宏池荘
1.基本情報
【日帰り入浴時間】
9:00〜19:30(入浴は20時まで)
【日帰り入浴】
500円
【タオル】
サービス(ロゴあり)
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
10室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★☆☆
2.住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0553-33-2033
3.泉質
■源泉
塩山温泉第2井
■泉質
単純硫黄冷鉱泉
■温度
23.8度
■pH値
10.1
■成分総計
169mg
4.塩山温泉について
塩山(えんざん)温泉は山梨県中央部の甲州市にある温泉。かつては塩山市と呼ばれた地域にあります。開湯は650年前の室町時代と意外にも古い温泉。塩山エリアにある向嶽寺という古刹の開祖が源泉を発見したと伝えられます。
塩山の市街地の一角に溶け込むような温泉で、石和温泉などと比べると知名度は低いですが、6件ほどのひなびた旅館がたたずむ小さな温泉街となっています。
5.外観・館内・お風呂
宏池荘(こうちそう)は塩山温泉の中央部にある旅館。
なかなか訓みにくい旅館ですが、塩山温泉ではいちばん有名で人気の旅館です。
廃墟みたいな建物もある塩山温泉で、こちらはキレイ系の存在。
塩山温泉は石和温泉のような歓楽街などはなく、かといって市街地の中の温泉なので秘湯感もなく。ちょっと中途半端な位置付けのため、温泉好きからはあまり見向きもされませんが、実はすごい泉質の温泉です。
駐車場はかなり広いですが、結構車が停まっていました。
こんなひなびた温泉になぜ?と思いましたが、こちらの旅館は公衆浴場としてもお風呂を開放しているようで、地元の方も多く訪れるよう。奥の隙間みたいなところが勝手口になっていて、かつてはそこが地元の方用の入口だったようです。
左側が旅館の建物で、右側がお風呂棟。よく見ると建物はつながっていません。
現在は旅館の玄関から入るように看板が置いてありました。
こちらが帳場。日帰り入浴は9時から19時半とかなり長い時間営業しています。日帰り入浴料は500円と安いのも魅力。
タオルはロゴ入りのものを無料で貸してくれました。
奥の廊下を進み、一回旅館の中を通って先程の勝手口に接続。
旅館の中は結構活気があり、昼食プランなのか大広間でお弁当を食べている人もちらほら。
お風呂入口。
あらなんともいい感じ。
確かに旅館というよりは銭湯みたいな雰囲気を醸し出しています。
古い成分表もいいですね。
こちらが大浴場。浴槽は御影石。露天風呂はなく仕切られた浴槽が2つあるだけのシンプルなもの。ですが、なかなかキレイで、お風呂に銭湯感なし。手前は源泉そのままの冷たい浴槽。奥は加温浴槽です。
加温浴槽にはジェットバスもあり。
泉質は単純硫黄冷鉱泉。お湯は硫黄の影響か、塩山温泉では唯一、若干白色の濁りがありました。源泉は23度で冷たい鉱泉。
すごいのはpHで、なんとpH10超え。アルカリ性の温泉が多い山梨県でもダントツです。ちなみに鉱泉の場合は、どんなにアルカリでも「アルカリ性」という名前はつきません。
高アルカリ性のお湯はまるで石鹸水のようなヌルヌル感。
これにはびっくり。やはり冷たい源泉浴槽のほうがヌルヌル感は強めでした。、
シャワーも温泉を使っているようですが、これもかなりのヌルヌルで、いつまでも石鹸が体についているような感覚になります。
マイナーな塩山温泉。ちょっと見くびっていましたがこれはすごい温泉です。
常連と思われるお客さんは冷たい源泉浴槽に平気で入り、加温浴槽と何度も交互に入浴していました。
宏池荘はかなり人気のようでお客さんはひっきりなし。
お風呂もキレイで、お湯も良く、日帰り入浴も長くやっているので、皆さん利用しやすいのでしょう。
石鹸のようなお湯ぜひ一度体験してみては。
6.温泉分析書の説明
泉温が25度以下で、溶存物質が1000mg以下の場合、特殊成分を含まなければ温泉とは名乗れません。
こちらは泉温が23度で溶存物質が169mgのため、特殊成分を含まなければ温泉とは名乗れない鉱泉です。
特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは2.4mg含むため、ギリギリ基準を満たします。
以上より、単純硫黄冷鉱泉になります。