吉野谷鉱泉
基本情報
【日帰り入浴時間】
8:00〜19:30
【日帰り入浴料】
500円
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
16室
【公式HP】
なし
【個人的オススメ度】
★★★☆☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0246-28-3288
泉質
■源泉
不明
■泉質
不明
■温度
不明
■pH値
不明
■成分総計
不明
吉野谷鉱泉ってこんなところ
市内の鉱泉の中でも最も異彩を放ちます。
創業300年を超える江戸時代から続く鉱泉で、宿は一軒のみ。ひなびた秘湯の風情を残します。
ニュータウンに突如現れる秘湯
場所はニュータウンのど真ん中。こんなところに鉱泉宿なんてあるの?という雰囲気の場所。
ニュータウンの中に取り残されたように山間地があり、吉野谷鉱泉はそこにポツンとあります。
吉野谷鉱泉に到着。さっきまでニュータウンにいたとは思えない光景。入母屋造りの立派な建物もかなり歴史がありそうな感じ。
いわき市のど真ん中にこんな秘湯があったとは。
なんかタイムスリップでもしたような気分になります。
令和の現代まで残っているのが奇跡。
ちょっと読みにくいですが、驚くなかれ世界の名湯と書かれています。なんかすごそう。
気になるのは蛍雪ゼミナールと書かれた看板。
秘湯なのになんと学習塾があります。あやしい宗教的なやつではなく、こちらのご主人、本当に小中高生向けに学習塾をやっていたようです。正面の建物が学習塾。
なかなか入口が見つかりません。広大な敷地内にポツポツと建物が点在しているため、どこか玄関なのかちょっと迷いました。
ようやく見つけました玄関。奥の建物ではなく手前が入口です。
骨董品や珍品を格安で売ってます
ガラガラと扉を開けるとこんな感じ。
期待通りの古い建物です。
奥の座敷から帽子をかぶった品の良いおじさんが出てきます。
この人がご主人。日帰り入浴は500円。
「はじめて?」と聞かれ、そうですと答えると、お風呂まで丁寧に案内してくれました。
ご主人はなかなかの話好き。流暢な物言いでいろいろと教えてくれます。まずこちらは玄関前にある休憩室。
持ち込み料は取らないそうで、好きに持ち込んで休憩室していいそう。衝撃だったのはここに置かれた骨董品などの品々が買えること。
中国の今では拓本を取ることを禁止されているという掛け軸はたったの五千円。その他にも陶器や竹細工、碁石や湯たんぽなど様々。
陶器の枕など珍品も。
ほとんどが500円で買えます。見ているだけでも楽しいです。
若い人もちょくちょく来るようで、土鍋をごっそり買っていたんだそう。
自炊もできるようで、素泊まりは4000円。
常連さん用の冷蔵庫もありました。
客室が並ぶ古そうな廊下を進みます。
客室をちらっと見せてもらいましたが、湯治宿の雰囲気プンプンのいい感じのお部屋でした。
廊下にも売り物の骨董品の数々。グラスは一個ではなく1箱で500円。
他に大皿や棚まで売ってました。
ここまででも情報量が多すぎる旅館。
廊下からは宿の全容が見えました。
建物は築109年で関東大震災前に建てられたそうです。
お風呂は別棟にありますが、ガラス戸はきっちり閉めてねと言われます。猫ちゃんが入るそうです。
ここでは鉱泉を持ち帰ることもできます。
入浴の方はペットボトル2本まで持ち帰っていいそう。
蛇口には白水鉱泉水と書いてました。
いろんなお話を聞きながらお風呂へ到着。
古い銭湯のような歴史を感じる脱衣所。
ぬるい時はこのベルを鳴らして下さいとのこと。
鉱泉なので温めてくれるみたいです。
と良く覚えているなというくらいスラスラと教えてくれます。
「肌にもいい 美男子になるよ」とオススメされました。
最後に「そうだお名前聞くの忘れた」と名前を聞かれます。
「〇〇さんごゆっくり」と、ひととおり案内が完了。
ちょっとシュワシュワする鉱泉
こちらがお風呂。もっと渋い感じをイメージしていましたが、全然きれい。お風呂だけちょっと新しくした感じでした。
温度が下がらないように初めて保温シートがかけられていました。
大きなポリバケツ。
ちなみにお風呂は2つありますが、日によって交互に使っているそう。
左右対称で造りは全く同じでした。
お風呂はこんな感じ。足を伸ばせば一人でいっぱいくらいのサイズ。
蛇口は2つあり、源泉が2つあるのか白水鉱泉水と渋水鉱泉水と書かれています。
それぞれ蛇口をひねると冷たい鉱泉がでできます。
お湯はぬるくなく、むしろ少し熱めくらいの温度でした。
温泉分析書が見つけられなかったので、詳細は不明ですが、白水鉱泉水は特に味はなく、真水に近い感じ、渋水鉱泉も名前に反して特に味はないように思えましたが、ちょっとだけ炭酸のような味も。
お湯も少しだけシュワッとする感じがしました。
しばらくつかかっていると、薪を焚く鉱泉特有のいい香り。
ベルは鳴らしていないですが、奥でガサガサと音が聞こえたので、
温めてくれたようです。
浴槽左の穴から激熱のお湯がじわじわと入ってきます。
むしろ熱いくらいでしたが、あれだけ説明してくれたので、早く上がっては失礼かなと思い、早風呂の私ですが、ゆっくりと堪能させていただきました。
帰りにまたご主人とお話。
ご主人の昔の話や私の出身地の話などなど。
教え子のお話をされていたので、やはり塾をやっていたのだと思います。
「くるみ買っていかない?くるみご飯にいいよ」とオススメされました。しかも箱にぎっしりで500円。安すぎます。
古そうな「ヘルスメーター(体重計)もらってかない?」と、こちらはなんとタダでいいそう。
迷いましたが結局何も買いませんでした。
ご主人押し売りみたいなことはしませんのでご安心を笑
「またいらして」ととても気さくなご主人でした。
こういう古いお宿は今ではとても珍しい。
なくなってしまう前にまた再訪したい温泉です。
温泉分析書
詳細な分析書がなかっため不明です。