大露天風呂の日記

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伊香保温泉 ふくぜん 打たせ湯つき!昭和レトロな展望内湯に日帰り入浴

ふくぜん

 
 

 

基本情報

 

 【日帰り入浴時間】

14:00〜21:00

【日帰り入浴】

1100円

【タオル】

バスタオル・フェイスタオル付き

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯露(男1・女1)

【客室数】

35室

【公式HP】   

https://fukuzen.com/

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

住所・電話番号
 

 【住所】

群馬県渋川市伊香保町伊香保396-1

【電話番号】

0279-72-2123

 

泉質

 

【白銀の湯】
■源泉

西沢の湯1号・3号・4号

■泉質   

2条鉱泉(メタケイ酸の項目により温泉に該当)

■温度           

 15.5度 

■pH値

6.0

■成分総計  

370mg

 

伊香保温泉ってこんなところ
 


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伊香保温泉は草津温泉と並び、群馬県を代表する温泉。

開湯時期は定かではありませんが、万葉集にその名が登場することから、少なくとも1300年の歴史を有する古い温泉です。 

 

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現在の伊香保温泉の原型が出来たのは戦国時代。長篠の戦い敗れた武田勝頼が負傷した兵の治療のため、伊香保温泉の整備を行い、この時に石段街も築かれました。

伊香保温泉は金泉と呼ばれる黄金色の特徴的な色のお湯ですが、金泉は老舗旅館しか引湯できる権利がありません。その他の旅館は白銀の湯という無色透明の別の源泉からお湯を引いているため、伊香保温泉は全く異なる2種類の源泉があります。

 

建物はちょっと古いです

 


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ふくぜんは伊香保温泉の玄関口にある旅館。

日帰り温泉で賑わう黄金の湯館の目の前にあります。

大衆旅館という冠詞がついており、伊香保温泉ではリーズナブル路線の旅館です。


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伊香保で最も交通量の多い通り沿いにあります。

ご丁寧に本日の空室状況まで開示。入浴休憩の看板も出ています。

ふくぜんはいつ来ても安定的に日帰り入浴をやっているので、安心して利用できます。

事前に電話したところ、「今日はちょっと混み合ってますが、それでもよろしければどうぞ」という感じでした。

ということで、宿泊で混み合う15時前狙いで到着。


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建物の外観はお世辞にもきれいとは言えず、ちょっとくたびれている感あり。建物が古く、知名度が低い旅館は伊香保温泉ではつぶれがちですが、こちらは頑張っています。

 

ふくぜんのいいところは駐車場完備であること。

狭いエリアに密集する伊香保温泉は駐車場は小さく、下手したら日帰り入浴客は駐車NGだったりします。

 

宿の前に無料で停められる駐車場があるのはポイント高い。

 


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メタリックな玄関はちょっとパチンコ屋みたいな雰囲気もあり。


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ロビー。館内は普通にキレイです。

日帰り入浴料は1100円。感じの良い女将さんが受付。


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1100円でバスタオルまで付いてくるので安いと思います。


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こぢんまりとしたお土産物処がかわいい。


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カフェのような一角もあり。


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館内は古さを感じさせないように頑張っていて、好感がもてます。

 

最上階にある大浴場

 


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お風呂はエレベーターで最上階の6階へ。


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エレベーターの照明がすごい。


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麦茶と冷水のサービス。麦茶って地味に嬉しいです。


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こちらの旅館は赤ちゃんに優しい宿をウリにしていて、

お風呂の前には子供用の遊び場が用意されていました。


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お風呂は桃源の湯という名前。


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お風呂からは日の出も見えるみたいです。

こういう小さなことの気遣いはすごく好きです。

ふくぜんはなぜか応援したくなる旅館。

 

お風呂は普通ですが打たせ湯もあります


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脱衣所。


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こちらがお風呂。シンプルに大浴場のみ。


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最上階にあるため見晴らしは良く、開放感があります。

温泉は循環消毒ありです


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逆に見晴らしが良すぎるくらいのカラン。


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お風呂はたぶん昔のままで、壁はレトロなタイル風呂。

ただ何の模様だかは良く分かりません。


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お湯は白銀の湯という新しい源泉。伊香保温泉古来の黄金の湯は老舗旅館のみのため、ふくぜんでは入れません。

白銀の湯はメタケイ酸を含む温泉。メタケイ酸はその保湿性により美肌の湯と称されます。

お湯は結構熱めに加温されていました。


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窓際には一本だけですが打たせ湯。意外と熱くなく、打たれやすい温度でした。


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ちなみにお風呂は玄関の真上のこの部分。

 

 

ふくぜんは露天風呂もなく、黄金の湯も引いていませんが、随所に頑張ってる感じが伝わってくる旅館。安定的に日帰り入浴をやっているので、黄金の湯に立ち寄ったついでに是非。

 

温泉分析書 メタケイ酸を含む温泉


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鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が7度で冷たい鉱泉。溶存物質も370mgしかないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。

ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。

メタケイ酸を50mg以上含むと温泉となりますが、こちらは66mg含むため、温泉としての基準はギリギリクリア。

この場合、「メタケイ酸の項目により、温泉法2条の温泉に該当」などと書かれます