大松閣
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 11:00〜15:00
○日帰り入浴料金 1600円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 19室
○タオル 入浴料に含まれる
○公式HP https://www.taishoukaku.com/spa/
○混雑度 お風呂で会った人数 2人
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇住所 埼玉県飯能市下名栗917-1
〇電話番号 042-979-0505
3.泉質
■源泉 名栗温泉
■泉質 2条鉱泉
■温度 7.0度 pH8.5
■成分総計 174mg
4.名栗温泉について
名栗(なぐり)温泉は埼玉県飯能市の山間にある温泉。
現在は飯能市となっていますが、2005年までは名栗村という村で、埼玉とは思えないのどかなエリアです。温泉の歴史は古く、鎌倉時代に湯で傷を癒やしている鹿を見つけたことから。とは言っても名栗温泉は温度7度の冷鉱泉なので、湯というよりは水というほうが正確でしょう。宿は大松閣の一件のみ。
5.外観・館内・お風呂
大松閣は大正時代の創業の老舗旅館。飯能市にこんなに旅館らしい旅館があることにも驚き。都心から最も近い温泉旅館の一つだと思います。立派な建物は1990年の築。
名栗温泉がある旧名栗村のエリアは、秩父へ通じる国道299号とは一本それた山間にあるため、訪れる人も少なくほんとにのどか。
正丸峠へ通じる峠道は、すれ違いも困難な隘路です。
本当に埼玉県とは思えないエリア。
大松閣はいかにも高級な感じがしますが、宿泊すればそれなりにするやはり高級旅館。
この旅館の日帰り入浴情報は、ネットには全くありませんでしたが、ダメ元で電話してみると意外にも歓迎という感じ。
さっそく館内へ。ロビーには池があり錦鯉まで泳いでいました。
これは正真正銘のお高い旅館。
日帰り入浴料は驚異の1600円。首都圏に近い分なかなか強気の値段設定。
1600円もするので、バスタオルやフェイスタオルも当然含まれています。
大浴場は最上階の5階にあります。エレベーターで移動。
お風呂入口。牽牛の湯と織姫の湯という名前。
濃い青ののれんがオシャレです。
脱衣所。
バスタオルは脱衣所にストックしてあり、自由に使えます。
空気清浄機や体重計もいいやつ使ってますね。
こちらが大浴場。最上階にあるので見晴らしは抜群。
大浴場からは名栗の里山風景が見えますが、なんだか落ち着きます。
カランもたくさん。
こんな目線で体が洗えます。
源泉は7度で鉱泉を沸かしています。硫黄の含有量で温泉としての基準は満たしますが、療養泉の基準値には満たないため、泉質名はありません。温泉法2条に根拠があるため、2条鉱泉と呼ばれます。
大浴場には冷たい源泉浴槽もありましたが、さすがに冷たすぎて入れず。鉱泉を感じることはできます。pH8.5と強アルカリ性ですが、ぬるつきはあまり感じませんでした。
寝湯用に木製の枕も置いてありました。
これは西川材というスギを使用したもの。
名栗地域などを含む埼玉南西部の山間地の特産品で、地場産の物を使用しているのは高ポイント。
大松閣には露天風呂もおります。
小さいながらも岩露天風呂。
お風呂上がりのウォーター。右から名栗の美味しい水(常温)、名栗の美味しい水(冷たい)、狭山茶と豊富なラインナップ。
ということで狭山茶をいただきます。
これがめっちゃ美味しく、二杯もおかわり。
ここもちゃんと埼玉名物なのが良いです。
売店に見慣れぬアイスを発見し買ってみることに。
「古民家ひらぬま」という名栗のお店が作った甘酒のジェラート。お値段450円超えと、かなり高級なアイスでしたが、これもまためっちゃ美味しい。埼玉の良さを再発見できる旅館でした。
6.温泉分析書の説明
鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が7度で冷たい鉱泉。溶存物質も174mgしかないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。
ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。
総硫黄を1mg以上含むと温泉となりますが、こちらは1.9mg含むため、温泉としての基準はギリギリクリア。
この場合、「総硫黄の項目により、温泉法2条の温泉に該当」などと書かれます。