稲子湯旅館
基本情報
【日帰り入浴時間】
9:00〜16:00
【日帰り入浴料】
650円
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
内湯露天(男1・女1)
【公式HP】
http://www12.plala.or.jp/Inagoyu/
【個人的オススメ度】
★★★★☆
住所・電話番号
【住所】
長野縣南佐久郡小海町稲子1343
【電話番号】
0267-93-2262
泉質
■源泉
稲子湯源泉
■泉質
■温度
8.1度
■pH値
4.9
■成分総計
1364mg
稲子湯温泉ってこんなところ
稲子湯温泉は長野県は小海町にある温泉。標高1500mの八ヶ岳の中腹にある温泉です。温泉は明治時代の1874年に開発。
八ヶ岳のベースキャンプとして、登山客も多く訪れる温泉です。
宿は稲子湯旅館の一軒のみ。
八ヶ岳中腹の秘湯です
稲子湯旅館は秘湯の一軒宿。小海町の中心部から八ヶ岳を登ること車で20分。近くには八ヶ岳の登山口があり、車がびっしり。たいして天気がいい日でもないのに、道路脇にまで車で溢れていました。
建物は旅館というよりかは山小屋風。
小海町の大きなバスがちょうど来ていましたが、稲子湯まで路線があるようです。
ちなみに、このあたりには日本最高所の露天風呂として有名な本沢温泉もあります。こちらは、徒歩二時間以上かかる稲子湯を超える秘湯。私も10年以上前には頑張って登りましたが、ここに行くにはかなりの覚悟と体力が必要。
さっそく稲子湯の館内へ。
旅館というよりかは山小屋です
館内も山小屋的な雰囲気。お客さんのほとんどは登山リュックをかついだ方たちばかり。ここは温泉も一級品なんですが、純粋な温泉目当ては意外と少ない。
おじいちゃんが受付。日帰り入浴料は650円。
お風呂へ向かいます。
お風呂入口。
冷たい鉱泉を加熱しています
こちらがお風呂。露天風呂はありません。
お湯は透き通ったラムネのような青色。
冷鉱泉のため、適温に加温されています。
美しすぎるサイダーのような温泉
蛇口の上には冷たい源泉が岩組の中にそのまま貯められています。
この源泉がキレイのなんの。本当にラムネのような青い色をしています。そして泉質も炭酸泉。源泉温度はわすが8度で、かなり冷たく感じます。これはもう正真正銘のラムネですね。
この冷たさならゴクゴク飲めそう。
岩の内側が白くなっているのは硫黄分を含むためです。
口に含むと、わずかですが硫黄と鉄系の香りがします。
正確には含硫黄・二酸化炭素-単純冷鉱泉という非常に珍しい泉質。
硫黄と二酸化炭素の組み合わせは他ではなかなか見られません。
逆に言えば、硫黄と炭酸以外はほとんど成分が含まれていないのも特徴。だからこそ源泉はこんなに透明なんだと思います。
シュワシュワの炭酸泉です
湯船の赤い蛇口をひねると、岩組に貯まっていてた冷たい源泉がドバドバと湯船に注がれる仕組み。お湯が熱いときはセルフで調整します。
鮮度の良い冷たい源泉を注ぐとよく分かるのですが、
かなりシュワシュワしています。二酸化炭素は1207mgととても多くい含有量。
加温されたお湯が常に注がれているため、冷たい源泉を投入しても、すぐに熱くなってしまいます。加熱すると炭酸が飛ぶので、温泉好きとしては、少しぬるめで楽しみたいところですが。
洗い場はこんな感じ。山小屋の割にはしっかりしています。
滝沢牧場のアイスが絶品
お風呂上がりに休憩スペースでアイスの自販機を発見。
八ヶ岳高原の滝沢牧場の手作りアイスらしい。
こういう地物のアイスには目がないので、買ってみました。
アイスはちょっと昔ながらな感じもありつつ、しっかりミルクを感じる濃厚な味わい。お風呂上がりにピッタリでした。
稲子湯旅館は神秘的な青い炭酸泉が魅力。炭酸と硫黄の組み合わせという非常に珍しい泉質なので、お湯重視の方にオススメです。
温泉分析書 硫黄と炭酸の超珍しいコラボ温泉です
泉温が25度以下で、溶存物質が1000mg以下の場合、特殊成分を含まなければ温泉とは名乗れません。
こちらは泉温が8度で溶存物質が519mgのため、特殊成分を含まなければ温泉とは名乗れない鉱泉です。
特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは5.1mg含むため、基準を満たします。
また遊離二酸化炭素(炭酸ガス)を1000mg以上含むと二酸化炭素泉となりますが、こちらは1207mg含みます。
二酸化炭素だけが異常に多い特殊な温泉です。
以上より、含硫黄・二酸化炭素-
単純冷鉱泉になります。