れば混んでる感はゼロ。
泉質は単純温泉。圧倒的な湯量を誇るため、これだけのサイズの露天風呂全てで源泉かけ流し。
露天風呂は温度が絶妙で、熱くはなく、かといってぬるくもなく。
なんだがずっと入れそうな、包み込まれるような不思議な感覚になり、ああ気持ちいなあと思わせる温泉です。
お湯は少したまご臭が香り、小さな白い湯の花が舞っています。
優しい成分なので、肌が弱いは人でも入りやすいと思います。
宝川温泉の人気の理由は混浴にもあるかもしれませんが、お湯の良さも折り紙つき。
続いて、摩訶の湯の対岸にある子宝の湯へ。宝川にかかる橋をわたります。子宝の湯は宝川温泉最大の大きさで、なんと200畳分もの広さ。テルマエ・ロマエのロケで使われたのもこの露天風呂です。
摩訶の湯よりも子宝の湯のほうが人気で、たくさんの人がいました。
続いて般若の湯。こちらはちょうど摩耶の湯の裏側にあるお風呂です。ここは他の2つに比べればと大きくはないので、あまり人気がないようで、一番空いていました。
混浴がちょっと恥ずかしい方は般若の湯がオススメ。
かくいう私も混浴には慣れていないので、般若の湯で慣らしてから、他のお風呂へ向かいました。
ちなみに各露天風呂間は湯浴み着のまま移動オッケイですが、露天から湯浴み着のまま内湯に行くのNGです。
他に女性専用の摩耶の湯があります。雰囲気やサイズ感は摩訶の湯と似ているので、混浴が無理な女性の方は摩耶の湯でも十分楽しめると思います。
露天風呂を堪能し、お次は内湯へ。
ビショビショになった湯浴み着は、回収ボックスへ。
内湯入口。宝川温泉は日本武尊の開湯伝説にちなみ、かつては白鷹の湯と呼ばれていました。
脱衣所。
皆さん露天風呂メインかと思いきや、意外にも内湯にもちらほと人が。露天風呂では体は洗えないので、洗いたい場合は内湯のみです。
こちらが内湯。内湯は至ってシンプル。
こちらも単純温泉。ここも熱すぎず絶妙な温度と、マイルドな成分で、包み込まれるような感覚の入浴を楽しめます。
宝川温泉は露天風呂の大きさもさることながら、お湯の良さ、雰囲気どれをとっても完璧な温泉。湯浴み着がマストになったので、女性の方も入りやすくなったと思います。ちょっと混み合うのが難点なので、オープン同時を狙いたいところ。
■水上温泉郷の他の日帰り入浴はこちら
5.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。
こちらは600mgのため、単純温泉です。
単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていたら、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉になる温泉です。
食塩と石膏を含む温泉で、水上温泉郷に多い泉質。
毎分147リットルという圧倒的な湯量も特徴です。