大露天風呂の日記

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日光湯元温泉 万蔵旅館 リニューアル旅館で湯元オンリーワンの温泉に日帰り入浴

万蔵旅館

 
 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度


 ○日帰り入浴時間 11:00〜17:00
○日帰り入浴料金 600円

○露天風呂    なし
○お風呂の数   内湯(男1・女1)

○客室数     10室

○タオル     100円(ロゴなし)

〇公式HP               なし

○混雑度     ほとんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

 

2.場所・電話番号

 


〇住所  栃木県日光市湯元2553

〇電話番号   0288-25-3333

 

 

 

3.泉質

 

 
 ■源泉   奥日光開発5号・6号混合泉

■泉質   含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉

      (含重曹食塩石膏硫化水素泉)

■温度             61.4度    pH6.3

■成分総計  1677mg

 

4.日光湯元温泉について 

 


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日光湯元温泉男体山日光白根山などに近い奥日光にある温泉。

 

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避暑地のような雰囲気で、ロッジ風の近代的なホテルが立ち並ぶ温泉ですが、意外にも歴史ある温泉。今から1300年前の奈良時代に、日光輪王寺を開山した勝道上人によって発見されたと伝えられています。

戦前の写真にも、日二大老舗旅館である釜屋と板屋の姿が見えます。その他にも、現在の上皇陛下が疎開し、父昭和天皇玉音放送を聞いた南間ホテルという有名な旅館がありましたが廃業し、建物は現在の亀の井ホテル(旧ホテルおおるり)となっています。

 

日光湯元温泉昭和3年の大火でほとんどの旅館が消失したこともあり、残念ながら古い木造旅館は一件も残っていません。

 

山深い場所にあるため、かつては夏場限定の湯治場として利用されていたようです。現在と夏場は奥日光のハイキングや登山、釣り客、ツーリング客で賑わう人気の温泉地です。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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万蔵旅館は日光湯元温泉の中心部にある旅館。大きな共同駐車場に面して4件の旅館が密集しています。

 

万蔵旅館といういかにも老舗のような名前ですが、オープンは2016年で比較的新しい建物旅館。もともとは山びこ荘という旅館でしたが、廃業し、現オーナーが買い取りリニューアルあるしたもの。

 

なので、館内はかなり新しい感じでキレイです。

私も日光湯元温泉に万蔵旅館という名前の旅館があることは知らず、グーグルマップでたまたま発見。試しに電話してみたところ、「日帰り入浴やってます」とのことで、思わぬ発見でした。


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受付には誰もおらず、呼んでも気づかれませんでしたが、

インターホンで呼び出すと、すぐに来てくれました。

入浴料は600円。


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万蔵旅館はロビーと食堂が一体になっています。

正面には立派な几帳。

お風呂は勝手に二階だと思いこんでいましたが、お風呂は食堂を横断し、奥の階段から地下一階へ下りたところにあります。


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階段を下りるとすぐにお風呂です。


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脱衣所は木造。脱衣所やお風呂は真新しい感じがしないので、山びこ荘時代のままかもしれません。


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こちらが大浴場。半地下のような場所にあり、露天風呂はありません。昔ながらのお風呂ですが、あまりレトロ感はなく。

強いていうなら、どこかの合宿所にありそうな感じのお風呂です。


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湯船に高さがあったので、多少深いのかなと思いましたが、意外にも浅いお風呂。お風呂は一段高い位置になっています。

お湯は日光湯元らしい緑白色の硫黄泉。


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日光湯元温泉は熱いところが多いのですが、ここは熱くなく入りやすい温度。浴室やお風呂は普通であまり期待していなかったのですが、この温度が絶妙で、かなり気持ちの良いお湯でした。

ちょっと浅い湯船に足を伸ばしながら、ゆっくりと入浴できました。


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泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。

旧泉質名では含重曹食塩石膏硫化水素泉です。

食塩が泉質名に入るのは日光湯元温泉でもここだけ。

成分総計も他の旅館よりも濃い目の上質なお湯です。

 

硫黄分のほとんどをガスとして含む場合は、硫化水素泉という名前になります。このタイプの温泉は濁り湯になることが多いです。

日光湯元は全国でも4位と言われる硫黄の含有量。

浴後は、体や服にしっかりと硫黄の匂いが残り、温泉に入ったなあという気分になります。


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カランはしっかりしていました。

 

万蔵旅館はオープンしてまだ新しく、知名度もあまりないため、比較的空いています。温度も日光湯元では珍しい少しぬるめのお湯で、ゆっくりと日帰り入浴したい方にオススメ。

 

まだまだあります 日光湯元温泉

 

【日光湯元温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ10選) - 大露天風呂の日記

 

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。こちらは溶存物質が1385mg。

 

陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンと炭酸水素イオン、塩化物イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉となります。

 

また、特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)を50mg含みます。総硫黄を2mg以上含むと硫黄泉となり、先頭に含硫黄とつきます。

 

以上より含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉となります。