お宿玉樹
基本情報
【日帰り入浴時間】
11:30〜14:30
【日帰り入浴】
1500円
【タオル】
バスタオル・フェイスタオル付き
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
内湯露天(男1・女1)
【客室数】
39室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★★☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0279-72-2232
泉質
【黄金の湯】
■源泉
伊香保温泉総合湯
■泉質
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
■温度
41.6度
■pH値
6.3
■成分総計
1390mg
伊香保温泉ってこんなところ
開湯時期は定かではありませんが、万葉集にその名が登場することから、少なくとも1300年の歴史を有する古い温泉です。
現在の伊香保温泉の原型が出来たのは戦国時代。長篠の戦い敗れた武田勝頼が負傷した兵の治療のため、伊香保温泉の整備を行い、この時に石段街も築かれました。
伊香保温泉は金泉と呼ばれる黄金色の特徴的な色のお湯ですが、金泉は老舗旅館しか引湯できる権利がありません。その他の旅館は白銀の湯という無色透明の別の源泉からお湯を引いているため、伊香保温泉は全く異なる二種類の泉質からなります。
石段街の入り口にある旅館
お宿玉樹は伊香保温泉のシンボルである石段街の入口に立つ旅館。
石段街の目の前にあるため立地が良いです。
玄関は石段街とは反対側の裏側。
ローソンの角を左折し、伊香保らしい狭い急坂の先がお宿玉樹の玄関と駐車場。
伊香保温泉は狭いエリアに旅館が密集しているため、駐車場が離れていたりしますが、こちらはギリギリ宿の前にも駐車場を確保しています。
こちらが玄関。いい旅館オーラが玄関からにじみ出ています。
宿の歴史はそう古くなく、開業から50年ちょっとですが、伊香保温泉ではかなり人気の旅館。
のれんをくぐるといきなり座敷。おっすげえ と思わず声に出そうに。お座敷が出てきたかと思いきや、
マジモノの暖炉が焚いてあったり。
玄関エントランスが寒くならないようにわさわざ暖炉まで置いております。
館内はオシャレ系和風
全館畳敷き。建物は日本旅館を体現したかのような造り。
館内に入るとしっかりと御香のいい薫り。
お宿玉樹はそんなにお安い旅館ではなく、日帰り入浴料も1500円と高め。混んでないだろうと踏んでいましたが、ロビーはすごい人人人。
バスタオルとフェイスタオルは付いてきます。
日帰り入浴客も多いのですが、ランチやカフェ利用の人も多い。
しかも驚くことにほとんどが若い人。
カップルだけではなく、男性や女性の友人同士も多くいました。
逆におじさんはあんまりいない印象。
どうやら石段街にバッチリ日帰り入浴歓迎の看板を出しているようです。そんなわけで続々と人が訪れます。
館内はとにかくセンスがいい。中庭はこんな感じ。
この中庭から石段街にダイレクトに降りれるようになっていました。
縁側もおしゃれですねえ。これは若い人にも人気なわけだ。
中庭からは宿の全容が少し見えます。
よく見ると屋上にもお風呂のようなものが。
たぶん客室露天風呂だと思います。
お風呂はロビーからすぐ。
お風呂の構造が複雑です
こちらのお風呂はとても独特な形。
変に入り組んでいて複雑なので、探検気分になるのです。
露天風呂が2つと内湯が1つ。最奥にはサウナもあります。
この先には何があるんだというワクワク感。
まずは大浴場。L字型の湯船で、底はかなり深くなっています。
景色はあまりないので、ちょっと狭く感じました。
こちらは伊香保温泉らしい黄金の湯を使用。
お湯はちょっと熱めでした。
泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。
長い名前の複雑な泉質。鉄分を含むため、空気に触れるとこのような黄褐色のにごり湯になります。
洗い場の配置も独特です。
とりあえず一番奥まで行ってみると、行き止まりはサウナ。
サウナの手前には壺風呂がありましたが、これは水風呂。
大浴場からサウナまでの間に露天風呂がひとつあります。
青く見えますが、これは湯船が青いからでお湯の色ではありません。
こちらは白銀の湯という源泉を使用。そもそも薄い温泉なので、温泉らしさらあまりないです。
すりガラスの先には石段街を行き交う人が見えますが、このガラスは特殊ガラスで外からは見えないようになっているそうです。
お風呂はまだあります。
こんな縁側のような廊下を通ると、
木造の桶露天風呂。お風呂の外は石段街を見下ろす感じになり、丸見えになるので目隠しでしっかりガード。
行き交う人の声は聞こえますが、景色は見えません。
まあこれは石段街目の前という立地なのでしょうがないです。
こちらも少し熱めの湯加減でした。
お宿玉樹はお香りが漂うザ日本旅館という感じのお宿。
館内はきれいでハイセンスです。
お風呂も黄金の湯と白銀の湯の両方を楽しめて、露天風呂もありますが、意外にもちょっと混み合うのが難点。
温泉分析書 2種類の温泉を楽しめます
【黄金の湯】
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1390mgで1000mgを超えます。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸塩イオン、炭酸水素イオン、塩化物イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉となります。
また特殊成分として鉄分を20mg以上含むと含鉄泉となりますが、意外ににも7.3mgしか含まないため、含鉄泉にはなりません。
【白銀の湯】
鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が7度で冷たい鉱泉。溶存物質も370mgしかないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。
ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。
メタケイ酸を50mg以上含むと温泉となりますが、こちらは66mg含むため、温泉としての基準はギリギリクリア。
この場合、「メタケイ酸の項目により、温泉法2条の温泉に該当」などと書かれます