大露天風呂の日記

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伊香保温泉 黄金の湯館 鉄分を多く含む茶色の温泉に日帰り入浴

伊香保グランドホテル 黄金の湯館


 
 

 


 
 
 

1.基本情報

 

  【日帰り入浴時間】

10:00〜22:00

【日帰り入浴料金】

743円

【タオル】

275円(ロゴあり)

【露天風呂】   

あり
【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【客室数】   

98室

【公式HP】   

https://www.itoenhotel.com/koganenoyu/

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

2.住所・電話番号

 

 
 【住所】

群馬県渋川市伊香保町伊香保550

【電話番号】

0279-30-4100

 

3.泉質

 

 

■源泉

総合湯(混合泉)

■泉質   

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉

(含食塩重炭酸土類石膏泉)

■温度           

 41.6度 

■pH値

6.3

■成分総計  

1390mg

 


 

4.伊香保温泉について

 

 


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伊香保温泉は草津温泉と並び、群馬県を代表する温泉。

開湯時期は定かではありませんが、万葉集にその名が登場することから、少なくとも1300年の歴史を有する古い温泉です。 

 


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現在の伊香保温泉の原型が出来たのは戦国時代。長篠の戦い敗れた武田勝頼が負傷した兵の治療のため、伊香保温泉の整備を行い、この時に石段街も築かれました。

伊香保温泉は金泉と呼ばれる黄金色の特徴的な色のお湯ですが、金泉は老舗旅館しか引湯できる権利がありません。その他の旅館は白銀の湯という無色透明の別の源泉からお湯を引いているため、伊香保温泉は全く異なる二種類の泉質からなります。

 

 

5.外観・館内・お風呂
 

 


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黄金(こがね)の湯館は伊香保グランドホテルに併設された日帰り入浴専門施設。

 


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ちなみに伊香保グランドホテルは伊藤園ホテルの系列。 

伊香保温泉に入口にある大きなホテルです。 

 

伊香保温泉には他にも金太夫(きんだゆう)という老舗旅館も伊藤園ホテル系列です。

 

伊香保グランドホテル本体にも別にお風呂はありますが、こちらは日帰り入浴での利用は不可。日帰り入浴をお願いすると、黄金の湯館を案内されます。

 

太夫も日帰り入浴不可で、日帰り入浴をお願いするとこちらも黄金の湯館を案内されました。


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黄金の湯玄関。

群馬でも指折りの知名度を誇る伊香保温泉ですが、意外にも日帰り入浴専門施設はここと伊香保温泉露天風呂の2件だけ。外湯が充実している草津温泉などとも異なり、共同浴場すらありません。

 

伊香保温泉露天風呂も長い石段街の頂上にあるため、歩きはマスト。

車で行ける日帰り入浴専門施設となるとまさにここだけ。

 

というわけで、黄金の湯館はめっちゃ混みます。

しかもおじいちゃん、おばあちゃんだけではなく、若い人も多く訪れる人気の温泉施設。

 

混雑を避けるため10時のオープンと同時に伺いました。


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こちらがロビー。

黄金の湯館の建物は伊香保グランドホテルに直接つながっていません。独立した日帰り入浴施設です。

入浴料は743円となんとも半端。

タオルは275円で買えますが、立派なロゴ入です。

 


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こちらが大浴場。手前は透明なお湯で、奥が伊香保らしい黄金の湯。

奥には露天風呂もありましたが、こちらも透明でした。

露天風呂は黄金の湯ですが、加水、循環ありなので透明になっているよう。


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こちらがメインの浴槽。ここは加水なしの源泉かけ流しです。

 

泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉という複雑な泉質。

旧泉質名に直すと、含食塩重炭酸土類石膏泉という名前になります。

泉質名には出てきませんが、鉄分を多く含むため、赤茶色の温泉になります。

 

いかにも濃そうな温泉ですが、味は意外にもほとんどせず、成分総計も1000mgちょっとで、ドギツイ温泉ではありません。

万人が入れるお湯なので、これだけの名湯になったのでしょう。

貧血や神経痛に効能がある他、食塩を含むため、あたたまりもよく、子宝の湯とも呼ばれます。

 

黄金の湯館は気軽に伊香保温泉の名湯を楽しめる施設。

朝早くから夜遅くまで営業しているので、利用しやすいです。

 

 

ですが、混み合うので、混雑が苦手な方は、他の旅館の日帰り入浴を利用するのも手。伊香保温泉は意外と日帰り入浴に寛容なので、自分の好みに合わせて、日帰り入浴する旅館を探してもよいかも。

 

 

まだまだあります 伊香保温泉

 

【伊香保温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ11選) - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1280mgで1000mgを超えます。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸塩イオン、炭酸水素イオン、塩化物イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉となります。

 

また特殊成分として鉄分を20mg以上含むと含鉄泉となりますが、意外ににも8.2mgしか含まないため、含鉄泉にはなりません。