如心の里ひびき野
基本情報
【日帰り入浴時間】
13:00〜21:00
【日帰り入浴】
1600円
【タオル】
275円
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
内湯露天(男1・女1)
内湯(男女入替え1)
【客室数】
62室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★☆☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0279-72-7022
泉質
【黄金の湯】
■源泉
伊香保温泉総合湯
■泉質
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
■温度
41.6/2度
■pH値
6.4
■成分総計
1360mg
【白銀の湯】
■源泉
西沢の湯1号・3号・4号
■泉質
2条鉱泉(メタケイ酸の項目により温泉に該当)
■温度
21.5度
■pH値
6.4
■成分総計
380mg
伊香保温泉ってこんなところ
開湯時期は定かではありませんが、万葉集にその名が登場することから、少なくとも1300年の歴史を有する古い温泉です。
現在の伊香保温泉の原型が出来たのは戦国時代。長篠の戦い敗れた武田勝頼が負傷した兵の治療のため、伊香保温泉の整備を行い、この時に石段街も築かれました。
伊香保温泉は金泉と呼ばれる黄金色の特徴的な色のお湯ですが、金泉は老舗旅館しか引湯できる権利がありません。その他の旅館は白銀の湯という無色透明の別の源泉からお湯を引いているため、伊香保温泉は全く異なる二種類の泉質からなります。
広大な敷地面積を誇る旅館
如心(じょしん)の里ひびき野は敷地面積15000坪を誇る旅館。
伊香保温泉の石段街から少し離れたところにどっしりと構えます。
このあたりはホテル天坊など大型旅館が立ち並ぶエリア。
石段街からは離れているため、少し静かです。
入口に「ご入浴承ります。お気軽にご利用ください。」の案内があるため、ビギナーでも入りやすい。
ひびき野は規模は大きいですが、知名度は正直そこまで。
石段街からも遠いため、ふらっと立ち寄り入浴する人は少なそう。
玄関は結構立派です。
ロビー。外国人の女性スタッフが受付。この方、日本語がとても流暢でコミ力も高めで驚きました。
日帰り入浴料は1600円で安くはありません。
外来入浴者用の下駄箱があるため、意外と日帰り入浴利用の人も多いのかも。日帰り入浴は13時から21時までで、夜遅くまで入浴可能なのも嬉しい。
お風呂へ向かいます。
男湯は2箇所入浴可能
お休み処。ひびき野は男女別のメイン風呂の他に、たまゆらの湯というお風呂があります。こちらは1つしかなく、男女入替え制。
日帰り入浴時間帯は男湯になっています。
まずはメインのお風呂へ。大正風の照明がいい感じの雰囲気。
脱衣所。入った瞬間にびっくり。。なんだこれは?
真新しくピカピカで、まるで美術館のようなスタイリッシュさ。
こんな見事な生け花まで飾られちゃってます。
脱衣所がすごすきて、着替えるのにちょっと緊張しちゃいました。
洗面台もまあすごい。
実はひびき野はかつて泊まったことがあったのですが、こんなにすごくはなかったはず。近年改装したようです。
お風呂は大きな造りは以前と変わらない気がしますが、間接照明を多用するなど、若干スマートになっている気がします。
大浴場は白銀の湯という無色透明のお湯を使用。
平成になってから掘削された源泉で、源泉温度が低く、成分も薄いため泉質名のない温泉。メタケイ酸の項目で温泉の基準値はクリアしています。
循環消毒もあり、温泉らしさはあまりなし。
続いて露天風呂へ。黒の壁がスタイリッシュ。
円形の湯船と奥には正方形の湯船があります。
円形の湯船はサウナ用の水風呂。なんとなく水風呂感がなく、間違えて入ってしまう人もいるのか、注意書きが書かれていました。
正方形の湯船は伊香保本来の黄金の湯。
泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
こちらは源泉かけ流しで、温泉らしい茶褐色の湯。
温度は少し熱め。
源泉からは少し離れているためか、お湯の濁りは弱めでした。
お次はたまゆらの湯。2つ入れるなら入らないわけにはいきません。
のれんをくぐり、庭園の中にある回廊を進みます。
さすがは敷地面積15000坪の旅館。庭はかなり広大です。
なかなかいい演出。
たまゆらの湯の前にはこんな豪華な屋外ソファー。
温泉感弱めなみかん風呂
このたまゆらの湯は、最近になって新設された完全に真新しいお風呂。
新築の匂いがする浴室で、シブメのお風呂が好きな私としてはなんかキレイすぎる。。
こちらは内湯のみで露天風呂はなし。
ちょっと緑色のお湯ですが、これは月替りの変わり湯。
この時はみかん湯でした。
柑橘系のさわやかな匂いがするお風呂。この袋の中にみかんの皮らしきものが詰め込まれていました。
ベースは白銀の湯で、水道水にみかんの皮を沈めているわけではありませんが、柑橘系の香りもあり、温泉らしさは全くなし。
そんなわけか、たまゆらの湯は人気がなく、誰もいませんでした。
露天風呂はないのですが、窓を開ければこんなにも自然豊かな景色。
伊香保温泉の中心部は旅館が密集しているため、こんな景色は楽しめません。郊外の旅館ならではの贅沢。
カラン。うーん これもキレイすぎる。
如心の里ひびき野は伊香保温泉の郊外にあるため、お風呂はかなりゆったりとした広い造り。お風呂はキレイすぎるため、マニアには好まれないかもですが、一般的向けには文句なしのお風呂です。
温泉分析書 2種類の温泉を楽しめます
【黄金の湯】
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1360mgで1000mgを超えます。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸塩イオン、炭酸水素イオン、塩化物イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉となります。
また特殊成分として鉄分を20mg以上含むと含鉄泉となりますが、意外ににも7.3mgしか含まないため、含鉄泉にはなりません。
【白銀の湯】
鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が7度で冷たい鉱泉。溶存物質も380mgしかないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。
ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。
メタケイ酸を50mg以上含むと温泉となりますが、こちらは90mg含むため、温泉としての基準はクリア。
この場合、「メタケイ酸の項目により、温泉法2条の温泉に該当」などと書かれます