横手館
1.基本情報
【日帰り入浴時間】
15時〜19時
【日帰り入浴料金】
1150円
【タオル】
100円(ロゴあり)
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
83室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★★☆
2.住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0279-72-3244
3.泉質
■源泉
総合湯(混合泉)
■泉質
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
(含食塩重炭酸土類石膏泉)
■温度
41.2度
■pH値
6.3
■成分総計
1390mg
4.伊香保温泉について
開湯時期は定かではありませんが、万葉集にその名が登場することから、少なくとも1300年の歴史を有する古い温泉です。
現在の伊香保温泉の原型が出来たのは戦国時代。長篠の戦い敗れた武田勝頼が負傷した兵の治療のため、伊香保温泉の整備を行い、この時に石段街も築かれました。
伊香保温泉は金泉と呼ばれる黄金色の特徴的な色のお湯ですが、金泉は老舗旅館しか引湯できる権利がありません。その他の旅館は白銀の湯という無色透明の別の源泉からお湯を引いているため、伊香保温泉は全く異なる二種類の泉質からなります。
5.外観・館内・お風呂
横手館は伊香温泉の最上部に位置する老舗旅館。
石段街のメインストリートには面していませんが、趣ありすぎる木造の建物は、通りを行き交う人々の目を引きつけ、写真を撮る人もちらほら。
宿の創業は江戸時代の元禄年間。
伊香保温泉でも指折りの老舗旅館です。
宿につながる小路もなんとも趣深い。
日帰り入浴の場合、駐車場はありませんので、伊香保ロープウェイの駐車場などに停めると良いと思います。
圧倒的な存在感を放つこの建物は大正時代の築で、国の重要文化財に指定されています。伊香保で現役の旅館で、重要文化財の旅館は横手館のみです。
伊香保温泉は榛名山の中腹にあり、下から上に吹き上げる強風により度々大火に襲われました。そのため、歴史ある温泉ながら、現存する木造旅館はほぼ皆無。
特に大正9年の大火では、街の7割焼失。横手館の現在の建物はその火災の直後に建てられたものです。
白い暖簾がかかった堂々たる玄関。
日帰り入浴NGそうな感じですが、意外にもオッケイ。
館内はこんな感じ。所々リニューアルされていて、見た目の割に古さはあまり感じません。中央に階段がある構造で、右手に帳場があります。
日帰り入浴は15時からと遅めのスタート。
伊香保温泉は午前中から日帰り入浴可能なところは少なく、15時前後から開始の旅館が多いです。
ちょっとフライングで来てしまい、「お時間まで少々お待ち下さい」と言われましたが、ちょっと上の人が出てきて、「大丈夫ですよ」と入れていただきました。
日帰り入浴は1150円。
タオルは立派なロゴ入です。
お風呂は2階というか、中2階のような場所にあり、
宿の方が案内してくれます。
途中にあるオシャレな休憩スペース。
「お風呂上がりはこちらでごゆっくりおつくろぎ下さい」と勧めていただきました。
階段をあがった右手がお風呂。
お風呂入口。
すごくキレイな脱衣所。数年前に来たことがありますが、リニューアルしたようです。真ん中に何故か中庭みたいな空間があるおもしろい造り。
洗面台も老舗旅館らしからぬ感じで、めっちゃオシャレ。
フリーのお水もいただけます。
伊香保温泉の旅館はだいたい置いてます。
こちらが大浴場。白亜の壁の大浴場で、天井も高く明るいです。
湯船は半ひょうたん型。
温泉成分がこびりついたかけ湯。
伊香保温泉らしい茶褐色のお湯が贅沢にも溢れます。
ここのお湯はちょっと熱めです。
茶褐色のお湯を豊富に使用できるのは老舗旅館の証拠。
泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。
鉄分により赤茶色になり、食塩も含むためあたたまりも良いお湯。
そのため、古くから子宝の湯とも呼ばれてきました。
いかにも濃そうな温泉ですが、意外と味はなく、鉄臭さも弱め。
建物だけと一見の価値があります。
日帰り入浴は15時からですが、宿泊客で混み合う時間なので、オープン同時を狙いたいところ。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1360mgで1000mgを超えます。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸塩イオン、炭酸水素イオン、塩化物イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉となります。
また特殊成分として鉄分を20mg以上含むと含鉄泉となりますが、意外ににも7.2mgしか含まないため、含鉄泉にはなりません。