大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

塩山温泉 井筒屋別館 エグい角度の階段の先にあるアットホームなお風呂に日帰り入浴

井筒屋別館

 

 

 

1.基本情報
 

 【日帰り入浴時間】

要確認

【日帰り入浴】

500円

【タオル】

サービス(レンタル)

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

【客室数】

18室

【公式HP】   

http://itsutsuyabekkan.info/

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

2.住所・電話番号

 
 【住所】

山梨県甲州市塩山上於曽7

【電話番号】

0553-33-2192

 

 

 

3.泉質

 


■源泉

塩山温泉第2井

■泉質   

単純硫黄冷鉱泉

■温度           

 23.8度

■pH値

pH10.1

■成分総計  

169mg

 

 

4.塩山温泉について

 


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塩山(えんざん)温泉は山梨県中央部の甲州市にある温泉。かつては塩山市と呼ばれた地域にあります。開湯は650年前の室町時代と意外にも古い温泉。塩山エリアにある向嶽寺という古刹の開祖が源泉を発見したと伝えられます。


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塩山の市街地の一角に溶け込むような温泉で、石和温泉などと比べると知名度は低いですが、6件ほどのひなびた旅館がたたずむ小さな温泉街となっています。

 

 

5.外観・館内・お風呂

 


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井筒屋別館は塩山温泉でも指折りのひなび系旅館。

わざわざ別館と言っているのが気になるところですが、


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通りを挟んで本館と思われる鉄筋の建物があります。

こちらはなかなかの規模で、塩山温泉で一番存在感があるのですが、現在は使われていないような感じでした。


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ぱっと見、旅館なのかも怪しいところですが、日帰り入浴、素泊まり歓迎の文字があるので安心して入れます。

井筒屋別館は食事付きはなく、基本的には湯治スタイルの旅館で、格安で宿泊できます。

 

日帰り入浴可能か電話したところ、「お湯はまだ全部たまってないですけどそれでも良ければ」とのこと。時間は厳密には決まっていないようでした。

お湯に入れれば全く問題ないので、訪れてみることに。


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こちらが帳場。いやあなんとも雰囲気があっていい。

古い旅館の匂いがする個人的には好みの旅館。

そして、こういうところは他に誰もおらず、貸切で使えることが多いのもポイント。

日帰り入浴料は500円。「さっきお電話くれた方?」とすぐに歓迎してくれました。


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タオルの販売はないみたいですが、「井」と書かれた黄色のタオルを貸していただきました。


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お風呂まではご主人のおじちゃんが案内してくれます。

このおじちゃんはなかなか気さく。

「今日は誰も入ってないので一番風呂ですよ」

それは楽しみですね。

 

「風呂」と筆で書かれた案内に従って進みます。


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するとエグい角度の急な階段が現れます。

これが薄暗く、天井も低いのでなかなか大変。


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下から見るとこんな感じ。幅も結構狭いです。

こういうアトラクションも大事。

 

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井筒屋別館は横から見るとこんな感じで、実は小さな川に面しています。お風呂は川沿いにあるので、帳場からあの急な階段を降りていくわけです。


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お風呂エリアに到着。明るく撮っていますが実際はもっと暗いです。

突きあたりがお風呂。

「小湯(こゆ)ですので、ちょっとぬるくなっていますとのこと」

小湯って初めて聞きましたが、お湯があんまり溜まっていない状態のことだそうです。


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こちらが脱衣所。一人サイズくらいで小さいです。

価値の有りそうな年代物の扇風機は現役で稼働していました。


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脱衣所には流し台がありましたが、塩山温泉の源泉が出るようです。


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ではさっそくお風呂へ。

下には「婦人用」と書いてありましたが、貸切利用にしているようです。


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こちらがお風呂。なんともかわいらしいレトロなタイル風呂です。

景色などは見えませんがこれでいいのです。

左側の小さいほうが源泉そのままのぬる湯。


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右側が加温浴槽ですが、このくらいの溜まり具合が「小湯」。

半分以上は溜まっているので全然問題ありません。

ご主人は申し訳なさそうにしていましたが、山梨の温泉らしいぬる湯の温度で、取り立ててぬるいわけではありませんでした。

長湯できる気持ちの良い温度。

 

温泉分析書を見つけられなかったので、詳細な泉質は不明ですが、塩山温泉はどこも同じ源泉だと思われるので、泉質はおそらく単純硫黄冷鉱泉

 

塩山温泉らしいぬるぬる感のある温泉で、浴後は驚くほど肌がサラッサラに。


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先程のお風呂の手前にはなにやら大きなお風呂が顔をのぞかせています。


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こちらが一応、男性用のお風呂のようです。お湯は溜まっているように見えたので、試しに触ってみると源泉そのままで冷たい。。

こちらはまだあたたまっていないので、婦人用の小さなお風呂を案内してくれたようでした。

 


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帰りに帳場を通ると、登山帰りと思われる女性の方がおじちゃんと話していました。この方もお風呂目当てなようでしたが、私が入っていたこともあり、「うちはお風呂小さいけど、向かいは大きくてキレイだよ」と向かいの宏池荘を案内していました。

 

レトロなお風呂を堪能した後、一時間ほど経ったときに先程のおじちゃんからわざわざ電話が。「お湯があまり溜まっていないこと、ぬるいことの説明をちゃんとしてなかったんじゃないかと」お詫びの電話。

むしろこちらから無理言って入れてもらってるので逆に恐縮です。。 しっかり説明もしてもらってますし。。

 

建物は確かに古いですが、気遣いはほんとに素晴らしい旅館でした。お湯も良いのでオススメです。

 

6.温泉分析書の説明

 

詳細な分析書がなかったため、不明です。