大露天風呂の日記

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湯河原温泉 伊豆屋旅館 唐破風が見事!老舗旅館で混浴露天風呂に日帰り入浴

伊豆屋旅館

 
 

 

基本情報


 【日帰り入浴時間】

10:00〜17:00

【日帰り入浴】

1000円

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

露天(混浴1)

内湯(男1・女1)

【客室数】

2室

【公式HP】   

https://izuyaryokan.site/

【個人的オススメ度】

★★★★☆

 

 

住所・電話番号


 
 【住所】

神奈川県足柄下郡湯河原町宮上610

【電話番号】

0465-62-3151

 

泉質


 
■源泉

第7号源泉

■泉質   

単純温泉

■温度           

 61.8度 

■pH値

8.4

■成分総計  

915mg

 

湯河原温泉ってこんなところ
 


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湯河原温泉は神奈川県は湯河原町にある温泉。万葉集にもその名が登場する温泉で、1300年以上の歴史があり、関東一の古湯とも呼ばれます。

かつては土肥と呼ばれた地域で、こごめの湯や小梅の湯と呼ばれていました。湯河原の名になったのは江戸時代以降。

江戸時代には東の温泉番付で三位にランクインされるなど、昔から有名な温泉地でした。


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大型旅館の多い熱海や箱根とは対照的で、格式高い木造旅館などが立ち並び、これぞ日本の温泉という雰囲気。超高級旅館が多いのも特徴で、特に奥湯河原と呼ばれるエリアはとんでもない価格帯です。

日帰り入浴には当然厳しい温泉ですが、それでも10件ほどで可能です。

 

昭和5年築!見事な数寄屋造りの旅館


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伊豆屋旅館は木造旅館が密集する湯河原温泉の中心部にある旅館。

唐破風屋根の玄関が見事で、湯河原の名だたる老舗旅館にもひけを取らない見た目です。


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この見事な建物は昭和5年の築。100年近い歴史を有します。

創業は明治以前まで遡るそう。

こちらの旅館は、関東では珍しい混浴露天風呂があることでも有名。


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通りに面する建物もなんともレトロ。

 

 

雨の日は不可 要事前確認

 


事前に日帰り入浴可能か電話したところ、「10時からいいですよ」とのこと。一番風呂を狙い、張り切って伺いました。

重厚な扉をガラガラと開けると、宿のおばさん。

 

「日帰り入浴?今日は雨がひどいので今やってません

電話してから来てくだい!」とキレ気味に言われました。

 

いや、事前に電話しとるんですけど。。その旨を伝えてみると、

「何時頃? 何でだ?そうやって言えって言ったのに。」とブツブツ。まるで私が嘘をついてるかのような物言い。電話に出たのは違う方のよう。

 

「10時から入れると聞いて伺ったんですけど」と伝えると、

「だから、日帰り入浴はできません!」と強めに言われます。

 

事前に電話確認して伺ったのにこのような対応を受けたのは初めて。旅館の受付でこんなに嫌な気分になったことはありません。

 

しょうがないので諦めて帰ること。扉を閉めようとすると、

「いいです!こっちでやりますから」

「ここ閉まってるときはやってないですから!」

とまるで追い払うかの対応でした。


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かなり嫌な思いをしたので、再訪するつもりはなかったのですが、雨上がりの午後、隣の上野屋旅館に立ち寄る際に、伊豆屋の玄関が空いているのを発見。

正直なところ、湯河原でかなり楽しみにしていた旅館。

諦めきれなかったので入ってみること。

 

玄関は松材がふんだんに使われ、老舗らしい。間取りもかなり広いです。

誰もおらず、玄関には電話で呼び出すように紙が置いてありました。

電話してみると、帳場の電話が鳴ります。

 

すると、今度は先ほどの方とは違うおばあちゃんが対応。この方が女将のよう。

おそるおそる日帰り入浴をお願いすると、「立ち寄り湯?いいですよ」とのこと。

「雨降っててやんなっちゃうわねえ」

このおばあちゃんはなかなか気さくです。入浴は1時間半までということで、なにやらメモって下駄箱に入れていました。


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車を停める場所にこだわりがあるようで、誰もいないときは源泉やぐらの右側に停めて欲しいとのこと。よくわかりませんでしたが、とりあえず車を移動します。


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日帰り入浴は1000円。「はじめて?」と聞かれ、初だと伝えると何故か驚いていました。

そうこうしていると、先程のおばさんがちょうど階段から降りてきました。おばあちゃんが「案内してあげて」と伝えると。。

 

びっくりするくらい顔をしかめ、ものすごく嫌そうな顔。

「ぬるいけどいいんですかあ?この雨なんで」と不満そうに聞いてきたので、「別にいいですけど」と返します。

 

途中アルコール消毒をするように言われますが、言い方も消毒液を指さして、「アルコール消毒」と一言。

本当に嫌な気持ちになります。その対応なんとかなりませんか?

 

緑に囲まれた大きな露天風呂

 


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お風呂はこの階段の途中です。


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混浴露天風呂はこの扉の先です。


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扉を開けるとこんな感じ。

すぐ下に源泉があるようで、ガボガボッとお湯が湧き出す音が聞こえます。


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脱衣所。入口は1つだけですが、脱衣所は一応、仕切られており、男女別になっていました。


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こちらがお風呂。緑に囲まれた大きな露天風呂です。

雨だったのと平日だったので、終始誰にも会いませんでした。


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お湯は確かにちょっとぬるめですが、そこまでではなく、長湯できる気持ちの良い温度。頭の上も周りもすべて緑という、湯河原では他にない素晴らしいお風呂です。


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泉質は単純温泉湯河原温泉は多くの源泉があり、各旅館で微妙に泉質が異なりますが、基本的にはナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(含芒硝食塩泉)がメイン。

逆に単純温泉は珍しい。ですが多少薄いだけで成分的にはほぼ同じ。


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特に何も書いていませんでしたが、おそらく源泉かけ流し。

宿の敷地内にやぐらがあったので、自家源泉だと思います。

 

アルカリ性の強いお湯は、なぜか包みこまれるような気持ちよさがあり、ぬるゆも相まって、永遠に入っていたくなるお風呂でした。


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クセはなく、とてもやわらかいお湯は湯河原温泉の特徴。そのお湯の良さは余すことなく堪能できました。しかも驚いたのは、これだけ広いお風呂なのに、底はすべてタイルでできていました。

なので、足触りもとても気持ち良い。


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ちなみに、伊豆屋旅館には内湯があることを前情報で知っていたので、行ってみることに。ラッキー風呂という名前のよう。


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こちらが内湯。独特の楕円形のお風呂。こちらもタイルでレトロです。

内湯は入っていいと言われていないので、ここは見学のみに。

てか、内湯にお湯溜まってるなら、わざわざ追い返すような対応しなくてもいいのに。

 

伊豆屋旅館は宿のおばさんの接客対応はかなり疑問。

帰りに目が会いましたが、挨拶すらありませんでした。

 

ですが、そこに目をつぶれば、おばあちゃんの女将さんのキャラも良く、豪壮な数寄屋造りの木造建築もとても見応えあり。お風呂や温泉も申し分なく、湯河原の日帰り入浴リストには必ず入れたい旅館です。

 

温泉分析書 湯河原では珍しい単純温泉

 


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溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。 こちらは915mgのため、単純温泉です。 単純温泉と言っても何も入っていないわけではありません。 もし1000mgを超えていればナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉となる温泉です。