大露天風呂の日記

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伊東温泉 ホテル伊東パウエル テトラポットが迫る海辺の露天風呂に日帰り入浴

ホテル伊東パウエル


 
 

 

基本情報


【日帰り入浴時間】

15:00〜20:00

【日帰り入浴料】

1000円

【タオル】

バスタオル・フェイスタオルセット

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【客室数】

86室

【公式HP】

https://www.powell.jp/ito/

【個人的オススメ度】

★★★★★

 

 

住所・電話番号


 【住所】

静岡県伊東市湯川4丁目2-15

【電話番号】

0557-36-6181

 

泉質

 

■源泉

湯川33号泉

■泉質   

ナトリウム・カルシウム-塩化物

(含塩化土類食塩泉)

■温度           

 41.6度 

■pH値

7.6

■成分総計  

6718mg

 

伊東温泉ってこんなところ

 


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伊東温泉は熱海と並ぶ伊豆を代表する温泉地。歴史は古く平安時代に上総介藤原資範が入湯した記録が残りますが、それ以外にはっきりとした開湯の言われはありません。江戸時代には徳川家光にお湯を献上したとされていますが、温泉地として発展したのは明治以降。


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この頃から別荘地として栄え始め、源泉が多数開発された結果、大正期以降は、東海館など今に残る豪壮な建築の老舗旅館も建てられました。700本を超える源泉があり、湧出量はなんと毎分3万4000リットル。これは熱海温泉の約2倍、温泉地としては別府、由布院に次ぐ全国三位の湧出量を誇ります。

 

多くのホテルや旅館がありますが、日帰り入浴は大歓迎してくれます。主要な宿のほとんどが日帰り入浴可能で、伊豆でも有数の日帰り入浴天国。

豊富な湯量から源泉かけ流しの宿が多いのも特徴です。

 

ちょっと古めの海辺のリゾートホテル

 

 


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ホテル伊東パウエルは海岸沿いにある白亜のホテル。

東伊豆の幹線道路である国道135号線沿いにあります。

見た目は一昔前のマンションといった感じ。

ですが、ここのホテルのお風呂はかなりオススメ。


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駐車場の場所はちょっとわかりにくい。

私はたまたま発見しましたが、ホテル前にはありません。

国道を挟んだ反対側にあり、マクドナルドの裏にあたります。

駐車場は広いので、問題なく停められます。


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駐車場からホテルまでは3分くらい。

日帰り入浴は15時から。チェックインの宿泊客もぞろぞろと横断歩道を渡ります。


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外観はやはりホテルっぽくない。。

名前も伊東パウエルってマンションだと言われても違和感ありません。

日帰り入浴の看板もありませんが、宿泊客のチェックインで混み合う中でも歓迎してくれました。


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ちなみにホテルの横には南国チックなヤシの木が数本。

隣は市営の海浜プールになっているので、夏はめっちゃ賑わいそう。


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こちらがロビー。建物はちょっと古く、どことなく昭和の匂いがします。

日帰り入浴料は1000円。大きなホテルなので、もう少し高いかと思ったのですが、意外と安い。


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しかも、バスタオルとフェイスタオルセットなのでお得です。

脱衣所には貴重品入れがないので、フロントに預けます。 

 

初めてですか?と聞かれ、お風呂の案内をしてくれます。

なんでも露天風呂は大浴場の外から、裸で階段を上がるのだそう。

えっ なにそれ?なんかワクワク。


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漫画が置かれたコーナーも。ガラスにカラフルなイルカが描かれていて、ちょっと不思議な雰囲気。


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大浴場は地下一階で、大きなクマさんの横の階段から降りて下さいとのこと。大きなクマさんは一発でわかりました。

こいつの横に階段があります。


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階段もちょっと昭和な感じがします。


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大浴場入口。なにやらゴチャゴチャとしていますが、トイレを挟んで左右に男湯と女湯があります。


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地下一階には今ではめっきり少なくなった卓球台。

配管むき出しの空間もまた良いです。


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色使いは全体的に派手です。カラオケルームも発見。

 

螺旋階段を登ると絶景露天風呂


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まずは大浴場から。おや?めっちゃ普通。景色もなし。

白亜のお風呂に小さなヤシの木が。写真右側に洗い場があります。露天風呂は左の扉を開けるのですが


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おお 結構な螺旋階段。これが案内にあった階段です。

この階段を裸でぐるっと上がります。

確かに露天風呂までこんな演出があるのは初めて。


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上から見上げるとこんな感じ。なかなかすごいですよ。


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階段を登り切ると露天風呂登場。

なんとこれはすごい!海まで至近距離の絶景露天に思わずテンションあがります。


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目の前にはテトラポット。その先には雄大相模灘が見えます。

海が近いので、テトラポットに打ち寄せる波音もしっかり聞こえます。季節によってはここから日の出も見えるそう。


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お湯に浸かるとこんな目線。

この日はあいにくの曇りでしたが、晴れていれば相当な絶景でしょう。初島も拝むことができます。

 

伊東でもここだけ 黄色の温泉


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景色もさることながら、お湯も特徴的。

黄色がかった透明なお湯で、伊東温泉でもここだけの色。

内湯は無色透明でしたが、内湯は循環消毒あり。

露天風呂は源泉かけ流しです。

源泉は41度でそう熱くありません。

冬場は温度を保つため、60度のお湯を少し加えているそう。


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洗面器ですくってみてもご覧の通り。

お湯自体が黄色いです。

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物。

旧泉質名では含塩化土類食塩泉です。 


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湯川33号泉という源泉を使用。この源泉はパウエル向かいの伊東ガスの敷地内にあり、国道の下をパイプで引湯されています。

かつては濤泉郷という老舗旅館が使用していた源泉で、当時から伊東屈指の泉質と言われていたそうです。

 


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成分総計は6718mgでかなり濃いめの温泉。

食塩を豊富に含むため、あたたまりのよいお湯。

熱海温泉に近い泉質でカルシウムも豊富であるため、少し苦いです。

 

伊東温泉は内陸のホテルや旅館は単純温泉のところが多く、

海岸沿いは食塩泉が多いです。700本もの源泉を擁する伊東温泉は泉質のバリエーションも豊か。

 

伊東パウエルは海辺の露天風呂と、黄色に輝く食塩泉が自慢。

景色もお湯も最高でつい長湯してしまいました。

15時からスタートですが、宿泊客数名で日帰り入浴客はいなさそうでした。あまり知られていないようで、そんなに混みません。

個人的には伊東温泉でも一二を争うオススメ温泉です。

 

温泉分析書 カルシウムを含む食塩泉


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは6718mgで1000mgを超えます。陽イオンはカナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉です。