大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

日光湯元温泉 紫雲荘 選べる貸切露天風呂と内湯に日帰り入浴

紫雲荘


 
 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 
 
○日帰り入浴時間 12:00〜17:00(要予約)
○日帰り入浴料金 2000円〜(風呂による)

○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯(貸切2)

         露天(貸切1)

○客室数     5室

○タオル     サービス

〇公式HP               https://shiunso.com/

○混雑度     誰にも会わない(貸切利用)

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

 

2.場所・電話番号

〇住所  栃木県日光市湯元2541

〇電話番号   0288-62-2528

 

3.泉質


 
 ■源泉   奥日光開発3,4,7号、森林管理署源泉混合泉

■泉質   含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉

      (含重曹石膏硫化水素泉)

■温度             74.1度    pH6.5

■成分総計  1284mg

 

4.日光湯元温泉について

 


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日光湯元温泉男体山日光白根山などに近い奥日光にある温泉。

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避暑地のような雰囲気で、ロッジ風の近代的なホテルが立ち並ぶ温泉ですが、意外にも歴史ある温泉。今から1300年前の奈良時代に、日光輪王寺を開山した勝道上人によって発見されたと伝えられています。

戦前の写真にも、日二大老舗旅館である釜屋と板屋の姿が見えます。その他にも、現在の上皇陛下が疎開し、父昭和天皇玉音放送を聞いた南間ホテルという有名な旅館がありましたが廃業し、建物は現在の亀の井ホテル(旧ホテルおおるり)となっています。

 

日光湯元温泉昭和3年の大火でほとんどの旅館が消失したこともあり、残念ながら古い木造旅館は一件も残っていません。

 

山深い場所にあるため、かつては夏場限定の湯治場として利用されていたようです。現在と夏場は奥日光のハイキングや登山、釣り客、ツーリング客で賑わう人気の温泉地です。

 

 

 

5.外観・館内・お風呂

 


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紫雲荘は日光湯元温泉のほぼ中央にある旅館。

この辺りには旅館が密集していて、源泉ゆの香やゆ処山月など日帰り入浴専門施設も2件あります。


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紫雲荘の日帰り入浴は完全予約制の貸切利用。

基本的には、前もって電話で空いている時間を確認し予約します。

貸切利用なので料金は高め。電話の際に「1名だと割高になりますがよろしいですか?」と聞かれます。

 

1名の場合は内湯なら2000円、露天風呂なら2500円です。

これが2名の場合は2500円と3000円になるため、一人あたり1250円と1500円になります。3名までオッケイになっていますが、3名では少しお風呂サイズが狭いため、2名がベストかもしれません。


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ちょっとブレてますがロビー。

この日は日曜日でしたが、12時からの時間帯を除き全て空いていました。本来であれば、カップルでの利用が多いのでしょうが、14時に予約してソロで伺います。

 

お風呂は内湯が2箇所と露天風呂が一箇所で、好きなところを一箇所選んで入ります。露天風呂の方が500円高いのですが、メインは露天風呂だと踏んで、露天風呂をお願いしました。

一人2500円。確かにこれはかなり割高。。。


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タオルはついてきませんが、お願いすればサービスで貸してもらえます。


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露天風呂はフロントの横にあるドアを空けて、外へ出ます。


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長靴に履き替えて、露天風呂へ。正面にある離れの湯小屋が露天風呂です。


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貸切露天風呂は月あかりという名前。

1組50分の利用になります。


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脱衣所の内部。ドライヤーもあり、一応ここだけで完結します。

建物は新しく、オイルヒーターもあったので、離れの小屋でも寒くはありませんでした。


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こちらが露天風呂。塀に囲まているので景色はありません。

湯元温泉街の中心部なので、これがないと丸見えになってしまいます。雪を見ながらの風情ある露天風呂。


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雪も大事な景色の一部。手を触れて、ぐちゃぐちゃにしないように張り紙がしてありました


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長方形の小さな湯船が一つ。二人でも結構狭いサイズです。

三人はおそらく厳しいと思います。

湯船は小さいものの、お湯が熱すぎるということはありませんでした。

 


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お湯は日光湯元らしい緑色の濁り湯。

湯船に浸かれば、ザバーンとお湯が溢れ出します。

泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉。

旧泉質名では含重曹石膏硫化水素泉です。

石膏を主成分とする硫黄泉で、味は苦味があり、鼻に硫黄の匂いが突き抜けます。


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露天風呂には小さいですが、洗い場もありここで完結できるようになっています。

 

50分貸し切れますが、早風呂派の私はものの15分くらいで引き上げました。女将さんが「もうあがるんですか?」とびっくりされていました。いいお湯ありがとうございました。

 

 

紫雲荘は一人で利用するには確かに割高ですが、予約は当日でもオッケイで取りやすいです。カップルでの利用もオススメです。

 

まだまだあります 日光湯元温泉

 

【日光湯元温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ10選) - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。こちらは溶存物質が1284mg。

 

陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉となります。

 

また、特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)を48mg含みます。総硫黄を2mg以上含むと硫黄泉となり、先頭に含硫黄とつきます。

 

以上より含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉となります。

旧泉質名では含重曹石膏硫化水素泉になります。