大露天風呂の日記

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伊香保温泉【古久屋】日帰り入浴記「これぞ黄金の湯!超贅沢な源泉かけ流し風呂」

伊香保温泉 古久屋の日帰り入浴ってどんな感じなの?

年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。

こんな人におすすめ 

 

・黄金の湯をかけ流しで楽しみたい

・眺めの良いお風呂に入りたい

・ぬるめの温泉が好き

 

 

営業情報とアクセス

 

▶日帰り入浴時間

11:00〜14:00(要確認)

▶日帰り入浴料

1650円

▶タオル

200円

▶お風呂の数

内湯露天(男1)

内湯(女湯1)

▶サウナ

なし

▶住所

群馬県渋川市伊香保町伊香保52

▶電話番号

0279-72-3322

 

古久屋の外観と館内

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古久屋(こくや)伊香保温泉の中心部にある大型和風旅館。

創業は明治末期の1912年。

百年以上の歴史がある老舗旅館ですが、伊香保御三家の木暮、岸権、千明は創業500年近く。それに比べれば伊香保温泉では新参者です。


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城郭風の立派な建物なので目立ちます。


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ちなみに御三家の旅館は建物は意外と大したことありません。木暮は完全にビジホのような見た目で老舗感ゼロ、岸権は少し昭和を感じる建物です。伊香保の旅館はだいたいそんな感じなので、古久家が見た目では一番立派かも。


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日帰り入浴は何度かアタックを試みていますが、タイミングが合わずいずれも敗退。というのも日帰り入浴がまちまちで、16時から1時間だけとか、とかく利用しにくいのです。

 

この日は日曜日。ダメ元で電話したところ、11時〜14時までオッケイ。珍しく日帰り入浴のゴールデンタイムに入浴のオッケイが出ました。


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日帰り入浴料は1650円。たけえ。。

伊香保温泉では福一に次いで二番目に高い料金。


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しかもタオルは別料金で200円。そんだけ払えばバスタオルついててもバチ当たらないと思いますが。。

ロゴはしっかり入っていたのでまあいいか。

 

さらに日帰り入浴の場合、駐車場も使えません。宿の前には大きな駐車場がありますが宿泊者専用。14時までなら宿泊客来てないやんと思いますが、ダメなのです。近くのロープウェイの駐車場に停めますが、もちろん有料。トータル金額で言えば一番高いかも。


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こちらがロビー。かなり広く、さすがは有名な大型旅館という感じ。


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ロビーには水も流れており、聞こえるのはちょろちょろとした水の音とお琴のBGM。なんとも雅です。

つるし雛も立派。


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なんで3月でもないのにつるし雛?と思いましたが、そこは富岡製糸場がある群馬県。絹には馴染み深いようで、他の旅館でもつるし雛を見かけました。


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ロビーは2階。お風呂はエレベーターで最上階の6階です。

 

古久屋の温泉

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お風呂エントランス。町家の軒先のような演出で、ここもなかなか立派です。


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奥側が男湯で、手前が女湯。廊下突き当りは貸切風呂でした。


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日帰り入浴時間帯は露天風呂付きが男湯。

女湯は大浴場のみになります。


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脱衣所。細長い構造で、左側は大きなガラス張り。

ガラスの向こうは大浴場です。


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こちらが大浴場。いやあこれは素晴らしい!

伊香保温泉らしい黄金色の源泉が並々と注がれています。


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この黄金色の温泉は木暮(こぐれ)、千明(ちぎら)、岸権(きしごん)の御三家の旅館で8割以上を独占し、ほかの2割を各旅館が分け合っているのですが、古久家は御三家ばりの黄金湯の湯使い。


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貴重な黄金の湯を惜しげもなく源泉かけ流し。

古久家の創業家は地元で町長や郵便局長を努めた名士。

そんなわけで、そこまで老舗旅館ではないにも関わらず、これだけのお湯を使える権利を持てたのかもしれません。

 


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伊香保温泉は源泉温度が41度で絶妙なぬるさ。残念ながら加温しているところが多く、本来のぬるゆを楽しめる旅館は少ないのですが、こちらはちゃんとぬる湯にこだわっていて、素晴らしい限り。


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日帰り入浴のハードルが高いためか、人が全然いません。

そのため、お湯の鮮度がとても良く、湯の表面には酸化鉄の赤茶色の湯の花が舞っていました。

 

さすがは天下の名湯伊香保温泉。この絶妙なぬるさと濃厚なお湯はあまりにも気持ちよく、永遠に入っていたくなるようなお湯です。


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泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。

非常に複雑な泉質でもはや特徴が良く分かりませんが、泉質名には現れない鉄分も豊富に含まれています。

少しぬる湯ですが、なぜか芯から温まるお湯で、古くから子宝の湯と言われてきました。


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古久家はなんと露天風呂もあります。

露天風呂は伊香保温泉では珍しく、まして日帰り入浴可能でしかも黄金の湯となると、古久家の他は、福一と松本楼のみです。


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屋上にあるはずですが、しっかりとした庭園風で屋上にいることを忘れそう。色づいた紅葉がなんとも美しい。


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露天風呂は内湯にも増して鮮やかなオレンジ色。

まるでみかんジュースのようなビビッドさ。

これもお湯の鮮度の良さのおかげでしょう。

湯船の底には鉄分の湯の花が沈殿していて、触ると黄色くなりますら。


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露天風呂もまた余りにも気持ちの良いお湯で、あがりたくなるなるほど。絶妙なぬるさ加減で、屋上の風を感じながらの入浴。

 

この日は、紅葉のハイシーズンで伊香保温泉のメイン道路は渋滞するほどでしたが、古久屋の日帰り入浴はガラ空き。

こんな素晴らしいお湯を独占できるなんてなんとも贅沢です。

 

以上、古久屋の日帰り入浴情報をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

伊香保温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです

 

日帰り入浴してみた感想まとめ

古久家は日帰り入浴料が高く、時間も短いため、少し利用しにくい。

日帰りでは駐車場も利用できないため、日帰り入浴に優しい宿ではありません。

ただし温泉はとにかくすばらしいの一言。

伊香保らしい黄金の湯に日帰りで入れる旅館自体が少ないのですが、これだけ贅沢に味わえるのはこの旅館だけです。

伊香保温泉で日帰り入浴するなら、ダントツで古久家がオススメです。

 

 

 

 

古久屋の泉質と効能

 

 

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カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉

✓源泉 総合湯(混合泉)

✓温度 41.6度(温泉)

✓pH値 6.3(中性泉)

✓成分総計 1390mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性うつ状態、皮膚乾燥症