板屋
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 12:30〜15:00
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○タオル 入浴料に含まれる(ロゴあり)
○客室数 24室
○公式HP https://www.yumoto-itaya.jp/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇住所 栃木県日光市湯元2530
〇電話番号 0288-62-2131
3.泉質
■源泉 奥日光開発3,4,7号、森林管理署源泉混合泉
■泉質 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
■温度 74.1度 pH6.5
■成分総計 1284mg
4.日光湯元温泉について
日光湯元温泉は男体山や日光白根山などに近い奥日光にある温泉。
避暑地のような雰囲気で、ロッジ風の近代的なホテルが立ち並ぶ温泉ですが、意外にも歴史ある温泉。今から1300年前の奈良時代に、日光輪王寺を開山した勝道上人によって発見されたと伝えられています。
戦前の写真にも、日二大老舗旅館である釜屋と板屋の姿が見えます。その他にも、現在の上皇陛下が疎開し、父昭和天皇の玉音放送を聞いた南間ホテルという有名な旅館がありましたが廃業し、建物は現在の亀の井ホテル(旧ホテルおおるり)となっています。
日光湯元温泉は昭和3年の大火でほとんどの旅館が消失したこともあり、残念ながら古い木造旅館は一件も残っていません。
山深い場所にあるため、かつては夏場限定の湯治場として利用されていたようです。現在と夏場は奥日光のハイキングや登山、釣り客、ツーリング客で賑わう人気の温泉地です。
5.外観・館内・お風呂
板屋は日光湯元では数少ない和風旅館。
格式を感じ立派な旅館です。
それもそのはずで、かつては輪王寺から湯守命じられた日光湯元を代表する老舗旅館なのです。
館内には在りし日の板屋の写真がありましたが、めちゃくちゃ立派。こんな建物が今も残っていたら、間違いなく文化財級の人気旅館だと思います。
日光湯元温泉は昭和3年の大火でほとんどの旅館が消失し、残念ながら古い木造旅館は一件も残っていません。
入浴料は1000円。高いようですが、日光湯元温泉の日帰り入浴相場です。
フェイスタオルはなんとサービスしていただきました。
立派なロゴ入りのタオル。
お風呂は3階です。
お風呂入り口。右は女湯で女峰の湯、
左が男湯で男体の湯です。山の名前ですがわかりやすい。
ちなみに実際の山は、男体山より女峰山のほうが鋭く荒々しい山です。
日光湯元の旅館あるあるで、奥日光のおいしい水がサーバーしてあります。麦茶もあり。
脱衣所。割と名の知れた旅館なので、ちょくちょく日帰り入浴のお客さんも入っていましたが、タイミングよく誰もいませんでした。
こちらが内湯。青白いお湯がなみなみとたたえられています。
日光湯元温泉は、万座、月岡、高湯に次ぐ全国4位の硫黄含有量を誇ると言われているすごい温泉。しっかしりとした硫黄臭があり、味はすこし苦味というかエグミがあります。
それだけ硫黄が多い温泉ですが、中性に近い弱酸性の優しいお湯なのも日光湯元のすごいところ。
浴槽の縁は石かコンクリートだと思っていましたが、木製の湯船。硫黄がびっしりと付着していました。これだけでも硫黄の濃さがわかると思います。
カラン。
こちらが露天風呂。東屋つきのL字型の露天風呂です。
周りは山の斜面になっているので、緑を感じる爽やかなお風呂。
露天風呂は内湯とは異なり、エメラルドグリーン色です。
日差しが差し込み一層エメラルド色に輝きます。
泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉。
日光湯元温泉は、日によって乳白色など色が異なりますが、このようなエメラルドグリーン色が多い気がします。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。こちらは溶存物質が1284mg。
陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉となります。
また、特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)を49mg含みます。総硫黄を2mg以上含むと硫黄泉となり、先頭に含硫黄とつきます。
以上より含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉となります。