大露天風呂の日記

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湯河原温泉 源泉上野屋 文化財の老舗旅館でひょうたん風呂に日帰り入浴

源泉上野屋


 
 

 

基本情報
 

 【日帰り入浴時間】

14:00〜17:00

【日帰り入浴】

1000円

【タオル】

200円(ロゴあり)

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

【客室数】

15室

【公式HP】   

https://www.uenoya-net.jp/

【個人的オススメ度】

★★★★☆

 

 

住所・電話番号

 
 【住所】

神奈川県足柄下郡湯河原町宮上616

【電話番号】

0465-62-2155

 

泉質
 

■源泉

第22号源泉

■泉質   

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉

(含芒硝食塩泉)

■温度           

 81.5度 

■pH値

8.5

■成分総計  

1832mg

 

湯河原温泉ってこんなところ

 


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湯河原温泉は神奈川県は湯河原町にある温泉。万葉集にもその名が登場する温泉で、1300年以上の歴史があり、関東一の古湯とも呼ばれます。

かつては土肥と呼ばれた地域で、こごめの湯や小梅の湯と呼ばれていました。湯河原の名になったのは江戸時代以降。

江戸時代には東の温泉番付で三位にランクインされるなど、昔から有名な温泉地でした。


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大型旅館の多い熱海や箱根とは対照的で、格式高い木造旅館などが立ち並び、これぞ日本の温泉という雰囲気。超高級旅館が多いのも特徴で、特に奥湯河原と呼ばれるエリアはとんでもない価格帯です。

日帰り入浴には当然厳しい温泉ですが、それでも10件ほどで可能です。

 

創業300年!趣ある木造旅館です

 


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源泉上野屋は創業300年余りを誇る湯河原温泉を代表する旅館のひとつ。狭い路地の先に、突然立派な旅館が現れます。

 

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建物も重要文化財に指定されており、いかにも湯河原らしい雰囲気の旅館です。 

 

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上野屋周辺が古くからの湯河原温泉の中心地。一方通行の狭い路地にひなびな旅館が密集しています。


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湯河原温泉には他にも、藤田屋や伊藤屋、富士屋など歴史ある木造旅館がありますが、いずれも高級旅館で日帰り入浴なんて不可。

宿泊しても2万円以下には絶対になりません。


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上野屋のいいところは、パット見は高級旅館と遜色ないのですが、お高く止まっていないところ。二万行かないくらいで宿泊できますし、日帰り入浴も受け付けてくれます。

湯河原ではとっても貴重な存在。


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宿の前が駐車場になっていて、大体いつもこんな感じに車がびっしり。なので、文化財の素晴らしい建物をカッコよく撮るのは至難の業。


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日帰り入浴は14時から。入母屋造の玄関がいかにも日本旅館らしい。

 

日帰り入浴は1階内湯のみ

 


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帳場。磨き上げれた木の床が歴史を感じます。

若いお兄さんが受付。日帰り入浴をお願いすると、「大丈夫ですよ〜」と好対応でした。

日帰り入浴料は1000円。


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帳場のすぐ横に内湯があります。

館内の奥に実はもうひとつ露天風呂がありますが、こちらは宿泊者専用の貸切風呂のため、日帰り入浴で利用できるのは内湯のみ。


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上野屋はかつて泊まったことがありますが、奥へ行くほど迷路のように入り組んでいます。内湯だけなら建物に深入りせずに済みますが、興味がある方はぜひ泊まってみて欲しいです。


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フェイスタオルも購入できます。

こんな感じで巻物のように丸まって出てきます。ロゴ入りで嬉しい。


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お風呂はそんなに大きくないため、脱衣所もこじんまり。


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お風呂は六瓢の湯(むびょうのゆ)という老舗らしいなかなかかっこいい名前。無病にひっかけているようで、縁起のいいお風呂です。


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驚いたのは浴室のドアが自動ドア。湿気とかで壊れたりしないのかしら?

 

ひょうたんの存在感がすごいお風呂


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こちらがお風呂。建物の感じからして、木造の湯小屋か、はたまたレトロなタイル風呂なんかを期待していましたが、意外と素っ気ない感じ。

右の小さな湯船は熱めのお風呂。


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唯一特徴的なのが、湯口。六瓢の湯という名前のとおり、湯口がひょうたんです。しかも、真っ白な温泉成分がびっしりと付着。

 

宿も相当このお湯に自信があるようで、六瓢の湯として、20リットル3000円で温泉宅配もしています。


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泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。

湯河原温泉は源泉数が多く、各旅館で源泉やぐらを持っているところも多いです。

上野屋も敷地内に自家源泉のやぐらがあり、82度の高温の温泉が湧出しています。


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そんなわけで、こちらのお風呂は贅沢にも源泉かけ流し。

しかも敷地内から湧いているため、鮮度も抜群。

 

湯河原温泉は無色透明で特徴なさそうなお湯ですが、なめるとほんのわずかに塩味と苦みを感じるお湯。

pH8.5で強アルカリ性ですが、ぬるぬるはせず、お湯に浸かれば、包みこまれるような感覚になります。

このなんとも言えない優しい感じが湯河原温泉のいいところ。


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源泉冷し湯とありましたが、たぶんこれは湧き水か何か。

ひょうたんから注がれる激熱の温泉をこの冷やし湯で冷ましています。


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湯あがりに湯河原温泉のおいしいお水を。

 

源泉上野屋は湯河原温泉の有名旅館にも関わらず、日帰り入浴可能な貴重な旅館。

露天風呂はないですが、木造旅館の雰囲気を含めて、湯河原温泉の日帰り入浴では最初に狙いたいお宿です。

 

温泉分析書 食塩と芒硝を含む温泉

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1832mg。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸塩イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉です。