大露天風呂の日記

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万座温泉 万座亭 サウナが超すごい!ログ風露天風呂に日帰り入浴

万座亭

 
 

 

 

基本情報

 

 
 【日帰り入浴時間】

平日 温泉 11:30〜17:00

   サウナ 11:00〜15:00

土日祝日 温泉 11:30〜14:00

   サウナ 11:00〜15:00

【日帰り入浴】

温泉 1300円

サウナ 1300円

温泉サウナセット 2100円

【タオル】

100円(ロゴなし)

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【客室数】

49室

【公式HP】   

https://www.manzatei.com/

【個人的オススメ度】

★★★★★

 

 

住所・電話番号
 

 
 【住所】

群馬県吾妻郡嬬恋村干俣万座温泉2401

【電話番号】

0279-97-3133

 

 

 

泉質


 
 
■源泉

鉄湯2号

■泉質   

酸性・含硫黄- マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩泉

(含硫化水素酸性芒硝正苦味泉)

■温度           

 85.4度 

■pH値

2.4

■成分総計  

1430mg

 

 

万座温泉ってこんなところ

 


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 万座温泉群馬県嬬恋村にある温泉。標高1800mの日本でも有数の高所にある温泉です。開湯時期は全く不明ですが、戦国時代に初めて記録して登場し、平安時代なか坂上田村麻呂が鬼退治をしたという伝説も残ります。冬季は深い雪に閉ざされることから、旅館ができたのは明治時代以降のこと。

戦後、西武グループによってスキー場やプリンスホテルなどのリゾート開発が行われ、今のような姿になりました。


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群馬県最奥でアクセスはかなり悪いですが、日本一の硫黄濃度が高い温泉として知られ、そのお湯の良さから、土日ともなれば多くの入浴客で賑わいます。旅館・ホテルは七件ありますが、全件で日帰り入浴可能です。

 


万座で唯一のオシャレ系旅館です
 


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万座亭は万座温泉中心部にあるオシャレ系旅館。


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万座温泉はスキー客向けの大型ホテルか、ひなびすぎた湯治宿の二択。夕食もバイキングか湯治飯の二択で、中間がないのが難点。

ですが、こちらだけは唯一高級感のある旅館らしい旅館。

個人的に万座温泉に泊まるならここだと決めています。


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玄関に入ると、雰囲気からし万座温泉らしくありません。

伊香保四万温泉の高級宿のような雰囲気。

すごく高そうな旅館ですが、そこは万座価格。手が出ないようなお高い旅館ではありません。


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いやあすごくいい雰囲気です。和モダンな感じ。そしてこちらの旅館は万座では珍しく、日帰り入浴客で混雑することもなく、ちょっとした穴場だと思っています。


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日帰り入浴料は1300円。万座温泉では平均的な値段。 

タオルは100円でロゴ無し。

ちなみに万座亭は旅館とは思えぬクオリティのサウナを備えています。サウナの日帰り利用も可能ですが、別料金で1300円。

温泉とセットの場合は2100円です。

ということで温泉とサウナどちらもご紹介します。

 

 

館内は高級感あります


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まずはお風呂へ向かいます。途中バーのようなオシャレな空間も。


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お風呂はエレベーターで一階へ。


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お風呂入口。白銀の湯という名前のお風呂。


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脱衣所。

 

内湯は木造で落ち着いた感じ


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こちらが内湯。ちょっと暗めで静かな雰囲気。

木造の湯小屋に正方形の湯船。


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万座温泉では珍しく白濁していないお湯。

青緑がかった透明なお湯です。

硫黄分である硫化水素ガスは41mgで、万座温泉では少なめ。

 

こんなの見たことない!ログ風露天風呂


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続いて露天風呂へ。旅館自体は和風なのですが、ログハウス風の斬新な露天風呂!写真では伝わりにくいのですが、これが結構でかく、ちょっとびひる大きさ。


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内湯とは打って変わって、コバルトブルーに輝く乳白色のお湯。


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万座温泉では一番青味が強い色のお湯でした。

同じ源泉のはずで、内湯は透明なのに不思議です。

 

青白くて美しい硫黄泉


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泉質は酸性・含硫黄- マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。

旧泉質名では含硫化水素酸性芒硝正苦味泉。


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硫酸マグネシウムは独特の苦みがあり、正苦味泉と呼ばれます。

