国元屋
基本情報
【日帰り入浴時間】
10:00〜20:30
【日帰り入浴料】
700円
【タオル】
300円
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
14室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★☆☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0246-54-3625
泉質
■源泉
神白温泉
■泉質
ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉
(含芒硝重曹食塩泉)
■温度
13.5度
■pH値
pH8.8
■成分総計
1260mg
神白温泉ってこんなところ
山間地の住宅街の中にあり、静かな雰囲気です。
創業は明治初期の1893年。不動明王のお告げで発見されたと言われています。胃腸の名湯として知られる鉱泉です。
宿は国元屋の一軒のみ。
オシャレにリニューアル!立派な木造旅館
国元屋は神白温泉の一軒宿。
明治初期創業で100年以上の歴史を有するお宿。
建物も歴史を感じさせる造りで、唐破風の旅館な屋根の玄関と黒が印象的な木造2階建ての旅館です
ですが建物に古さはなく、キレイにリニューアルされています。
母屋に続く客室棟もこのとおりめっちゃキレイ。
これは泊まってみたくなります。
母屋の隣には小さな小川が流れています。
さっそく館内へ。
高級和風旅館という感じの玄関。
日帰り入浴歓迎の宿で10時から夜の20時半まで営業。
館内はめっちゃおしゃれです。ぴかぴかの床。
旧家にありそうか立派すぎる神棚。
このあたりは昔のままでしょうか。
ハイセンスな飾りつけ。かなり新しい感じがします。
カップルできても受けが良さそう。
いわき湯本温泉でもこんなオシャレな旅館はありません。
それでいてこちらの宿は宿泊しても1万5000円ちょっとくらい。
なかなか穴場だと思います。
日帰り入浴は700円。明るい女将さんが受付。
タオルは300円でロゴ入り。
お風呂は帳場からすぐ。
小さな旅館なのでコンパクトです。
飲める温泉 胃腸病と糖尿病に効能あり
お風呂の前に飲泉所があります。
飲んでみると鉱泉なので冷たい。
味はゆで卵のような硫黄のお味。硫黄の味しかしないので美味しくはないのですが、これが胃腸に効くと言われた名湯。
福島県でも珍しい公式に飲める温泉で、飲泉により胃腸病のほか、糖尿病などにも良いそう。
宿も「飲める温泉」を売りにしています。
お風呂に入ろうとするも、焼き立てパンの文字。
お風呂に入る前に注文すれば、焼き立ての風呂上がりに食べられるう。こういうのには目がない私。気になったので帳場に戻り、女将さんにパンを注文。
パンはあんこギッフェリというもの。ギッフェリとはスイスのクロワッサンだそうです。お値段350円。
焼き上がりまで20分から30分とのこと。
ということで、早風呂の私ですが、今回はゆっくり入浴して焼き上がりを待つことにします。
脱衣所も新しくきれいな感じです。
洗面台は2つ。
こちらがお風呂。露天風呂があったら最高なのですが、内湯のみ。
浴室も新しい感じで、梁や柱を強調した蔵風の造り。
外は玄関前の駐車場なので、目隠しの壁があり、景色は楽しめません。
無色透明のお湯。
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉。
旧泉質名では含芒硝重曹食塩泉で少し珍しい泉質です。
飲むと硫黄の味がするのですが、硫黄分は意外なことに0.1mgしか含まれていないため、泉質名に硫黄は入りません。
食塩がメインの温泉ですが、芒硝や重曹など多くの成分を含むため、しょっぱさはほぼ感じません。
芒硝は下剤にも使われる硫酸ナトリウムで、胃腸に効くというのは成分的にもうなづけます。
pH8.8でお湯にはトロミとぬるぬる感があります。
アルカリ性の鉱泉が多いいわき市ですが、こちらはこの中でも一番アルカリ性が強いかも。
そのため、浴室の床は滑りやすいので要注意。
わたしもあやうくつるっとひっくり返るところでした。
鉱泉の源泉が出る蛇口があります。温度は13度なので冷たいです。
鉱泉そのものを楽しめるのはありがい。
蛇口から出る鉱泉はよりぬるぬる感がありました。
浴槽のお湯は適温に加温されており、熱すぎずぬるすぎず。
カランは2つ。
あんこギッフェリがかなり美味しい
20分ほど鉱泉を堪能し、帳場で声を掛けると「あと30秒で焼き上がります」とのこと。
こちらが女将さん自慢のあんこギッフェリ。
「焼き立てであんこが熱いのでお気をつけて下さい」とのことでした。確かにかなりアッツアツ。
焼き立てなので小麦のいい香り。
生地はサクサク。アツアツのあんこはとろけるような食感でめちゃくちゃ美味しかったです。生地には胡麻がまぶしてあり、いいアクセントになっています。
風呂上がりにこんな美味しいものが食えるなら、頼まない手はないと思います。
国元屋はいわき市でも有数のオシャレ系旅館。
胃腸に効くというアルカリ性の鉱泉は、ごくごく飲泉もできる貴重なもの。お風呂上がりのあんこギッフェリは是非食べてみて欲しいです。
温泉分析書の説明 複雑な成分の温泉です
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1260mg。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオン、硫酸塩イオン、炭酸水素イオンがが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉です。