大露天風呂の日記

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伊香保温泉 山陽ホテル ジャグジーあり!豪快なヒノキ大浴場に日帰り入浴

山陽ホテル

 
 

 

基本情報

 

 【日帰り入浴時間】

15:00〜18:00

【日帰り入浴】

1260円

【タオル】

220円

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【客室数】

49室

【公式HP】   

http://iiyu-sanyo.co.jp/

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

住所・電話番号
 

 【住所】

群馬県渋川市伊香保町伊香保557-13

【電話番号】

0279-72-2734

 

泉質

 

【白銀の湯】
■源泉

西沢の湯1号・2号・3号

■泉質   

2条鉱泉(メタケイ酸の項目により温泉に該当)

■温度           

 10.7度 

■pH値

6.2

■成分総計  

380mg

 

伊香保温泉ってこんなところ

 


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伊香保温泉は草津温泉と並び、群馬県を代表する温泉。

開湯時期は定かではありませんが、万葉集にその名が登場することから、少なくとも1300年の歴史を有する古い温泉です。 

 

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現在の伊香保温泉の原型が出来たのは戦国時代。長篠の戦い敗れた武田勝頼が負傷した兵の治療のため、伊香保温泉の整備を行い、この時に石段街も築かれました。

伊香保温泉は金泉と呼ばれる黄金色の特徴的な色のお湯ですが、金泉は老舗旅館しか引湯できる権利がありません。その他の旅館は白銀の湯という無色透明の別の源泉からお湯を引いているため、伊香保温泉は全く異なる二種類の泉質からなります。

 

昭和の鉄筋大型旅館

 

 


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山陽ホテルは昭和の面影を色濃く残す旅館。

伊香保温泉で山陽という名前はちょっと浮いている感じがします。

伊香保温泉は石段街付近の中心街、県道を挟んだ山麓の旅館街、見晴らし温泉街と呼ばれる3つのエリアに分かれます。


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山陽ホテルは見晴らし温泉街と呼ばれるエリアにありますが、このあたりは有名な旅館もなく、とかく元気がない。  

個人的には、こういう昭和レトロな大型旅館は好みのタイプではあります。


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両隣の一富士ホテルや、ホテル銀水は営業しているかどうかも微妙な感じ。写真は一富士ホテル。電話はなんとかつながったのですが、休業中のよう。 

それのこのあたりの旅館は日帰り入浴にも寛容ではなく、可能なのは山陽ホテルとしん喜のみ。


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この日は土曜日でしたが、ちゃんと電気がついているのは山陽ホテルくらい。伊香保温泉ではかなりマニアックな旅館で、リーズナブルに宿泊できます。

日帰り入浴は15時から。開始時間が遅く利用しにくかったため、後回しになっていてましたが、今回満を持して訪問。


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ロビー。ほんのりとタバコのヤニが香り、良くも悪くも昭和の旅館です。日帰り入浴料は安いだろうと予想していましたが、1260円と意外と高め。しかも何故か半端な数字です。


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山陽ホテルは本館と東感に分かれます。お風呂があるのは東館。


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スナックへの入口みたい。

館内はこれまたちょっと昭和な感じがするピアノのBGMが流れています。


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つるし雛が飾られたギャラリー。

群馬県富岡製糸場を擁しており、絹糸が豊富。そんなわけで、伊香保温泉ではつるし雛を飾る旅館もちらほら。


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石段街付近の有名旅館はカップルや若いグループ、家族連れなどで大賑わいですが、山陽ホテルの客層はおじさんやおじいちゃんが多い感じで、落ち着いています。


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お風呂入口。亭主関白の湯という名前。

 

窓はなし 一面ヒノキ張りの大浴場


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こちらがお風呂。まあまあ大きなホテルなので大浴場も広め。

窓がなく、湯気でもやもやしていますが、壁はすべてヒノキでてきている特徴的なもの。


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壁からは2本のヒノキ管が突き出ており、打たせ湯のようになっています。


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湯口もナイアガラの滝のような幅。

浴室内はザバーという音が鳴り響きます。


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ジャグジーもついていました。


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ぶれてますが、カランもヒノキ造りという徹底ぶり。

高級な馬油がスタンバイ。


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内湯だけだと思っていましたが露天風呂もあるよう。

サッシにつまずき、まあまあ痛かったので、足元注意です。

 

小さな露天風呂もあります

 


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こちらが露天風呂。外がすぐ道路になるまので、しっかり目隠しがしてあります。

眺望はありませんが、露天風呂が少ない伊香保温泉では、あるだけでもありがたい。


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温泉は白銀の湯を使用。平成になって開発された源泉で、これといって特徴はありません。

伊香保古来の黄金の湯は、石段街の老舗旅館が独占しているため、見晴らし温泉街の旅館はこの白銀の湯を使用しています。

メタケイ酸で温泉の基準値はクリアしています。

 

 

山陽ホテルは伊香保温泉でも昭和の面影を色濃く残す旅館。

檜大浴場は意外と圧巻なのでオススメです。

 

 

温泉分析書 メタケイ酸を含む温泉です

 


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鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が7度で冷たい鉱泉。溶存物質も380mgしかないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。

ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。

メタケイ酸を50mg以上含むと温泉となりますが、こちらは74mg含むため、温泉としての基準はギリギリクリア。

この場合、「メタケイ酸の項目により、温泉法2条の温泉に該当」などと書かれます