大露天風呂の日記

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万座温泉 日進舘 トンネルの先にある乳白色の極楽露天風呂に日帰り入浴

日進舘

 
 

 

 

基本情報

 
 【日帰り入浴時間】

11:00〜16:00

【日帰り入浴】

1000円

【タオル】

200円(ロゴ入り)

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

露天(男1・女1)

【客室数】

145室

【公式HP】   

https://www.manza.co.jp/

【個人的オススメ度】

★★★★★

 

 

住所・電話番号
 

 
 【住所】

群馬県吾妻郡嬬恋村干俣万座2401

【電話番号】

0279-97-3131

 

泉質

■源泉

ラジウム北光泉

鉄湯1号

苦湯3号

姥湯混合泉

■泉質   

酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉

(含硫化水素酸性食塩芒硝泉)

■温度           

 69.2度 

■pH値

不明

■成分総計  

1382mg

万座温泉ってこんなところ


 


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 万座温泉群馬県嬬恋村にある温泉。標高1800mの日本でも有数の高所にある温泉です。開湯時期は全く不明ですが、戦国時代に初めて記録して登場し、平安時代なか坂上田村麻呂が鬼退治をしたという伝説も残ります。冬季は深い雪に閉ざされることから、旅館ができたのは明治時代以降のこと。

戦後、西武グループによってスキー場やプリンスホテルなどのリゾート開発が行われ、今のような姿になりました。

 


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群馬県最奥でアクセスはかなり悪いですが、日本一の硫黄濃度が高い温泉として知られ、そのお湯の良さから、土日ともなれば多くの入浴客で賑わいます。旅館・ホテルは七件ありますが、全件で日帰り入浴可能です。

 


こう見えて万座で最初にできた旅館です

 

 

 


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日進舘は万座温泉で最初にできた最も歴史の古い旅館。

創業は明治時代の1873年万座温泉の草分け的な存在です。

玄関からはそんなに大きな旅館に見えませんが、

斜面に沿って建物が並び、客室数100室を超える大型旅館です。

 

玄関前には露天風呂の顔ハメパネルがあります。

普通露天風呂の顔ハメパネルなんてないので、相当露天風呂には気合が入っているのでしょう。

 


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万座温泉の日帰り入浴でも、万座プリンスホテルと並びお客さんが多い旅館です。


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儲かっているようで、建物はなかなか新しくリニューアルれていました。10年前来たときはもう少しひなびた感じだったような。


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館内に入ると、ロビーに辿り着く前に立派なお風呂の入口。

料金はフロントで支払うため、ここはひとまずスルー。

 

日帰り入浴は2箇所入浴可能です


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なんかすごく立派なフロント。

日帰り入浴料は1000円。こちらの旅館は内湯と、離れた所にある露天風呂の2つが入浴可能。それで1000円なら万座温泉では安い方で、かなりコスパがよいです。

 

「当館をご利用されたことはありますか?」と聞かれます。10年前くらいに二度も訪れているので、「あります」と自信満々に返事。

露天風呂の場所を忘れていて、あちらこらを探す羽目になったので、ちゃんと聞いておけばよかった。。


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ぶれてますが、タオルは200円でしっかりロゴ入り。


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とりあえず先程見つけた長寿の湯へ。玄関の真横にあります。


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こちらが大浴場。

木造の湯治宿風の大浴場ですが、ひなびた感じはなく、とても清潔。

大小2つの湯船がありますが、奥が熱めで手前は少しぬるめです。


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お湯は乳白色のしっかりとしたにごり湯。なんとも万座らしい、温泉地に来たなという感じのお湯です。

強いたまご臭がするお湯で、なめると酸っぱいです。


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湯口にもびっしりと硫黄が付着。

泉質は酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。

旧泉質名に直すと含硫化水素酸性食塩芒硝泉となります。

食塩を含むためあたたまりの良いお湯。


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ぶれていますが、奥には打たせ湯もあります。

万座温泉唯一の打たせ湯。

だいたいこういう打たせ湯はとっても熱いんですが、

当たってみるとこちらは適温。


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湯口には美しい青緑色のお湯。

硫黄の含有量は45mgで万座温泉では少ない方。pHもそこまでではないので、万座温泉では優しいお湯です。


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ちなみに大浴場に併設して、半露天風呂もありましたが、

土台が崩れたようで修理中でした。

 

日進舘のメインは離れの露天風呂


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日進舘のといえば露天風呂のイメージ。あの露天風呂はどこだろう?もしかして日帰り入浴では入れなくなってしまったのかとうろうろしていると、案内図には離れた場所に露天風呂の小屋が。


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そう。忘れてました。露天風呂は旅館の外へ出てちょっと歩く必要があります。徒歩五分くらい。


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皆さん大浴場と露天風呂を行き来していて、タオルを片手に歩いているおじさんについていきます。コスモスが咲いていてもう秋ですねえ。

奥に見えると小さな小屋が日進舘の名物露天風呂。


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こちらが露天風呂極楽湯

湯治場らしいたまらない秘湯感。奥は万座湯畑で、万座温泉の主要な源泉地です。


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露天風呂は男女別なので女性の方でも安心して入れます。


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木造の小さな脱衣所。

 

露天風呂まではトンネルで


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すると突然トンネルが。露天風呂へ行くまでの演出で、なんなわくわくします。


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こちらが露天風呂。正方形の大きな露天風呂です。

万座湯畑から一番近いお風呂のため鮮度もバツグン。

笹薮に囲まれた高山の雰囲気満点のお風呂。 

湯船の中央には味のある木の切り株。


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夜は星空をさぞかしキレイでしょう。

ちなみに露天風呂入浴中にキツネに襲われることもあるそう。

えっそれはちょっと注意のしようがないも。。


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露天風呂も青みがかったの白濁の温泉。

源泉は万座湯畑の姥湯の他に、ラジウム北光泉、鉄湯1号、苦湯3号

など様々な源泉をブレンド

お湯はちょっと熱めです。

お湯の中で何度も足を動かしてストレッチをしているおじさんもいたので、足の痛みにも効くのかも。

 

日進舘は知名度もあり、万座温泉の日帰り入浴でもかなり人気。平日でも結構な日帰り入浴のお客さんがいるので、ゆっくり入りたい場合はオープン開始の11時が狙い目です。 

 

まだまだあります万座温泉

 

www.dairotenburo.com

 

 

温泉分析書の説明 硫黄分は万座では少な目

 


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1382mg。陽イオンマグネシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンが20%を超えるので、マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩泉となります。

 

特殊成分として、水素イオンでが1mg以上で酸性泉となりますが、こちらは3mg。

 

 

また総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉ですが、こちらは45mg。

 

合体して、酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩物です。