硫酸マグネシウムが主成分となる温泉は非常に珍しく、本州ではあまり見かけず、北海道に多い泉質。

鉄湯という日進舘と万座亭でしか使用していない源泉です。


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左端には丸太が渡されています。たぶんここに頭をかけて、寝湯としても楽しめる趣向かと。お湯は結構熱めで、寝れる感じでもありませんでした。


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湯船の脇には大きな湯もみ板。

途中で従業員さんが温度チェックに入ってきて、リズミカルに激しく湯もみをされていました。さすがはプロという感じ。


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露天風呂からは荒れ地ビュー。右隣は日進舘につながる道で、男湯は割と丸見えかも。奥に見えるの岩肌は万座湯畑です。

 


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ちなみに真冬ともなればこんな感じ。

やはり雪見露天風呂はまた格別の雰囲気がありますね。


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外気の温度差が激しいため、湯気の量がすごい。絶え間なく立ち上る湯気は、これぞ温泉という雰囲気を増してくれます。


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視界くっきりの秋も良いですが、白銀の雪景色を見ながら、青白い硫黄泉に浸かるのもまた素晴らしいです。

 

温泉旅館レベルではないサウナ


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続いて噂のサウナへ。温泉旅館で日帰りサウナなんて聞いたことがありません。これはよほどの自信作なはず。

サウナ利用の場合は、フロントでロッカーキーを受け取ります。

一度に入れるのは五人までです。


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廊下にはサウナめいた案内の数々。

場所はロビーを挟んでお風呂とは反対側。一階の廊下突き当りにそれはあります。温泉とは完全に離れた場所にあるため、知らない人も多いかも。


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サウナは最近作ったのだそう。入口も真新しい感じです。

右側が男性用、左側が女性用。形はほぼ同じですが、男側は黒をベースとした内装、女側は白をベースとした内装で雰囲気は異なります。

 

ちなみに宿泊者の場合もサウナは有料ですが、何度でもサウナを利用することができ、翌朝男女が入れ替わります。


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こちらが脱衣所。めっちゃおしゃれです。

なんなら温泉の脱衣所よりもすごい。ドライヤーもハイパワーの上等品でした。


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さっそくサウナへ。これはかなりガチなサウナ。

温泉旅館でこんなサウナは見たことがないレベル。

しかも万座という温泉メインの秘境の地にあるのだから驚きです。

 

火照った体を冷やす用の椅子は全部で5つ。

汗を流すシャワーは2つありました。

壁にはヴィヒタという枝葉の束がかけてありますが、これは飾りで使用しないよう注意書きがありました。


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サウナ専用のドリンクまで用意してあります。

水と麦茶の2種類。ヒエヒエという感じではありませんでしたが、これなら水分を持ち込まなくても、何度でも楽しめちゃいます。


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水風呂はこんな感じ。残念ながら露天風呂などはなく、外気には当たれません。


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サウナ本体はこんな感じ。楕円形のかなり大きなサウナ。

奥行きが長く、奥は寝そべれるようになっていました。

室内はしっかり熱く、大浴場併設のなんちゃってサウナとは一線を画します。

ロウリュ用の水も用意されていました。

 

温泉ばかり入ってきた私。こんなしっかりとしたサウナはほぼ経験がありませんでしたが、サウナ初心者の私でも楽しめるほどすごいサウナでした。

 

まさか万座にこんなすごいサウナがあるとは。

サウナ目当てで万座に来る人はあまりいないようで、空いているのも魅力のひとつです。

 

万座亭は万座温泉唯一の高級感のある旅館。お風呂もログ風露天風呂で凝っていて、温泉も大満足。温泉旅館としては珍しく、サウナのレベルもかなりものなので、サウナ上級者でも楽しめると思います。

日帰り入浴で混雑することもなく、ゆっくり入れます。

 

まだまだあります万座温泉

 

www.dairotenburo.com

 

 

温泉分析書 硫黄含有量は万座では少な目

 


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1390mg。陽イオンマグネシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンが20%を超えるので、マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩泉となります。

 

特殊成分として、水素イオンでが1mg以上で酸性泉となりますが、こちらは4mg。

 

 

また総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉ですが、こちらは41mg。

 

合体して、酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩泉です。